PMP試験の難易度は?合格率や受験料や資格の価値・勉強時間も

会社のプロジェクト展開・管理にて「縁の下の力持ち」であるPMP。企画全体の運営業務を行うPMPは国家資格のなかでも難易度の高いものとされています。試験内容が難しいのはもちろん、受験資格自体が厳しいPMPですが、今回はPMP資格の合格率・合格ライン・勉強時間や勉強方法についてご紹介します。

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PMPとは?資格のメリット・価値も

PMPとはプロジェクトマネジメントに関する知識を表す価値のある国際資格

プロジェクトの管理・運営の鍵を握る人材

PMP資格とは、正式名称を「ProjectManagementProfessional」といい、企業・団体のプロジェクトマネジメントに関する知識・技能を測るために1984年から誕生した国際資格です。PMP資格取得者数は日本国内で2万人以上であり、海外だけでなく日本国内でも取得者数は高まっています。

PMP資格を活用したプロジェクト業務とは、企画や進捗管理をはじめ、プロジェクト遂行において考えられるリスクの測定や費用の見積もり、チームメンバーの分担・振り分けなどといった内容の仕事があります。PMP資格を持っていることは、企業が新しい企画を展開するうえで「縁の下の力持ち」となりうる人材といえます。

PMP資格は自身のキャリアアップやプロジェクトを成功させるのに効果的

キャリアアップにおすすめの資格

業界問わず、他ブランド・会社との差別化を図るために企業では常に新しいプロジェクトが企画されています。そのためPMP資格を持っていれば、正確にプロジェクトを展開・管理することができるため、売上増加やエンドユーザーの満足度を向上に繋げることができます。専門分野資格ではない分、様々な業界で活用できます。

PMP資格は日本国内だけでなく海外でも活用できる価値の高い資格

様々な場面で活躍できる!

国際資格のなかでも、昨今受験者数・資格取得者数ともに増加しつつあるPMP資格ですが、日本国内だけでなく海外においても非常に重宝されている価値の高い資格とされています。海外では、プロジェクトを企画・展開するには「PMP資格を有すること」などといった条件が設けられていることも少なくありません。

PMP試験の難易度や受験料・合格率

PMP試験は国際資格のなかでは難易度・受験資格がかなり高い

合格までの道のりは険しい!

PMP試験は国際資格のなかでも難しいというイメージを持つ人も多いですが、PMP試験の難易度が高い理由にはなんといっても「受験資格の厳しさ」にあります。高校卒業・大学卒業・プロジェクトマネジメント経験者によって受験資格は少々異なっており、証明書の提出や実務経験時間のトータルなどに違いがあります。

PMP試験の基本的な受験資格は「一定のプロジェクトマネジメント実務経験」「全35時間の公式プロジェクト・マネジメント研修の受講」の2つです。高校卒業レベルであれば60ヶ月間のマネジメント経験と全7500時間の実務経験、大学卒業レベルでは36ヶ月のマネジメント経験と4500時間の実務経験が必要です。

プロジェクト・マネジメント研修については、主に大学や企業内教育・Eラーニングなどといった受講方法が該当しており、内容としては総合マネジメント方法・コミュニケーション・リスク検出などといった膨大な科目が存在しています。試験時に経験証明の提出も必要なため、試験を受けること自体が難しいのです。

PMP試験の受験料は会員・非会員で異なっている!

費用が異なるので要注意!

PMP資格を取得する際に必要な受験料ですが、PMP試験における受験料は、アメリカ発のプロジェクトマネジメント団体である「PMI」の会員であるか否かによって金額が変わってくるのです。

PMI会員の場合には、基本受験料が405ドル(約43,736円)で再試験は275ドル(約29,697円)ですが、非会員の場合には基本受験料が555ドル(約59,934円)で再試験は375ドル(約40,523円)です。高額な受験であり、会員に比べると非会員受験者は1.5倍の受験料になっています。

学習時間が確保されているためPMP試験の合格率・合格ラインは約60%

しっかり勉強できる環境が揃っている!

