主体性とは?自主性との違いや対義語・主体的な行動力を持つにはも

あなたは、主体性を持っていますか?この記事では、「主体性と自主性の違い」をメインに、その対義語や主体的な行動力を発揮するにはどうしたら良いのかについてもご紹介します。これからのビジネスシーンにおいて大事になってくる主体性について、知っておいて損はないですよ!

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主体性とは?対義語や自主性との違いも

主体性とは自分で考えて行動しその責任も自分で取ること

先を見据える男性

主体性とは、自分で考えて行動し、その責任も自分で取ることを言います。例えば日本では、何となく恒例となっているからという理由で、続けられている慣行が多くあります。主体性を持って考えるならば、その慣行が始められた目的は何だったのかを明確にしなければなりません。

目的を明確にし、その目的を達成するために一番効果的なのはどのような方法なのか考えて実践し、その責任も自分で取ることが主体性だと言えるのではないでしょうか。今まで行われてきた慣行が最善策とは限りません。ただ、今まで行われてきた方法を否定することも、新しい方法を取り入れるのも、勇気がいります。

「この慣行に意味はあるのか?」という疑問を誰しもが持ちながら、責任を取りたくないという気持ちから、改善に取り組む人が出てきません。このような状態を、主体性の対義語である思考停止状態だと言えるでしょう。日本人は、主体性のない人が多いと言わざるを得ません。

自主性とはやるべきことを人から言われる前に自分から進んでやること

仕事熱心な男性

自主性とは、やるべきことを人から言われる前に自分から進んでやることを言います。やるべきことが明確に決まっている状態で、人から指示をされる前に自ら率先して手をつけることを自主性と呼びます。親から「宿題やったの?」と聞かれる前に、宿題を終わらせておくといったことです。

子供への接し方として、「宿題をやりなさい」「勉強をしなさい」「危険なことをやってはいけません」「こうしなさい」といったように、やるべきことを指示する、またはやってはいけないことを先回りして禁止することばかりしていると、自分で判断する力はおろか自主性すらも育ちません。

主体性と自主性の違いはやるべきことが定まっているかと責任を取るかどうか


仕事熱心な男女

主体性と自主性の違いは、やるべきことが定まっているかどうかと責任を取るかどうかの2つです。主体的に行動しようとする時には、目的に照らしてどのような方法を取るのが良いかという部分から、自分で考え出さなければなりません。一方、自主的に行動する場合は、やるべきことを率先してやるだけです。

自主性を発揮することすらできていない人が多い状態では、責任を取ることまで求められることが少ないと言えます。しかし、決まりきった方法でやるのではなく、それぞれの人が最善策を考えようと主体性を発揮することによって、より良い方法が見つけられていくのではないでしょうか。

主体性の中には、自主性が含まれていると捉えられます。なぜなら、自主性を持たない人が主体性を持つことはあり得ないからです。自主性を育て、自ら率先してやるべきことをこなすようになった上で、より良い方法を考えそれに責任を取るというところまでできれば、主体的だと言えます。

主体性の対義語は「受動性」「従属性」など

待っている女性

主体性の対義語は、「受動性」「従属性」などです。簡単に言い換えると、主体性の対義語は、「指示待ち」「思考停止」です。指示されれば動くけれども自分からは何もやらないといった人は、職場に必ずと言っていいほどいるでしょう。このようなタイプの人は、主体性の対義語のような人だと言えます。

主体性のない人の特徴は?

主体性のない人の特徴①言われたことしかやらない

喧嘩している男女

主体性のない人の特徴1つ目は、言われたことしかやらないことが挙げられます。自分は仕事が終わっており、周囲は仕事が終わっていないという状態でも、上司からの指示がなければ周囲の仕事を手伝う申し出もしないような人がいます。言われたことだけやっていれば給料はもらえるから、といったような思考回路の人です。

会社という単位で見た時には、全体的に仕事が早く終わる方が効率が良いですし、利益につながります。自分の視点で考えると、仕事をする目的は給料をもらうことかもしれませんが、会社に利益が出なければゆくゆくは給料も出なくなる可能性があるという、広い視点が足りないのです。

主体性のない人の特徴②周囲の意見に合わせてばかりで自分の意見がない

会議中

主体性のない人の特徴2つ目は、周囲の意見に合わせてばかりで自分の意見がないことが挙げられます。日本では、事なかれ主義と呼ばれるように、波風を立てない人が好まれる傾向にあります。そのため、周囲の意見に合わせてばかりで自分の意見を持たない人が育ちやすい環境なのです。

トラブルメーカーになる必要はありませんが、自分自身のことや自分の周囲のことぐらいは、自分なりの意見を持てるようにした方が良いのではないでしょうか。下記の関連記事には、自分がない人の特徴について書いてあります。自分で決められないのはなぜなのか、その克服方法についても載っていますので、ご参照ください。

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主体性のない人の特徴③文句や愚痴が多い

喧嘩している男女

主体性のない人の特徴3つ目は、文句や愚痴が多いことが挙げられます。主体性のある人なら、起こった出来事やこれから起こるであろう出来事に対してどうアプローチしていくかを考えます。しかし、主体性のない人は、対応策を考えることをせず、ただ文句だけ言うという特徴があります。


主体性のない人は、不平不満があったとしても、それをしっかりと相手に伝えて話し合う勇気がありません。自分の力で現状をどうにかしようという考えが、そもそもないのです。直接相手に意見する勇気がないために、愚痴という形で外へもらします。

主体的な行動力を持つには?

