「信条」の意味は?使い方や類語に例文13選!モットーとの違いも
自分のモットーを説明するときに使える「信条」という言葉ですが、意味をじっくりと考えたことはありますか?例文や使い方を見ながら、「信条」についての理解を深めてみましょう。類語や英語での使い方など、たっぷりとご紹介したいと思います。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
目次
「信条」の意味は?
「信条」の意味①自己が強く信じること
「信条」の意味の1つ目は、自己が強く信じることです。人には、それぞれ行動の基準となるものがありますね。ふだんは意識することが少ないため、漠然としているかもしれませんが、「何をするのか」「何をしないのか」ということは、常に判断しています。
例えば、仕事で困難なことに直面した場合、「始めたことは諦めない」という信条を持っている人は、仕事を続行するという行動に移ります。逆に、「臨機応変にいくことが大事」という信条を持っている場合は、現在の仕事を切り上げて、他の方法に着手するかもしれません。
自分は何を信じて行動するのかが、ハッキリと言葉で説明できるなら、「信条」として掲げることができます。また、信条は、個人の基準のほかに企業が掲げているものもあります。「顧客が満足するサービスを提供する」「地域社会に貢献する」など、企業の姿勢が信条として挙げられています。
「信条」の意味とは②キリスト教の教義の要約
「信条」の意味の2つ目は、キリスト教の教義の要約です。キリスト教と言っても、長い歴史のなかで、いくつもの教派に分かれています。信条は、自らの教派に所属する信者に対して述べられる、信仰の基準のことです。特徴は拘束力があることと、異端者などを選別するために用いられてきたことです。
宗教的な意味での信条には、いくつかの種類があります。例えば、もっともポピュラーな信条である『使徒信条』では、「イエス・キリストを信じること」、「主は聖霊によって宿ったこと」「おとめマリアから生まれたこと」などが挙げられています。信条の文言は、教派や時代によって若干異なることがあります。
「信条」の使い方の例文13選:生活における信条
使い方の例文①生活の中で共有するための使い方
使い方の例文の1つ目は、生活の中で共有するための使い方です。子どもを持つ親に「どんな子どもに育ってほしいか」と質問した場合、70%以上が「他人を思いやる子ども」と回答したというアンケート結果があります。例えば「家族の信条は他人を思いやること」とハッキリさせれば、家族全員で共有することができますね。
人の持つ基準は、親から受け継がれることが多いと考えられています。この他にも、学校や仕事場などでも、ハッキリとさせておきたいことを明文化しておくと良いですね。
使い方の例文②個人が大切に思うことを掲げる
使い方の例文の2つ目は、個人が大切に思うことを告げる使い方です。例えば、「家族のために頑張ることが信条です」という例文が考えられます。世の中のお父さんが、掲げる可能性が高い信条ナンバーワンですね。
仕事がキツくても辛くても、お父さんは家族の生活のために頑張り続けているのかもしれません。大切に思っていることを「~が信条です」と掲げる人がいたら、ときに労ってあげられると良いですね。頑張りすぎていれば、ほっと一息つける時間も持ってほしいものです。
使い方の例文③決意表明をする
使い方の例文の3つ目は、決意表明をするための使い方です。例えば「最後までやりとげるという信条を胸に仕事をする」という例文が挙げられます。自分の基準となることを口にすることで、決意を明らかにできますね。誰かに聞かせるためでも良いですし、自分自身に言い聞かせるためでもOKです。
継続は力なりという言葉もありますし、結果がどうであれ、最後までやりとげることは大切なことですね。しかし、続けるということは意外と難しいものです。決意表明をしていれば、踏みとどまる助けになってくれますよ。
使い方の例文④守ってほしいことを伝える
使い方の例文の4つ目は、守ってほしいことを伝えるための使い方です。例えば、「整理整頓を信条に!」という言葉で、伝えてみましょう。なかなか言いにくいことでも「信条」というワードを入れると、伝えやすくなります。また、「守らなくては!」と意識を呼び起こすこともできそうです。
使い方の例文⑤誰かに助言する
使い方の例文の5つ目は、誰かに助言するための使い方です。例えば、「のんびり生きるという信条でやってみよう」と、忙し過ぎる人を諭すことができます。現代社会に身をおいていると、自分で気がついていても、実行するのは難しいかもしれません。