PMP試験の正確な合格率は公表されていませんが、実務経験豊富な人が受験していることや、試験日を自分で調節できること、試験当日まで念入りに準備ができることもあり、一般的な合格率としては60%程度とされています。多彩な研修も用意されていることもあり、合格率から見てみると難易度は高くないようにも見えます。

また一般的な試験やテストは競争試験と呼ばれる、全ての受験者の点数について定員分だけ上から順番に合格させるものではなく、試験団体が定めた一定のボーダーラインを超えることができれば合格となります。合格ラインの目安は61%であり、200問中122問正解する必要があります。

PMP試験の難易度は上がっているのか

受験料・受験資格の時点で厳しいため難易度上がったと感じる人が多い


受験のハードル自体が高い!

昨今のPMP資格試験において、受験者の増加に伴い「難易度上がった?」と感じる方も少なくありません。しかし実際にPMP資格取保有者数の推移を見ると、2013年でPMP資格保有者が31,799人であったのが、2017年度には36,308人となっているため、難易度上がったと感じるほどの変化は見られません。

PMP試験内容自体が一般的な資格試験・技能テストなどとは違い約200問もの問題のなかに、点数に加算されないダミー問題が25問紛れ込んでおり、解答すべき問題の取捨選択能力も見られているため、より難易度上がったように見えるのです。

高額な受験料や研修料が受験者のハードルを上げている

膨大なコストが必要!

難易度上がったと感じるもう1つの理由として、受験料や受験資格を得るにあたって必要な「研修」に必要な費用が高額であることです。PMIによる研修費用は約5~20万円となっており、とても気軽に受けられる試験ではないことがうかがえます。

PMP試験の現在の難易度での勉強時間や勉強方法

試験日が調節できるため勉強時間・学習時間は人によって違いがある

自分でスケジューリングしながら勉強!

一般的な資格試験やテストでは試験団体によってあらかじめ決められた試験日が用意されています。しかし、PMP資格試験の場合には特定の試験日が設けられておらず、自分が「これなら合格できる」と感じた時点でいつでも指定された試験会場のパソコンから試験を受けることができます。

また、各試験会場にて空いている日があれば、2~3日後に試験を受ける予約をすることもできます。受験日の調節が自分でできることもあり、勉強時間・学習時間についてはかなりの個人差がありますが、PMP資格を取得した人のなかには勉強を始めてから2~3ヶ月程度で試験に合格したという方も存在しています。

PMP試験勉強時間・学習方法①PMIセミナー・教育制度で合格率を上げる

専用のセミナーが開催されています!

PMP試験の勉強時間・学習方法1つ目は「PMIが主催するセミナー・教育制度で合格率を上げる」という方法があります。PMP試験を運営する団体・PMIには日本支部も存在しており、東京都内を中心にスキルアップ研修や月例セミナーを実施しています。地域セミナーも行われているため、東京に行けない方にも安心です。

セミナーの内容はその日によって異なりますが、どれもPMP資格試験に合格しプロジェクトマネジメントを行ううえで必要となる内容ばかりですので、短い学習時間で効率良く試験内容を勉強することができます。PMP試験初学者の方や「勉強時間をできるだけ短縮させたい」という方におすすめの勉強方法です。

PMP試験の勉強時間・学習方法②PMPに関する本・テキストで勉強する

テキストで時間短縮!

PMP試験の勉強時間・学習方法2つ目は「PMPに関する本・テキストで勉強する」方法です。こちらの方法は受験に必須の研修・セミナーを受講した後の復習におすすめの方法です。PMP資格試験についてのテキストは、実に様々なものが出版されているため、通勤時間やスキマ時間を勉強時間に充てる時にもぴったりです。

PMP試験にて出題される問題のなかにはプロジェクトを進めるうえで予測できるリスクの回避や資源調達のマネジメントなどといったしっかり考えたうえで解答すべき問題も多く出題されます。そのため、テキストと研修内容を併せてパターン化させて覚えておくと勉強時間を短縮させることができます。

PMP試験勉強時間・学習方法③難易度が高い問題・間違えた問題は必ず復習

間違えても何度もトライ!

