よろしくお伝えくださいの意味は?目上の人への伝え方や返事・メールも
「よろしくお伝えください」を間違って使っていませんか?よく使う言い回しだからこそ、きちんとした意味や使い方、敬語表現を一度見直してみてください。ここでは、「お礼をお伝えください」との違いや、目上の方への伝え方や返事、英語表現などをご紹介しています。どうぞ参考になさってください。
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目次
よろしくお伝えくださいの意味は?
「よろしくお伝えください」の意味①お礼やお詫び
「よろしくお伝えください」は、普段の会話やビジネスシーンなどでよく使われていますね。「よろしくお伝えください」の意味は場面によって変化するので様々ありますが、中でもよく使われるのはやんわりとしたねぎらいやお礼、お詫びの意味合いです。その場にいない第三者に伝える挨拶ととらえておくと良いでしょう。
「よろしくお伝えください」の意味②今後ともよろしくお願いいたします
元々「よろしくお伝えください」の「よろしく」には、「程よく、適当に」という意味のほかに、「好意を伝えたり、今後の付き合いを頼む」という意味もあります。「よろしくお伝えください」は、その場にいなかった人への気遣いを相手に伝えてもらうことで、人間関係を円滑に行う意味も持っています。
- ・感謝、お礼
- ・お詫び
- ・気遣いやねぎらい
- ・第三者の疎外感をなくす
- ・単なる挨拶(社交辞令として)など
「よろしくお伝えください」の意味
その場にいなかった人への気遣いには、「いつもお世話になっております」「お会いできなかったけれど気にかけています」「いつもありがとうございます」といったような意味が含まれます。その時に話している会話の流れや相手との関係で「よろしく」の内容を察するとよいでしょう。
よろしくお伝えくださいの英語は?
【よろしくお伝えください】英語・カジュアルな表現
親しい間柄の方に英語で「よろしくお伝えください」と言いたいときは、幾つかのフレーズがあります。親しい友人や知人に言うカジュアルな表現は「Please say hi (hello) to~」を用います。こんにちはと伝えておいてくださいといった意味で使われます。
「Please say hello (hi) to~」のhelloよりもhiの方が少し砕けた言い方になります。toの後に相手の名前や、女性であればher、男性であればhimなどの代名詞を入れて使います。「for me」を名前の後に付け加えると、「私の代わりに」という意味を強調できます。
- ・「Please say hello to your wife」奥様によろしくお伝えください
- ・「Please say hello to your family」ご家族に宜しく伝えてくださいね
- ・「Please say hi to him/her for me」(私の代わりに)彼・彼女へよろしく伝えてね
【よろしくお伝えください】カジュアル表現の例文
【よろしくお伝えください】英語・丁寧な敬語表現
ビジネスシーンで使いたいときは、「Please give my best to~」を用います。更に丁寧に表現したいときは、regards(尊敬の意味)をつけ加えて「Please give my best regards to~」のフレーズを用いると、改まった場でも使える敬語表現となります。
regardは、注意・関心の意味を持ちますが、この場合は「give …'s (best) regards to~」で慣用句となり「…からよろしくと~に伝える」という意味になります。
「Please say hi (hello) to~」と同じように、「Please give my best regards to~」の後ろに相手の名前や代名詞を入れて使います。
- ・「Please give my best to Mr.Tanaka」田中さんによろしくお伝えください
- ・「Please give my best regards to your parents」ご両親にもどうぞよろしくお伝えください
例文
【よろしくお伝えください】英語・メールでの使い方
会話と同じようにカジュアルな表現ならば「Please say hi (hello) to~」、丁寧な表現であれば「Please give my best regards to~」をメールや手紙でも使うことができます。
「(Please) tell her I said hi」はプライベートに限られますが、「Please say hello to~」よりも気軽な表現として使われています。プライベートで英文のメールや手紙を送る場合は、こちらの表現も覚えておくといいですね。
よろしくお伝えくださいの使い方は?
