生存バイアスの意味とは?生存バイアスの事例7選と対策と認知バイアスの種類
生存バイアスや認知バイアスという言葉は、物事に対する考え方の偏りを示す言葉であり、事例やその種類、そして対策を意識することで今後の人生における物事の見方が変わってくるでしょう。人生のヒントになる生存バイアスについて分かりやすく紹介しています。
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目次
生存バイアス(生存者バイアス)とは?意味は?
生存バイアス(生存者バイアス)とは偏ったものの見方を意味する
生存バイアス(生存者バイアス)とは偏ったものの見方を意味しています。世の中は意識せずとも生存者バイアスによって、その概念が構築されているものが少なくありません。そのため、生存者バイアスによる偏りがあることを意識することで、その物事の本質が見えて来る状況も少なくないのです。
生存者バイアスによる偏りを意識できるかできないかで、あなた自身の人生が、自分の意思によるものなのか相手の意思によって操られるものなのかが変わってきます。生存者バイアスを学ぶことは、今後の生き方を大きく変えるきっかけにもなりますので、是非ここでその概念を学んでいただきたいと思います。
生存バイアス(生存者バイアス)という考え方を教育する必要性
生存バイアス(生存者バイアス)という考え方を教育する必要性を紹介していきたいと思います。世の中は成功者にけん引された方がうまくいくことが少なくないでしょう。しかしながら、世の中で「成功者」と言われる人はごく一握りであり世の中はその一握りの人に都合のいいように作られていると言っても過言ではありません。
生存者バイアスの考え方を教育することは、人間が相手と自分の尊厳を重視する上で非常に大切なことです。何が強者の理論科を意識することでその理論から自分自身の成長のきっかけをつかむことができますし、何が弱者の理論かを意識することで、相手に対する本当の優しさを知ることができるでしょう。
生存バイアスの例7選!
生存バイアスの例①アメリカ中心の外交
生存バイアスの例の1つ目として、外交があります。今、世界はアメリカが舵を取り動いている場面が多くなっています。そのため、外交の多くはアメリカに有利になるように、また少なくともアメリカに不利益にならないように動いています。これはアメリカが強い権力を持っているからです。
生存バイアスの例②今語られている歴史
生存バイアスの例の2つ目として、歴史が挙げられます。歴史は、その時代に勝ち残った人が良く紹介されている傾向がありますが、実際にその時代に生きていれば勝者と敗者、実際にはどちらが正義だったかは分からないでしょう。
生存バイアスの例③「最近の若者はまったくなっていない」と言う大人
生存バイアスの例の3つ目として、「最近の若者はまったくなっていない」と言う大人について紹介します。「最近の若者はなっていない」というセリフがよく聞かれますが、これは日本では40代以上の人が、30代以下の人に比べて圧倒的に権力を持っているからまかり通る言葉です。若者からすれば失礼に感じる話ですよね。
生存バイアスの例④Youtuberにはならない方がいいと成功者が言う
生存バイアスの例の4つ目として、Youtuberにはならない方がいいと著名人が言うことが挙げられます。Youtuberは成功すれば、有名になれてお金もたくさん稼げます。たしかにそれが狭き門ではありますが、成功した人ほど「ならない方がいい」と言い、多くはそれを信じます。
成功者からすれば、自分たちの競合を増やしたくない気持ちで発言していて、それが一般人にしてみれば著名人の優しさに感じるのかもしれません。
生存バイアスの例⑤努力すれば必ず成功するという金メダリスト
生存バイアスの例の5つ目として、努力すれば必ず成功するという金メダリストが挙げられます。「私は天才じゃない。努力が実を結んで金メダルが取れたんだ」と本人が言えばそうかもしれません。そしてその人が「努力は必ず実を結ぶ」と言えば、そう信じられます。しかし客観的に見れば努力して結果が出ない人は山程います。
生存バイアスの例⑥遅刻は絶対悪だという上司
生存バイアスの例の6つ目として、遅刻は絶対悪だという上司が挙げられます。その会社で権力がある上司がそういえば、その会社ではその価値観が正になります。しかし世の中にはフレックスでうまく会社を回している例もたくさんあります。
ちなみに下記の関連記事はビジネスマナーに関するものですが、堅い上司にはビジネスマナーを正して接する必要があるので、こちらも参考にしてみてください。
生存バイアスの例⑦風俗は必要悪だという男性の発言
生存バイアスの例の7つ目として、風俗は必要悪だという男性の発言が挙げられます。男性からすれば、これはそうなのかもしれませんが、女性からすれば、男性のこの考え方の下に必ず女性の犠牲があり、到底受け入れられるものではありません。何故、風俗が議論される時にこんな意見がまかり通るかが分かりません。
認知バイアスとは?意味と種類は?
