お申し付けくださいの意味と敬語と使い方|お気軽に/何かございましたら

「お申し付けください」という言葉は、飲食店などでの接客用語としてよく使われる敬語表現ですが、メールなども含めビジネスのシーンでは様々な場面で見かけられる言葉になっています。「お気軽におっしゃってください」などといった表現と使い分けるといいのですが、そんな使い方をしっかり紹介していきたいと思います。

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「お申し付けください」の意味は?

「お申し付けください」は要望を出して欲しい旨を伝える敬語を意味する

「お申し付けください」は要望を出して欲しい旨を伝える敬語を意味する

「お申し付けください」は要望を出して欲しい旨を伝える敬語を意味しています。「お申し付けください」という表現はビジネスにおいて非常によく使われている表現になります。実際の意味をあまり考えずに、接客業などでは自然と出る挨拶のような言葉になっている節もあります。非常に馴染みの強い敬語表現です。

「お申し付けください」という言葉をそのままの言葉尻で捉えるならば、言われた方は要望を遠慮なく言ってもいいというニュアンスの言葉になるのですが、基本的にはそうはなっていません。そう言われても余程のことがなければ要望やクレームが中々出せないのが日本人気質だからです。

「お申し付けください」はメールでも会話でも使える敬語表現

メールでも会話でも使える敬語表現

「お申し付けください」はメールでも会話でも使える敬語表現です。敬語表現の中にはどちらかというとメール等の文書でよく使われる表現や、逆に会話がメインで使われるような表現が数多くあるのですが、「お申し付けください」という表現についてはメールでも会話でも両方使える敬語表現になっています。

「お申し付けください」は「言ってください」の敬語表現になります。そのため、フレンドリーな店員だと「なんでも気軽に言ってくださいね」というような言い方をするかと思います。昔は接客業はきちんとした敬語を使うべきと教育されてきましたが、最近では少し崩すくらいがちょうどいいとされている節もあるようです。

「お申し付けください」は社交辞令にもなっている定例句

社交辞令にもなっている定例句

「お申し付けください」は、社交辞令にもなっている定例句です。お店に行くと「お気軽にお申し付けください」「お気軽におっしゃってください」「気軽に声をかけてくださいね」というような言い方で接客をされるケースがありますが、このような場合、この言葉は本来の意味は少し薄れた常套句の意味合いが強くなっています。

こういった言葉をかけられた客側の心境としては何も言われないよりも相手に対して親近感を持つことになります。「ごゆっくりどうぞ」という言葉も似たような効果のある表現になります。

「お申し付けください」の例文5選!敬語の使い方は?


「お申し付けください」の正しい敬語の例文①お気軽にお申し付けください

お気軽にお申し付けください

「お申し付けください」の正しい敬語の例文の1つ目として「お気軽にお申し付けください」という表現が挙げられます。この表現は「お申し付けください」という定例句に「お気軽に」という言葉が付け足されています。「お気軽に」という言葉があることで、何も言わずとも安心感が生まれるのです。

この表現は接客業でよく使われる言葉になりますが、ビジネスメールのやり取りにおいても使われる言葉になります。こういった表現が添えられているだけでも相手とのコミュニケーションにおける安心感が格段に変わってくることが少なくありません。例文を確認しながら表現のポイントを押さえていきましょう。

お気軽にお申し付けくださいの例文

ご注文は以上になりますがすべてお揃いでしょうか?何かございましたらお気軽にお申し付けくださいませ。ごゆっくりどうぞ。

「お申し付けください」の正しい敬語の例文②いつでもお申し付けください

いつでもお申し付けください

「お申し付けください」の正しい敬語の例文の2つ目として「いつでもお申し付けください」が挙げられます。この表現は「お気軽にお申し付けください」と非常によく似たニュアンスの表現になりますが、どちらかというと声をかけてもらいたい時に使う表現になります。

「お気軽にお申し付けください」という表現においては、積極的に声をかけてほしいというニュアンスはないのですが「いつでもお申し付けください」に関しては、店員側が顧客側からの申し込みを待っているような状況の時に使われる表現になりますので、店員側としては声をかけられる状況を期待しての言い回しとなっています。

いつでもお申し付けくださいの例文

気に入ったものはありましたでしょうか?試着等もできますので、いつでもお申し付けくださいね!