「よろしくお伝えください」の使い方
「よろしくお伝えください」は、ご存知のように会話をしている相手に対して使うわけではありません。相手方に関係のある方、例えばお相手との共通の知人、相手方の社員や身内などに対して向ける挨拶として使われます。また、会話はもちろん手紙やメールの文末に添える結びの言葉としても使えます。
- ・共通の知人
- ・相手方の社員
- ・相手方の身内
- ・手紙やメールの文末
「よろしくお伝えください」の使い方
自分と直接お会いした人との関係を大切にするのは人間関係の基本ですが、「よろしくお伝えください」を使うことで、お会いした人の周囲の方々にも気を配ることができます。お相手の背後にある人間関係を大切にすることで、更により良い関係を築けます。
昔はおかげ様の精神が大切にされていたので、見えない部分での苦労や努力に感謝する気持ちも込められていたようです。現在では感謝やねぎらい、お詫びといった意味合いは薄れ、慣習化された挨拶、社交辞令として使われることもありますが、使うときは周囲の人への配慮や感謝の気持ちを忘れないようにしたいですね。
目上の人へ「よろしくお伝えください」を使うときの注意点
「よろしくお伝えください」は幅広く使われていますが、目上の人に使うと失礼にあたる場合があります。上司や先輩に家へ招かれたり、いただき物をしたりといったような、目上の人に懇意にしてもらったときは、「奥様によろしくお伝えください」「ご家族の皆様によろしくお伝えください」と使うことができます。
ですが、目上の人が自分の仕事で会社に訪問する場合など、「○○様(担当の方)にもよろしくお伝えください」とは頼まず、お礼やお詫びがあれば自分で連絡を取るのがベターです。自分の担当者に何か伝えたいことがあるときは、自分で連絡を取りましょう。仕事上では目上の人に伝言を頼むと失礼にあたります。
取引先でも同じことが言えます。取引先の目上の人に「○○様にもよろしくお伝えください」は使えません。取引先の担当の方を思うのであれば、「いつも○○様にもお世話になっております。おかげさまで…」など感謝の気持ちを伝えるだけにとどめておきましょう。そうすれば、あなただけでなく担当の方の株も上がりますね。
自社、取引先を問わず目上の方に、「よろしくお伝えください」はプライベートのみで使う。仕事上では失礼にあたるので使わない。
「お礼をお伝えください」の意味や使い方は?
「お礼をお伝えください」の意味
「お礼をお伝えください」は言葉の通り、何かをしてくれた人に対して、はっきりとお礼の言葉を伝えてもらう言葉となりますが、使うシーンは限られます。理由としては、何かをしてもらったときのお礼は自分が直接伝えるのがマナーです。ビジネスの上でも「お礼をお伝えください」という言い回しはあまり使われません。
自分に置き換えてみると分かりやすいのですが、何か相手にしてあげた時に、人伝えにお礼を言われるよりも、本人から直接お礼を言われた方がうれしいですよね。
どうしても直接会えない、理由があって連絡が取れないなどの場合や、自分からお礼を伝える予定だけれど、先にほかの関係者に合わなければならない場合にだけ「お礼をお伝えください」を使います。
「よろしくお伝えください」「お礼をお伝えください」との違い
「よろしくお伝えください」と「お礼をお伝えください」の違いは、はっきりとお礼だけを伝えてもらうかどうかにあります。「よろしくお伝えください」は、直接お礼を言うほどではないけれどお世話になった、すでに自分からお礼を伝えているけれど、間接的にもう一度挨拶しておきたいといったときにも使えます。
また、お礼だけでなくお詫びや気づかい、ねぎらいの気持ちも伝えられます。一方「お礼をお伝えください」は、お相手に何かをしてもらったときだけとなり、先ほども述べたように使える場面も限定されてしまいます。幅広く使うのであれば、「お礼をお伝えください」よりも「よろしくお伝えください」がおすすめですよ。
「お礼をお伝えください」を使うと失礼にあたる場合
本来ならお礼は自分から伝えるのが相手への礼儀でもあり基本です。どうしてもお礼が言えず「お礼をお伝えください」と使わなければならない場合は、「改めてお礼を述べる予定ですが」「本来なら直接お礼を言わねばならないところ」など伝えた上で「お礼をお伝えください」と言うようにしましょう。
その際、伝言を頼む相手にも了承を得るのが一般的なマナーです。「○○様に伝言を頼みたいのですがよろしいでしょうか」と一言断りを入れ、相手が了承したうえで「どうぞ○○様にお礼をお伝えください」と伝えましょう。ただし、自分の目上に当たる人には「お礼をお伝えください」と依頼しないように注意が必要です。
余談ですが、許可を求める「よろしいでしょうか」の一言は、何気なく使っているのではないでしょうか。こちらの関連記事では、「よろしいでしょうか」の使い方や「いかがでしょうか」との違いが詳しく説明してあります。気になる方はどうぞご覧くださいね!