誰かに言ってもらうことで、ようやく「そうしても良いかな?」と捉えられる人も多いことでしょう。親しい誰かの様子を見て、アドバイスをしてあげたいと感じたら、こちらの使い方をしてみませんか。
生活における信条は、送別のメッセージとして使うのにも最適です。親しい人が異動や転勤になったとき、使ってみるのはいかがでしょうか。同じように使える、他のメッセージもチェックしてみたい方は、こちらの記事が役に立ちますよ。
「信条」の使い方の例文13選:面接における信条
使い方の例文⑥アピール力を見る
使い方の例文の6つ目は、アピール力を見るための使い方です。例えば「あなたの信条について教えてください」という例文が考えられます。面接という場面では、会社にどのような影響を与えるのかをアピールしてもらうために、信条が問われることがあります。
質問に対して、「いつも明るく元気にというのが信条です」と答えると、職場の雰囲気をプラスに持っていく力があることをアピールすることができます。会社に求められるであろう要素を調べておくと良いですね。
使い方の例文⑦格言と組み合わせる
使い方の例文の7つ目は、格言と組み合わせる使い方です。例えば「信条を一言で表すなら、和をもって尊しとなすです」といった言葉で面接に挑むのも良いですね。面接で自分の好きな格言を使うことは、おすすめです。何を言わんとするのか、ストレートに伝えることができるためです。
ちなみに、「和をもって尊しとなす」は、皆で仲良くすることを解く言葉として捉えられますが、「皆でよく話し合い、意見を聞くことは大切だ」という意味も含まれていると言います。和の大切さや、話し合うことの大切を重んじているとアピールできます。仕事や人間関係にまつわる格言を調べておきましょう。
使い方の例文⑧相手の信条を語る
使い方の例文の8つ目は、相手の信条を語る使い方です。例えば、「御社の信条である、チャレンジ精神を忘れないという言葉に感銘を受けました」というものが考えられます。企業によって、独自の信条を掲げていることがあるので、事前にチェックしておくと心強いですね。
会社のことをよく理解しているということは、相手に好意的に受け止められます。独自の信条に基づいて、さまざま活動も行っているので、企業が行った具体的な例も挙げながら、使っていきましょう。
使い方の例文⑨長年守ってきたことを伝える
使い方の例文の9つ目は、長年大切にしていることを伝える使い方です。例えば、「10年来守ってきた信条は、素早い対応を心がけることです」といったものですね。すばやい対応をするには、時間のコントロールや臨機応変さが求められます。長年、実行しているものがある人は、面接の信条として挙げるようにしましょう。
面接のときに、信条を聞かれることは良くありますが、それだけではありませんね。社会人になるためには、面接以外にもクリアしなければならないものがたくさんあります。こちらの記事の回答例なども参考にして、社会人としての第一歩を踏み出しましょう。
「信条」の使い方の例文13選:宗教における信条
使い方の例文⑩信条の種類を表す
使い方の例文の10つ目は、信条の種類を表すものです。キリスト教会における信条は、教派や場所によって名称が異なります。例えば、「カルケドン信条の条文」や「ニカイア・コンスタンティノポリス信条の一節」という例文が挙げられます。こちらは、定められた宗教的会議によって名称が異なっています。
使い方の例文⑪宗教の自由を保証する
使い方の例文の11つ目は、宗教の自由を保証する使い方です。例えば、「思想・信条の自由」という文言が、日本の憲法第19条に記されています。簡単にまとめると「特定の宗教を信じるのも自由ですし、信じないのも自由です」と保証しているものですね。国によっては国教が定められているところもあります。
使い方の例文⑫信仰を守る
使い方の例文の12つ目は、信仰を守るための使い方です。例えば、「いかなることがあっても宗教的信条は変えない」という例文が挙げられます。キリスト教における信条は、異端者を特定するものでもあったため、信条を変えてしまうことは、教会に属することができなくなってしまうことを意味します。
使い方の例文⑬仏教の用語として使う
使い方の例文の13つ目は、仏教の用語としての使い方です。例えば、真言宗という宗派の用語として「真言宗の三信条」という使い方がされます。宗教的な信条は、主にキリスト教会での使用がルーツですが、仏教でも用いられます。三信条には、真言宗の信者が守るべき事柄が記されています。
「信条」の類語は?
