「お取り計らい」の意味とは?類語とビジネスメールの使い方も

あなたは、ビジネスメールでも良く使われる、「お取り計らい」の正しい使い方や敬語の意味などを知っていますか?この記事では、この「お取り計らい」の意味や類語、お取り計らいの程、よろしくお取り計らい、お取り計らいいただきますよう、などの類語表現についても詳しく解説していきます!

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「お取り計らい」とは?意味は?

「お取り計らい」とは語勢を強める「取り」と判断を表す「計らい」

お取り計らい

まず、「お取り計らい」の「お」の部分は、尊敬を表す接頭語で、「取り計らい」の丁寧語が「お取り計らい」になります。「取り」という言葉は、語勢を強めるために使用する言葉で、「計らい」には複数意味があり、「判断」「処置」「取り扱い」を意味します。

この2つの言葉が1つになったのが、この「お取り計らい」という言葉で、相手にこれからかける労力、あるいはすでにかけてしまった労力のことを「お取り計らい」と表現します。このように1つずつ言葉を分解してみると、それぞれの意味がより深く理解できますよね。

「お取り計らい」の意味「物事がうまくいくように取り扱うこと」

意味

ここで、「お取り扱い」の意味を詳しく見ていきましょう。「取り計らい」には複数意味があるとされており、そのうちの1つが「物事がうまくいくように取り扱うこと」です。例えば複数の人がか関わってプロジェクトを進めていくとき、それがうまくいくようにその対処について考えたり、工夫したりしますよね。

この表現は、まさにそのような状態を表す表現です。もう1つの意味は、「あれこれと便宜を図り対処すること」です。これも何か物事を進める際に色んなことを考えて実際に対処する、という意味ですね。

ちなみに、この「お取り計らい」という言葉は、しばしば「配慮、気配り」と同義として解釈されがちですが、厳密にいえばそれは誤用のようです。気持ち的な意味よりも、その物事に対して考えや工夫をこらして対処する、という意味が含まれます。

「お取り計らい」の使い方とは?例文5選!

「お取り計らい」の使い方例文①お取り計らいいただきありがとうございます

例文1

「お取り計らい」の使い方例文の1つ目は、「お取り計らいいただき、ありがとうございます。」です。これは、相手の行為に対して、「物事を円滑に進めてくれて、ありがとうございます」と素直に感謝の意をこめて使用する表現です。


具体的には、「先日は当プロジェクトについてお取り計らいいただき、ありがとうございました」などの形で使います。このように、基本的にこの「お取り計らい」を感謝の意味で使う時は過去のことについて話すことが多くなるはずです。過去の相手の行為に対して感謝したい時にはぜひ活用してみてくださいね。

「お取り計らい」の使い方例文②お取り計らいの程よろしくお願いいたします

例文②

「お取り計らい」の使い方例文の2つ目は、「お取り計らいの程、よろしくお願いいたします」です。これは、相手に「物事が円滑に進むように、よろしくお願いします」という意味を伝える表現です。お取り計らいの「程」という言葉を重ねることで、直接的な表現になることを避けています。

また、ただ単に「よろしくお願いします」と端的に伝えるよりも「相手にも意識的になって欲しい」ということをやんわりと伝えられるので、ビジネスメールなどでも好まれる表現です。「お取り計らいください」と使うこともありますが、これは相手に対してかなり強いニュアンスが伝わるのでその点には注意です。

「お取り計らい」の使い方例文③ご査収の上よろしくお取り計らいください

例文③

「お取り計らい」の使い方例文の3つ目は、「ご査収の上よろしくお取り計らいください」です。ますこの「査収」とは、「よく調べた上で受け取ること」を表します。簡単な表現に直すと「よく中身を確認した上で受け取ってください」という意味を表す表現ですね。ビジネスメールの文中や結びでもよく使用されます。

特に、相手先に大事な書類やファイル、金銭などを送る際に「自分でも中身をきちんと確認してくださいね、何かあったらそちらからもきちんとお知らせしてくださいね」ということを丁寧に伝えることができます。この表現は、特にビジネスメールなどの書き言葉でよく使われる言葉ですので、ぜひここで覚えておきましょう。

「お取り計らい」の使い方例文④恐れ入りますがを合わせた敬語表現

例文④

「お取り計らい」の使い方例文の4つ目は、「恐れ入りますが、お取り計らいいただきますようよろしくお願いします」です。この「恐れ入りますが」という表現は、相手にかかる時間やエネルギー的な労力に対して配慮する表現です。この部分を「お手数おかけしますが」という形にも置き換えられます。

特にビジネスシーンでは、相手も自分もいつも忙しく仕事をしていることが基本ですよね。そんな中、相手の時間を割いて確認や作業をしてもらうのを依頼するときは、このように丁寧な表現でお願いするのが無難です。特に自分よりも役職や歳が上の人に対しては、このような敬語表現を上手く活用するのが賢明です。


「お取り計らい」の使い方例文⑤お取り計らいいただければ幸いです

例文⑤

「お取り計らい」の使い方例文の5つ目は、「お取り計らいいただければ幸いです」です。この表現は、相手に取り計らってもらうことを示唆した上で、そうしてもらえるとこちらとしては嬉しい、という気持ちを伝える表現です。ただ、使い方次第では少し身勝手で一方的な響きになることもあるので注意が必要です。

他のどの例文にも言えることですが、相手と自分の関係性やその状況の中で一番適切な表現は何か?をきちんと自分で判断しながら使い分けていくことが大切になります。難しく聞こえるかもしれませんが、時に失敗もしながら少しずつこのような例文、敬語表現にも慣れていきましょう。

「お取り計らい」の類語と使い方例文とは?