よろしくお伝えくださいの敬語は?
【よろしくお伝えくださいの敬語】①どうぞよろしくお伝えください
「よろしくお伝えください」だけでも十分に敬語として使えます。自社の目上の人や取引先でも、「○○さんによろしくお伝えください」は敬語ですので、使って失礼にあたりません。少し丁寧に言いたいときは、「どうぞ」や「何卒」を「よろしくお伝えください」の頭につけて使うと丁寧な敬語の表現になります。
女性で柔らかい言い回しにしたいときは、「ませ」を語尾につけて「どうぞよろしくお伝えくださいませ」とすることもできます。どちらかというと親しい人や身内に向けて言う言い方になりますが、伝えてもらう相手との距離感が近ければ、上司や先輩といった目上の方にも失礼には当たりません。
【よろしくお伝えくださいの敬語】②~ますようお願い致します
「よろしくお伝えください」でも丁寧な敬語ですが、やや改まった敬語表現にしたいときは、「~ますようお願い致します」と語尾につけると良いでしょう。ビジネスでのお付き合い、上司や先輩などへ敬意を表したいときや、距離を置いている人へ使えます。
【よろしくお伝えくださいの敬語】③~ますようお願い申し上げます
「よろしくお伝えくださいますようお願い申し上げます」は、大変丁寧な敬語表現になります。改まった場面や、お客様や取引先などきちんと相手を立てたいときに使えます。上司や先輩にも使えますが、かしこまり過ぎと受け止められる場合もありますので、お相手との距離や性格を十分考慮してくださいね。
また、改まった手紙やメールにはこちらの言い回しが多く使われます。「その節は大変お世話になりありがとうございました」「先日はお疲れ様でした。おかげさまで打ち合わせが予定通り終わり感謝しております。」などお礼の後に「○○様にも何卒よろしくお伝えくださいますよう…」と付け加えると良いでしょう。
よろしくお伝えくださいの目上の人への伝え方は?
【よろしくお伝えください・目上の人への伝え方】①そのまま伝える場合
別れ際の挨拶として「よろしくお伝えください」と、取引先のお相手から自分の上司に対して言われた場合は、そのまま「○○様がよろしくお伝えくださいとおっしゃっていました」と言う伝え方になります。「皆様にもよろしく…」など、相手を限定しない社交辞令的な挨拶の場合は、すぐに伝えなくてもトラブルにはなりません。
早急に伝えなくても機会があれば伝える、職場の様子を見て伝えた方が良さそうだと判断できる場合は伝えるなど、臨機応変に対応しましょう。「程よく、よろしいように伝えてもらえたら」という意味合いで受け止めてよいでしょう。
何も伝えていなかったと目くじらを立てられることはなさそうですが、折を見て伝えられると人間関係もスムーズにいくことが多くなりそうですね。
【よろしくお伝えください・目上の人への伝え方】伝え方の例文①
「○○様がよろしくお伝えくださいとおっしゃっていました」以外にも、伝え方がありますので、ご紹介したいと思います。一つ目は、お託(おことづけ)を使う伝え方です。「○○様よりよろしくお伝えくださいとお託(御言伝)がありました」と言い換えることができ、取引先などでも使えます。
もう一つの伝え方としては、「○○様が○○様によろしくとのことでした」とシンプルに伝える伝え方です。あまりかしこまらずに伝えたいときや、とっさにどう伝えるべきか迷ったときは、こちらの伝え方を使っておくとその場を切り抜けられますよ。
- ・○○様が「よろしく」とおっしゃっていました
- ・○○様より「よろしくお伝えください」とお託(御言伝)がありました
- ・○○様が「○○様によろしく」とのことでした
「よろしくお伝えください」の伝え方・例文
【よろしくお伝えください・目上の人への伝え方】②詳細を伝える場合
「よろしくお伝えください」だけをそのまま伝えず、事の詳細も一緒に伝えた方が良い場合もあります。相手方と仕事の込み入った話をした場合や、お礼やお詫びをはっきりと伝えられた後に、「○○様にもよろしくお伝えください」と言われた場合です。