「信条」の類語①一文字違いの「信念」
類語の1つ目は、一文字違いの「信念」です。意味が非常に似ていて、正しいと信じる確固たる心のことを言います。また、神仏を固く信じる信仰心という意味を持っている点も、「信条」に通じるものがあります。信条は行動の基準ですが、信念は正しいと信じる心そのものとなります。
「信条」の類語②物事のやり方である「流儀」
類語の2つ目は、物事のやり方である「流儀」です。信条は、行動の基準となるものですが、やり方は行動そのものとなります。主に技能や芸術、家独特のしきたりといったやり方を意味するので、使われる場面が限定的ですね。他人に同じ信条を求めることはできませんが、流儀は、流派や家ごとに守られ引き継がれます。
「信条」の類語③英語の「ポリシー」
「信条」の類語の3つ目は、英語の「ポリシー(policy)」です。物事を行うときの方針を意味する類語ですね。こちらも意味がよく似ていますが、政治上の方策に使える点が異なります。また、信条は座右の銘を使って語ることは可能ですが、英語のポリシーでは使えません。具体性に欠けてはいけないためと考えられます。
「信条」の類語④キリスト教の「教義」
類語の4つ目は、キリスト教の「教義」です。キリスト教において、共通する教えのことで、ご紹介した「使徒信条」や「ニカイア信条」などのポピュラーな信条の内容が該当します。宗教的な意味の信条と、ほぼ同じ使い方ができると考えられる類語です。信条は、教義の要約となるという点が違います。
「信条」の類語⑤ラテン語の「クレド」
類語の5つ目は、ラテン語の「クレド」です。クレドを日本語に翻訳したものが「信条」となるので、最も意味が近い類語だと言えますね。もとは宗教用語ですが、会社の理念を表すために使用されることもあります。企業の研修でも「クレドづくり」が推奨されます。英語もクレドなので、英語として伝わった表現かもしれません。
「信条」と「モットー」の違いは?
「信条」と「モットー」の違い①英語とイタリア語の違い
「信条」と「モットー」の違いの1つ目は、英語とイタリア語の違いです。信条は、英語またはラテン語の「クレド(credo)」を翻訳したものですが、「モットー(motto)」はイタリア語が外来語として定着したものです。英語の言葉だと勘違いされることが多いので注意してくださいね。
「信条」と「モットー」の違い②個人か全体か
「信条」と「モットー」の違いの2つ目は、個人か全体かの違いです。モットーは行動の指針のことで、意味自体は、とてもよく似ています。しかし、信条は個人の行動の基準を表すことが多いのに対して、モットーは、企業や集団全体の行動の指針を表すために用いられる傾向にあります。
信条を客観的に見つめてみよう
信条とは、宗教的な意味合いを持ちますが、キリスト教でない限り、使うことはありません。一般的に使用されるのは、「自己が強く信じていること」を意味する信条ですね。しかし、漠然とした基準はあっても、自分の中の信条を客観的に見つめることは、なかなかありませんね。
一度、強く信じている事柄について、考えを向けてみるのはいかがでしょうか。自分でも気がつかなかった、意外な一面が発見できる可能性がありますよ。
商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。