ビジネスメールにも「お取り計らい」の類語と使い方例文①お力添え

類語①

「お取り計らい」の類語と使い方例文の1つ目は、「お力添え」です。「おちからぞえ」と読み、意味は文字通り、「力添え」とは「力を添える、力を貸すこと」を意味します。これに尊敬を表す接頭語がついて、「お力添え」という丁寧な敬語表現になっています。

ビジネスでよく使われる例文としては、例えば、「どうかますますのお力添えを賜りますよう、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」などがあります。相手に丁寧に「これからも協力をよろしくお願いしますね」と言っている表現ですね。メールの結びの文章としても活用できる表現ですよ。

「お取り計らい」の類語と使い方例文②ご高配

類語②

「お取り計らい」の類語と使い方例文の2つ目は、「ご高配」です。この「高配」という言葉は、他人への心配りや配慮を表す言葉です。これに尊敬を表す「ご」がついて「ご高配」という形で使用します。例文としては、「ご高配賜り誠にありがとうございます」などの形で用いられます。「ご高配の程」でも使えます。

簡単な言葉にすると、「あなたの心配りや配慮にとても感謝しています」という意味ですね。「平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます」という表現は、メールや手紙などビジネスシーンで挨拶代わりによく使われる敬語表現なので、これも一緒に覚えておきましょう。


「お取り計らい」の類語と使い方例文③お気遣い

類語③

「お取り計らい」の類語と使い方例文の3つ目は、「お気遣い」です。文字通り、「気遣い」という言葉に尊敬の意のある「お」がついて「お気遣い」という形になっています。例文としては、「お気遣いいただきありがとうございます」や「お気遣い痛み入ります」などの形で使います。「お気遣いの程」という形にもできますね。

相手の気遣いに対して自分の感謝の気持ちや申し訳ない気持ちをストレートに伝えられる類語表現ですね。特に「お気遣いいただきありがとうございます」はビジネスメールなどでもよく使われる表現ですよ。

「お取り計らい」の類語と使い方例文④ご尽力

類語④

「お取り計らい」の類語と使い方例文の4つ目は、「ご尽力」です。「ごじんりょく」と読み、「尽力」とは、「あることのために力を尽くすこと、努力すること」と定義される言葉です。例文としては、「ご尽力いただき、誠にありがとうございました」「尽力させていただきたいと思います。」などがあります。

このように、相手の努力に対して感謝の意を伝えたり、逆に今から自分が行おうとしている努力について相手に伝える形で使用することができます。これらもビジネスシーンでよく見られるフレーズですね。

「お取り計らい」の類語と使い方例文⑤ご配慮

類語⑤

「お取り計らい」の類語と使い方例文の5つ目は、「ご配慮」です。「配慮」とは、「他人に心くばること」という意味です。例文としては「ご配慮ねがいます」「ご配慮賜りますようよろしくお願いします」という形で使用します。相手に「気を付けてくださいね、配慮してくださいね」ということを丁寧に伝える表現です。

ただ、この類語表現も多用しすぎると相手に配慮を要求するだけで、自分では動かない人だという印象を与えかねません。使用する頻度やシチュエーションを加味した上で適切に使用することを心掛けましょう。

「お取り計らい」の英語と使い方例文とは?

「お取り計らいの程」の英語と使い方例文①Thankyoufor

英語①

「お取り計らいの程」の英語と使い方例文の1つ目は、「Thank you for your arrangement.」です。この「arrangement」が日本語でいうところの「アレンジ、調整」という意味となり、転じて「お取り計らい」という意味で使われています。

その言葉の前にシンプルに「~に感謝します」という意味の「Thank you for~」という表現を重ねて使用します。この表現は特にビジネスメールや文書でも頻繁に見受けられる使える表現ですね。少しカジュアルな表現としてビジネスシーンでも使われていますよ。

「お取り計らいの程」の英語と使い方例文②Iappreciateyour

英語②

「お取り計らいの程」の英語と使い方例文の2つ目は、「I appreciate your arrangement.」です。日本語に直訳すると「私はあなたのお取り計らいに感謝します」という意味となり、1つ目で紹介した例文より若干丁寧な響きとなります。これもメールや文書の結びでよく使用される英語表現です。

厳密に言うと、英語表現の中には日本語でいう敬語表現やそれに準ずる類語表現が多くありません。しかし、ここで紹介したような例文を使用することで日本語の意味に最も近い表現として活用することができますので、特に日々の業務で英語を使用する必要がある人は、ぜひ使ってみてくださいね。

「お取り計らい」という表現をビジネスメールでも大いに活用しよう!

まとめ

この記事では、「お取り計らいの」という表現の意味や具体的な使い方、類語表現、敬語、英語例文に至るまで、詳しくお伝えしてきましたが、いかがでしたか?あなたの中でも、「これは仕事で使える!」という表現が1つでも見つかったでしょうか?今回の表現は特に書き言葉でビジネメール内でもしっかり活用できる表現です。

フレーズの使い方に慣れるためにも、ぜひ積極的に使ってみてくださいね!また、下記関連記事ではビジネスメールで使える「楽しみにしております」という表現について詳しく解説しています。これに付け加えると良い「お会いできるのを」や「お目にかかるのを」などの例文にも触れていますよ。

あなたのビジネスメールのブラッシュアップにも役立つと思いますので、この記事と合わせて、こちらの記事もぜひチェックしてみてくださいね!

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