PMP試験の勉強時間・学習方法3つ目は「間違えた問題は必ず復習する」方法です。こちらはテキストを使った勉強方法にて使えるテクニックです。一般的な資格試験の問題集は数をこなすことが最優先されますが、PMP試験の場合はダミー問題が存在するという点から、1問の解答にかかる時間を短縮させることが最優先です。

また、試験時間が4時間に対して200問という長期戦であり、ダミーを除いたうちの合格ラインである61%を正解する必要があります。全ての問題を解答するには、問題を解く早さと正確さを身に着けることが必要です。そのため初めのうちは問題数をこなすことよりも間違えた問題を徹底的に復習することが大切です。

出題形式は「4択問題」となってはいますが、なかには正解にたどり着くために計算が必要となる問題や、最適なルートを導き出す経路問題などといった、試験中の時間ロスが発生しやすい難易度の高い問題も出題されているため、何度も問題を解いて慣れていくようにしましょう。

学習時間を効率化!おすすめのPMP資格試験用テキスト

学習時間を効率化!PMP資格試験用テキスト①PMP試験合格虎の巻

効率良く勉強しよう

学習時間を効率化!PMP資格試験用テキスト1冊目は「PMP試験合格虎の巻」です。PMP試験にて出題範囲とされている「PMBOKガイド」だけではわかりにくい問題・出題例を詳しく解説しているテキストとなっています。章の最後には復習に最適な章末問題、より難易度の高い模擬試験問題なども付いています。

PMP試験合格虎の巻

価格(税込) 3,456円
著者 吉沢正文、落合和雄、庄司敏浩
出版社 アイテック
発売日 2018年4月2日

学習時間を効率化!PMP資格試験用テキスト②PMPパーフェクトマスター

プロの講師によるテキストでマスターしよう!

学習時間を効率化!PMP資格試験用テキスト2冊目は「PMPパーフェクトマスター」です。こちらはPMPを5,000人輩出した講師陣によるテキストであり、PMBOKガイドのなかでも特に重要な点や難易度の高い問題を解説・練習問題でしっかりマスターできる1冊です。勉強時間を短縮したい方におすすめです。

PMPパーフェクトマスター

価格(税込) 4,104円
著者 伊熊昭等、海部雅之
出版社 評言社
発売日 2018年7月13日

学習時間を効率化!PMP試験用テキスト③PMP試験対策テキスト問題集

試験対策をしっかりしておこう!

学習時間を効率化!PMP試験用テキスト3冊目は「PMP試験対策テキスト&問題集」です。各項目10分学習法を取り入れており、難易度の高い問題も短い勉強時間で効率的に合格ラインに達することができます。難解なキーワードや概念の解説、全200問の練習問題と模擬試験問題200問というボリューミーな1冊です。

PMP試験対策テキスト問題集

価格(税込) 3,456円
著者 鈴木康而
出版社 秀和システム
発売日 2015年12月21日

難易度の高いPMP資格をゲットしよう!

いかがでしたか?国際資格のなかでも難易度が高いPMP資格ですが、セミナーなどで学習時間が確保されているため、勉強時間のなかでしっかり復習していけば、合格ラインに到達することができます。PMP資格を取得して、様々なプロジェクトで活躍しましょう!

PMPと同じく、難易度の高い資格として知られているのが「FP2級」です。「FP」はお金に関するプロフェッショナルといえる分、難易度・合格率・合格ラインも大変厳しいものとなっています。そこで関連記事ではFP2級の合格率・合格ラインや試験対策方法についてまとめた記事を掲載しています。

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