「座して待つ」の意味は?例文13選!使い方や類語に死を待つや放置も
小説や会話の中で出てくる「座して待つ」の意味は理解していますか?座して待つは軍師孔明の座して死を待つが省略された言葉で、じっと待つという意味があり類語には「放置する」があります。今回は座して待つの語源や例文を紹介しています。
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「座して待つ」の意味は?
座して待つはじっと待つという意味
座して待つはじっと待つという意味があります。「ざする」と「待つ」の2つの言葉がくっついていて、ざするは「すわる・何もしないでいる」という意味の言葉で、待つは「何もせずに時間を過ごす・静観する」などの意味があります。
この2つの言葉が合わさっていることで、「何もしないで過ごす」「座ったまま静観する」などの意味になります。例えば「今のまま待つ」よりも「今のまま座して待つ」の方が、長時間待つことやじっと耐えているという意味合いも含まれています。
「座して死を待つよりは出て活路を見出さん」が省略された言葉
座して待つは、三国時代の政治家・軍師である諸葛孔明の言葉「座して死を待つよりは出て活路を見出さん」が省略されて広まった言葉です。もともと「座して死を待つよりは出て活路を見出さん」には、このままじっと待って何もしないよりは出ていくリスクを負ってでも行動をするという意味があります。
座して死を待つは戦おうとしない姿勢の意味
「座して死を待つよりは出て活路を見出さん」では長いので、「座して死を待つ」に縮められ今では座して待つが使われています。座して死を待つは戦おうとせずに結果が出るまで何もしないことを意味しています。
死の言葉が入っているので物騒なイメージがありますが、孔明の言葉から抜き取られただけで死という言葉の意味はほとんどありません。「座して死を待つ」は今でも使われる言葉ですが、この時の死は悪い結果をより強調するために使われています。
「座して待つ」の使い方は?
何もせずに放置するときの使い方
座して待つは、何もしないで物事や他人を放置する使い方ができます。「座して死を待つよりは出て活路を見出さん」の座して待つにもこの使い方がされています。戦うこともできる時に戦うことを放置して何もしない事を選択しているという意味です。
待つか行動するかの2択の時に、行動した方がいいのだけれどリスクを負うのが嫌だからと行動を放置して何もしないでいる状態です。例えば役職に立候補できるのだけど、責任を負うのが嫌だから立候補しないでいる時に「座して待つ」が使えます。
じっと耐えて待つときの使い方
座して待つは、行動することをじっと耐えて待つ場合の使い方ができます。この使い方は行動を起こしたいけれど、行動してしまったら今よりも状況が悪くなる時や失敗する確率が高いから行動しない方がいいと判断したときに使われます。
戦略の意味がある使い方で、会社の方針を決める時やスポーツの戦略を決める時に今はじっと耐えて好機を待つ場合に、「この場は座して待とう」などと言うことができます。しかし座して待つには何もせず待つだけの愚かな行為という意味が込められていると考えられるので、この使い方では意味が合わないと考える方もいます。
成功のために何も行動をしない時の使い方
座して待つは、待っているだけで成果が得られる場合に何もしないで待っている使い方ができます。もともとは行動しないと窮地から脱せない場合の使い方でしたが、じっと待っているという意味で待つだけでもプラスな事が起きる時、例えばスポーツで点差が開いているから責めなくても勝てる時などに使われます。
2018年のワールドカップで日本が決勝トーナメントに進出するために、積極的にゴールを狙わずパス回しで時間稼ぎしたのも「座して待つ」が当てはまりますね。
「座して待つ」の例文13選
例文①手は尽くしたが座して待つしかない
座して待つの例文1つ目は、手は尽くしたが座して待つしかないです。やれることはやったけれどもうこれ以上なにも出来ない場合や、やれることはやったからこれ以上は結果が出るまで待つしかない場合に使われる例文です。
ビジネスの場合では納品まで時間がないけれど、納品時間のぎりぎりまで全力で完成まで持ってきたからあとは相手から「OK」が出るかどうか結果を待つしかない時に「手は尽くしたが座して待つしかない」が使えますね。
例文②何もやることがなく座して待つのみ
座して待つの例文2つ目は、何もやることがなく座して待つのみです。相手が待ち合わせに来るまで何もやることが無いので待つしかない場合や、やることはやりきったのであとは結果が出るまで待つだけの場合に使われる例文です。
試験の時に問題をすべて解いて見直しもしたけれど終わりまで時間がまだあるのであとは待つだけの時や、試験が終わって結果が出るまでやることがない時に「何もやることがなく座して待つのみ」が使えますね。
例文③座して待つだけでは悪い方向に向かってしまうだろう
座して待つの例文3つ目は、座して待つだけでは悪い方向に向かってしまうだろうです。「座して死を待つ」と同じような例文で、このまま待っているだけだと悪い結果しかないことが分かっている時に使われる例文です。
会社が倒産しそうだと分かっているのに、経営の見直しや立て直しのための行動をしようとしないときに「座して待つだけでは悪い方向に向かってしまうだろう」が使えますね。
例文④今行動することは座して待つよりはいい
座して待つの例文4つ目は、今行動することは座して待つよりはいいです。「座して死を待つ」と同じ意味で座して待つを使っている例文で、何もせずに待つことを愚かなこととして捉えています。「行動」と「待つ」ことを天秤にかけたら行動した方がいいと判断したときの例文です。