「お申し付けください」の正しい敬語の例文③何でもお申し付けください

何でもお申し付けください

「お申し付けください」の正しい敬語の例文の3つ目として「何でもお申し付けください」という表現が挙げられます。この表現は「何でも言ってほしい」という強い気持ちがある状況は多くないのですが、最大限相手にいいサービスを提供したいと考えている状況でよく使われる表現になります。


「お気軽にお申し付けください」と言われるよりも、「何でもお申し付けください」と言われた方が誠心誠意サービスを提供しようという気概が伝わりやすくなります。ただしこの表現を使うことで顧客側の発言量は増えますので仕事の量は増えることになります。どちらの表現がふさわしいかは商売により検討の余地があります。

何でもお申し付けくださいの例文

お気兼ねなく何でもお申し付けください。フロントには常にスタッフが24時間待機しておりますので、ご不明な点やご要望はいつでも遠慮なくおっしゃってください。

「お申し付けください」の正しい敬語の例文④遠慮なくお申し付けください

遠慮なくお申し付けください

「お申し付けください」の正しい敬語の例文の4つ目として「遠慮なくお申し付けください」という表現が挙げられます。この表現は「お気軽にお申し付けください」同様に、一般的に使われる定例句の一つと言えますが、「遠慮なくお申し付けください」の方がビジネス感の強い表現となっています。

そのため、特に「遠慮なくお申し付けください」という表現は接客の場で使われるよりも、ビジネスメール等でよく使われる表現になります。ビジネスメールにおいて「お気軽にお申し付けください」はあまり使われず、「遠慮なくお申し付けください」は接客でもビジネスメールでも両方で使われる表現になります。

遠慮なくお申し付けくださいの例文

ご不明な点やご要望がございましたら遠慮なくお申し付けください。随時ご対応をさせていただきます。

「お申し付けください」の正しい敬語の例文⑤どなたでもお申し付けください

どなたでもお申し付けください

「お申し付けください」の正しい敬語の例文の5つ目として「どなたでもお申し付けください」という表現が挙げられます。この表現は今までに紹介してきた言い回しに比べると馴染みのない表現になるかもしれません。今まで紹介してきた言い回しは主に個人を対象にした言い回しですが、この表現は集団を対象にした表現です。

こういった表現が使われるケースとしては社員旅行でのシチュエーションが挙げられます。ホテルのスタッフが何かを説明し最後に「どなたでもお申し付けください」と伝えることは、幹事等に通さず直接気軽に言って欲しいというようなニュアンスを伝えていることになります。こういったシーンで使われる珍しい表現です。

どなたでもお申し付けくださいの例文

宿泊時にお困りごとがございましたたらどなた様も遠慮なくお申し付けください。スタッフが常に回っておりますのでお近くのスタッフまでお声がけいただけたらと思います。

「お申し付けください」の類語と使い方は?


「お申し付けください」の類語と使い方①お気軽におっしゃってください

お気軽におっしゃってください

「お申し付けください」の類語と使い方の1つ目として「お気軽におっしゃってください」が挙げられます。「お気軽にお申し付けください」も「お気軽におっしゃってください」も、どちらも敬語表現ではあるのですが、「お気軽におっしゃってください」の方がやや砕けた印象があるため相手との距離を近づけやすい表現です。

言葉は同じ意味合いを表していたとしても表現を少しいじるだけで、相手が受け取るニュアンスがガラッと変わったりします。「おっしゃってください」も敬語なのですが、「おっしゃってください」の方が「お申し付けください」よりもライトなニュアンスに変わるのがいい例だと言えるでしょう。