主体的な行動力を持つには①自主性を発揮するようにする

勉強する女性

主体的な行動力を持つために必要なこと1つ目は、自主性を発揮するようにすることです。主体性を発揮する前段階として、まずは自主性を発揮することが必要になります。自分から率先して物事に取り組まない人に主体性を求めても、仕方がありません。まずは、やるべきことをこなすところからです。

やるべきことがわからないという場合もあるでしょうが、「あれをやれ」「これをやれ」と指示するのではなく、今やるべきことは何なのか自分自身で見つけられるようにサポートするのが望ましいです。そうしていくことで、人に言われる前にやるべきことを見つけられるようになっていくでしょう。

主体的な行動力を持つには②他人ごとだと捉えず当事者意識を持つ

笑顔の男性

主体的な行動力を持つために必要なこと2つ目は、他人ごとだと捉えず当事者意識を持つことです。主体性のない人の特徴のところで取り上げたように、自分の給料に関係なければ周囲の仕事を手伝わないのは、他人ごとだと捉えているからです。全体の仕事が効率良く進むように考えるのは、当事者意識のある視点です。

会社のことを自分のことのように捉えることで、より良い方法を考え出そうという気持ちにもなれますし、指示待ちをせず全体の利益となるようなことに自主的に取り組むことができるようになります。主体性を持つには、当事者意識を持つことが必要だと言えるのではないでしょうか。

他人ごとだと捉えるどころか、被害者意識を持っている人もいます。自分が不幸なのは○○のせい、自分の努力が報われないのは○○のせいといったような、悲劇のヒロインを演じるような状態です。自分以外の何かのせいにしても、現状は変わりません。周囲から同情されても、現状が変わるわけではありません。

主体的な行動力を持つには③自分で考えて判断できる範囲を広くする

サラリーマン

主体的な行動力を持つために必要なこと3つ目は、自分で考えて判断できる範囲を広くすることです。部下に、主体的な行動力を発揮してほしいと考える人は多いでしょう。しかし、ある程度の権限を与えて、判断できる範囲に幅を持たせなければ、主体性も何もありません。

主体的に行動するということは、行動の責任は基本的に本人が取るのですが、会社という組織の中にあっては、上司であるあなたにも責任が問われます。部下が主体的な行動を取った結果として失敗しても、責任を取る覚悟がないのであれば、主体的な行動を求めてはいけません。

部下に対して主体的な行動を求めることは、上司であるあなた自身に主体性がなければできないことです。部下にある程度の権限を与えることも上司としての裁量ですし、失敗の責任を引き受けることも上司としての責任だからです。仕事を任せておいて、責任逃れをするような態度は、主体性の対義語にあたるでしょう。

主体的な行動力を持つには④仕事を任せて主体性を発揮する場面を作る

握手をかわす

主体的な行動力を持つために必要なこと4つ目は、仕事を任せて主体性を発揮する場面を作ることです。自分の責任において考え、判断をし、行動に移すことを嫌う人もいます。しかし、任せてもらえることに喜びを感じる人もいます。部下がどちらのタイプの人なのか見極めて、仕事を任せるのが良いと言えるでしょう。

主体性を発揮する場面を作った結果、失敗したとしても、失敗を責めるのではなく、なぜ失敗という結果に終わってしまったのか、過程を見つめ直すことが必要になります。そして、成功する体験を積み上げるうちに、部下にも自信がつきますし、会社としても常に新しい良い方法を模索することができるでしょう。

主体性を持って自分の人生を自分で動かしていこう!

今回は、主体性と自主性の違いや主体性の対義語、主体的な行動力を発揮するために必要なことについて見てきました。主にビジネスシーンにおいて主体性が必要とされる場面を想定し、例として取り上げてきましたが、主体性が必要となるのはビジネスシーンに限りません。人生そのものにも、主体性が必要です。

主体性がない人は、自分の人生が不幸なのは○○のせいだと、自分ではない何かに責任をなすりつけ、自分で解決しようとはしません。主体性を持って動かなければ、何も変わらないのです。他人ごとと捉えるのではなく、当事者意識を持って、自分の人生を自分の力で豊かにしていきましょう!


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