伝え方としては、あなたがお相手と会った日時や話の内容を、できるだけ詳細に目上の人へ伝えておきましょう。これくらいならと自分で判断して伝えないままでいると、双方で食い違いが起こりトラブルになる可能性もあります。
【よろしくお伝えください・目上の人への伝え方】伝え方の例文②
分かりやすいように伝え方の例を挙げると、「先日○月○日○時頃、○○社の○○様にお会いしました。話の内容としては~~~でした。○○様よりよろしくお伝えくださいとの御言伝がありましたので詳細お伝えしておきます。」となります。
「進めているプロジェクトの件についてですが、今のところ~~~となっております。○○社の○○様が部長によろしくお伝えくださいとおっしゃっておりました。」と用件だけシンプルに伝える伝え方もあります。
伝え方は様々ありますが、気を付ける点としては、先ほども述べたように、相手と会った日時、伝言を受けた人の氏名、具体的な内容をしっかり伝えることです。気になることがあれば、普段から上司に報告するように心がけておくといいですね。
よろしくお伝えくださいへの返事の仕方
【よろしくお伝えくださいへの返事】①かしこまりました
お相手が取引先やお客様から「○○様によろしくお伝えください」と自分が頼まれた場合、「かしこまりました」と返事をすると「はい、わかりました」よりも信頼感が増します。かしこまりましたの後に「申し伝えます」と付け加えるときちんとした印象を与える返事になります。
「承知しました」と返事をしても間違いではありませんが、「かしこまりました」には、「謹んで目上の人穂言葉を承る」という意味があります。お相手に敬意を表せる返事の仕方ですので、覚えておくといろいろな場面で使えますよ。
【よろしくお伝えくださいへの返事】②お伝えてしておきます
自社の上司や先輩に「よろしくお伝えください」と頼まれた場合の返事の仕方は、「お伝えしておきます」と答えると良いでしょう。「かしこまりました。申し伝えます。」でも構いませんが、改まりすぎると感じる場合はこちらの「お伝えしておきます」という返事を使います。
【よろしくお伝えくださいへの返事】③ありがとうございます
自分の身内に対して「よろしくお伝えください」と言われた場合は、「ありがとうございます」と返事をするとお相手の心配りに感謝を表せますね。「かしこまりました」や「伝えておきます」という返事よりも柔らかい印象になります。
【よろしくお伝えくださいへの返事】④こちらこそよろしくお伝えください
取引先のお相手に「皆様にもよろしくお伝えください」と言われた場合、「こちらこそ、皆様によろしくお伝えください」と返事をすることで、おかげ様でという気持ちを表せます。取引先と複数人でプロジェクトを組んだ場合など、自分側もお世話になったときに使える返事の仕方です。
下の関連記事では、取引先でお世話になった方への挨拶「お世話になりました」について詳しく書かれています。正しい敬語を使って、誠意や感謝をきちんと伝えられると、あなたの評価もグンと上がりますよ!
明るい笑顔で「よろしくお伝えください」を伝えよう!
今回は主に仕事上での「よろしくお伝えください」の使い方をご紹介しましたが、ビジネスでもプライベートでもよく使われる言い回しです。単なる挨拶のようにも思えますが、周りの人への配慮と感謝のこもった挨拶として、正しい敬語で伝えられたら素敵ですよね。
ご自分が使う場合は、心を込めて笑顔で明るく「よろしくお伝えください」と使うようにしてくださいね。ちょっとした声掛けが大きな力となり、あなたの支えとなってくれますよ。あなたが、どうぞ充実した日々を送ることができますように!
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