お気軽におっしゃってくださいの例文

お困りごとがありましたらお気軽におっしゃってくださいね。当店は全員女性スタッフですので気軽に相談しやすい環境になっているかと思います。

「お申し付けください」の類語と使い方②お申し出ください

お申し出ください

「お申し付けください」の類語と使い方の2つ目として「お申し出ください」という表現が挙げられます。この表現のニュアンスは「お申し付けください」と非常に似ているのですが、「お申し付けください」という表現が、何か言う場合の条件について漠然としているのに対して「お申し出ください」は明確な場合が多くなります。

例えば「故障や破損がありましたら遠慮なくお申し出ください」というような使い方になります。「お申し付けください」に変えて使うこともできるのですが、条件が明確な場合は「お申し出ください」の方が好んで使われる傾向にあります。この2つの使い分けができるとビジネスで活用できることでしょう。

お申し出くださいの例文

不良品がございましたら遠慮なくお申し出ください。万全を期しておりますが万が一の場合は新品と交換させていただきます。

「お申し付けください」の類語と使い方③ご教示ください

ご教示ください

「お申し付けください」の類語と使い方の3つ目として「ご教示ください」という表現が挙げられます。この表現はビジネスにおいて「お申し付けください」と同じか、それ以上の頻度で使われる表現になります。「お申し付けください」が要望を聞き出す表現に対して、「ご教示ください」は質問をする際の敬語表現になります。

「ご教示ください」という表現はビジネスにおいて非常によく使われる言葉になりますのでその使い方はしっかり押さえておきたいところです。下記の関連記事は「ご教示ください」の意味や使い方について詳しくまとめた内容になっています。こちらの記事も時間がある時で構わないので是非参考にしてみてください。

ご教示くださいの例文

いつもお世話になっております。来週弊社にて新規プロジェクトに関する打ち合わせがございます。その際に配布予定の資料を先行してお送りさせていただきたいのですが、貴社ご担当のお名前とメールアドレスをご教示いただけましたらありがたく存じます。お聞きしたい内容も数点ございますので、直接ご連絡させていただけましたら幸いでございます。

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「お申し付けください」の英語の使い方は?

「お申し付けください」の英語の使い方は数パターンある

「お申し付けください」の英語の使い方は数パターンある

「お申し付けください」の英語の使い方については数パターン存在します。「お申し付けください」という言葉は日本語に直すと「言ってください」「伝えてください」「教えてください」「指示してください」など、様々な言い方ができますのでそれぞれを英語に直すと、使われる英語表現も違ってくることになります。

「お申し付けください」をはじめとした日本語表現は意味が一つと決まっていませんので、その都度その状況にふさわしい一般的な日本語表現を考えて、それを英語に直す作業が必要となります。そのため、その状況に合わせてその都度翻訳をする必要性が出てくるのです。これはほかの表現の英訳にも同様に言えることです。

「お申し付けください」の英語の使い方の例文

「お申し付けください」の英語の使い方の例文

「お申し付けください」の英語の使い方の例文を紹介します。英語の表現では「~ください」という表現は命令形に当たりますので、それを丁寧な表現にするには「Please」という単語を使うのが一般的になりますので、まず一つ目の例文については「Please」を使った命令形の表現を紹介しています。

そして2つ目の表現は中学英語でも出てくるのですが「あなたは~できる」という表現です。これは命令形ではないのですが英語ではこういう表現をすることで「必要なことを気軽に言っていいんだな」という認識を顧客側が持ちますので日本語の「お申し付けください」と同じ効果が期待できる表現となるので覚えておきましょう。

    「お申し付けください」の英語の使い方の例文

  • Please tell us everything you hope.(あなたが望むことを何でも言ってください)
  • You can request what you need.(必要なことは何でも言ってください)

「お申し付けください」を使いこなしてビジネスでの印象値を上げよう!

「お申し付けください」という表現を使いこなすことでビジネスシーンでのコミュニケーション力が格段に上がることでしょう。「お申し付けください」という表現は様々なシーンでその状況に合わせて活用することができます。ここで紹介した「お申し付けください」の情報を、今後のビジネスに生かしてもらえたらうれしいです!


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