ハイリスクハイリターンだけれど、何もせずに放置するよりはリスクを背負ってでも挑戦する方がいいと判断したときに「今行動することは座して待つよりはいい」が使えますね。
例文⑤彼が帰ってくるまで座して待つことになってしまった
座して待つの例文5つ目は、彼が帰ってくるまで座して待つことになってしまったです。何もせずに放置するやじっと耐えて待つなどの座して待つの使い方ではなく、ただ待っているという意味での使い方です。人と待ち合わせしている時に使える例文で、待つと意味合いがあまり変わりません。
例文⑥このまま座して待つままで負けてしまうのは耐えられない
座して待つの例文6つ目は、このまま座して待つままで負けてしまうのは耐えられないです。何もしないでいることで負けるのは嫌な時に使える例文です。「やらないで後悔するよりも、やって後悔した方がいい」と似た意味がありますね。
試合で相手が強くて何をしても活路が見いだせない時でも、やられっぱなしではなく反撃する気持ちは持っていたい時に「このまま座して待つままで負けてしまうのは耐えられない」が使えますね。
例文⑦慌てず座して待つのも重要だ
座して待つの例文7つ目は、慌てず座して待つのも重要だです。何かしなければと慌てるよりも、余裕をもって待つことも大切だという例文です。慌てている相手やうまく行かずに落ち込んでいる相手に、焦ることは無いと励ますときに「慌てず座して待つのも重要だ」が使えますね。
例文⑧座して待つことが勝敗を分ける
座して待つの例文8つ目は、座して待つことが勝敗を分けるです。作戦を考える時に勝負をして挑戦するのか、じっと耐えるのか天秤にかけたときに待つ方を選んだら勝機が見えてくるときの例文です。またこのタイミングで待つか行動するか選ぶことで、今後の展開が分かれる時にも使われます。
試合の時に攻めるか守るか選択を迫られた時に、守る方を選んだことで今後の展開が変わった時に「座して待つことが勝敗を分ける」が使えますね。
例文⑨座して待つことで活路を見出そう
座して待つの例文9つ目は、座して待つことで活路を見出そうです。座して待つの使い方で紹介した「成功のために何も行動をしない時の使い方」の例文です。行動しても状況がかわらないなら、待つことも大切だという意味で「押してダメなら引いてみろ」と同じような意味合いがあります。
例文8つ目の座して待つことが勝敗を分けると同じような時に使える例文で、「座して待つことで活路を見出そう」の方が前向きで活路が見いだせることが分かっている時に使います。
例文⑩座して待つだけでいい
座して待つの例文10つ目は、座して待つだけでいいです。成功のために何も行動をしない時の座して待つの使い方で、何をしなくても自分の望む結果になるときに使えます。またなにか行動を起こしてしまったら、望む結果とは違う方向に進むかもしれない意味合いが含まれています。
例文⑪座して待っていられるような人ではない
座して待つの例文11つ目は、座して待っていられるような人ではないです。この座して待つには戦いから逃げるという意味が含まれています。なので「座して待っていられるような人ではない」には、戦いから逃げて待っていられるような人ではないという意味になります。
例文⑫座して待つ戦略では相性が悪い
座して待つの例文12つ目は、座して待つ戦略では相性が悪いです。何もせずに待つことを悪いことではなく、戦略として選んでいるという使い方です。試合などで耐えるか攻めるかを相手を見て決めているときに、耐える戦略では相手のほうが勝ってしまうときに「座して待つ戦略では相性が悪い」が使えますね。
例文⑬座して待つだけではあの人には好かれない
座して待つの例文13つ目は、座して待つだけではあの人には好かれないです。何もせずに待つことが悪いことだと捉えている使い方です。リスクを考えて何もしないでいると、特定の人に好かれることはないという意味ですね。人を鼓舞するときに使える例文で、待つだけでなく行動できる人になろうという決意が見えますね。
「座して待つ」の類語は?
「座して待つ」の類語①放置する
座して待つの類語1つ目は放置するです。放置するとは、物事をそのままにして置いておくことの意味です。座して待つのじっと何もしないことと、放置するの物事をそのままにしておくことが類似しています。
類語ですが座して待つは苦渋の決断の意味も込められることがあるので、ただ物事をほおっておく行為を言う放置を座して待つの代わりとして使えない場合も多いです。
「座して待つ」の類語②目をつぶる
座して待つの類語2つ目は目をつぶるです。目をつぶるとは瞼を閉じるという意味もありますが、座して待つの類語では目の前で起きたことや気づいたことを知らなかったことにする見ていないことにするという意味が当てはまります。座して待つの戦いから目を背ける様と類似していますね。
「座して待つ」の類語③見殺しにする
座して待つの類語3つ目は見殺しにするです。見殺しにするとは、人が困っている姿を見ても助けずにいることの意味です。座して待つの何もしないことと、人が困っているのに何もしないことが類似しています。
座して待つの意味を理解して使おう
座して待つの意味は理解できましたか?座して待つの語源や例文や類語を知っておくと、次に座して待つの言葉に出会ったときに今までと違った印象になるかもしれませんね。
使うことはあるけれど意味をきちんと理解できているのか不安な言葉は、座して待つ以外にもたくさんありますよね。「可及的速やかに」もその一つではないでしょうか?こちらの記事で可及的速やかにの意味や類語を紹介しているので、読んでみてください。
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