認知バイアスは生存バイアスを含め実態がずれていること全般を意味する
認知バイアスは生存バイアスを含め実態がずれていること全般を意味します。バイアスという言葉は偏りを意味する言葉であり、生存者バイアスは認知バイアスの一部と言えます。認知バイアスが認知や認識の偏り全般を指すのであれば、生存者バイアスは成功者の考えに偏るバイアスを表しており、認知バイアスの一部と言えます。
認知バイアスの種類①A型は几帳面
認知バイアスの種類の1つ目としてA型は几帳面という話が挙げられます。血液型で性格を区分けするのは、実は日本ならではの文化です。世界全体で言えば「A型が几帳面」という話すら通じないでしょう。多くの日本人は何となく血液型占い等で「A型は几帳面、B型は自己中心的」などと言われ信じますが事実ではありません。
認知バイアスの種類②日本食が世界で一番健康にいい
認知バイアスの種類の2つ目として、日本食が世界で一番健康にいいという話が挙げられます。私自身、色々と栄養素から考えて他国の料理と比較しても、これは本当に事実ではないかと信じているところがあります。しかしながら、これは日本人がそう信じているだけで世界的に見れば、健康にいいものはたくさんあります。
例えば日本食が身体にいいからと寿司ばかり食べていれば、高い可能性で通風になるでしょう。また、精進料理を毎日食べていたら、力が出なくなるでしょう。他の料理と組み合わせるからこそ日本料理の良さが分かるわけで、日本料理もその摂取の仕方によっては不健康になります。
認知バイアスの種類③犬を食べるのは野蛮
認知バイアスの種類の3つ目として、犬を食べるのは野蛮だという話が挙げられます。日本人は犬を食べるのが野蛮だと思っていますが、外国人は同じくらい鯨を食べる日本人を野蛮だと思っています。また、日本人には昆虫食の文化はありませんが、昆虫食が根付いている地域では昆虫は貴重な蛋白源です。
生存バイアスや認知バイアスの対策7選!
生存バイアスや認知バイアスの対策①先入観を捨てる
生存バイアスや認知バイアスの対策の1つ目は、先入観を捨てることが挙げられます。先入観は物事を曲げて見る材料になるリスクが高い概念であると言えるでしょう。先入観を捨てることで、物事をフラットに見ることができますし、先入観を持ち続ければ一方向的で歪んだものの見方しかできないリスクが出てきます。
例でも紹介しているように生存バイアスや認知バイアスは勝者や生存者による洗脳のような側面があり、それにより一方向的な先入観を私たちは持ってしまいがちです。しかしながら、一度先入観を捨てて物事をフラットに見る努力をすることで、同じ物事が違った見え方になるかもしれないのです。
生存バイアスや認知バイアスの対策②幅広い知識を付ける
生存バイアスや認知バイアスの対策の2つ目として、幅広い知識を付けることが挙げられます。知識量が少ないと、その情報が正しいかどうか判断をすることが難しくなります。逆に知識量が豊富である状況だと、ひとつひとつの物事を自分の物差しで判断をする、ということができるようになります。
現在日本ではマスコミによる情報操作が非常に進んでいます。そのため、非常に歪んだ報道内容が多いかと思われます。それに対しても知識があれば、このニュースは正しい報道でこのニュースは間違った報道だと判断することもできるのです。認知バイアスへの対策として知識を付けることは避けて通れないでしょう。
生存バイアスや認知バイアスの対策③疑う習慣を付ける
生存バイアスや認知バイアスの対策として、疑う習慣を付けることが挙げられます。人を疑うのはよくないと、教育を受ける機会はよくありますが、人ではなくひとつひとつの物事を鵜呑みにせずに、考える習慣を付けることで、生存バイアスや認知バイアスに飲み込まれてしまう可能性がグッと下がってくるのです。
もちろん人のことを信用して生きることは素晴らしいことです。しかしながら一つ一つの物事を「判断する」習慣を付けておくと、なお相手とのいい人間関係を築くことができるでしょう。
生存バイアスや認知バイアスの対策④反対の物事を考える
生存バイアスや認知バイアスの対策の4つ目として、反対の物事を考えることが挙げられます。反対の物事を考えてみることで、ある一定の方向に思考が誘導されていたことに気付くことが多々あります。反対の物事を考えることで、たった今正しいとされている物事への矛盾が見えてくることも少なくはないのです。
生存バイアスや認知バイアスの対策⑤客観的に物を見る習慣を付ける
生存バイアスや認知バイアスの対策の5つ目として、客観的に物を見る習慣を付けることが挙げられます。物事を客観的に見る習慣を付けることで、偏ったものの見方に惑わされることが少なくなるでしょう。生存バイアスや認知バイアスはある一定方向に偏った者の見方であり、対策として客観視は最も有効と言えます。
生存バイアスや認知バイアスの対策⑥すべての意見を均等に受け入れる
生存バイアスや認知バイアスの対策の6つ目として、すべての意見を均等に受け入れることが挙げられます。人には誰しも受け入れたくない意見があります。しかしながらそういった受け入れたくない意見を受け入れず、心地いい意見だけを受け入れる状況から認知バイアスに陥っている場合もあるのです。
生存バイアスや認知バイアスへの対策としては様々な種類があるものの、幅広い意見を自分の中でかみ砕けるようにすることで、そういったバイアスに陥らないようにする最大の対策になると言えるでしょう。
生存バイアスや認知バイアスの対策⑦生存バイアスを常に意識する
生存バイアスや認知バイアスの対策の7つ目として、生存バイアスの種類を常に意識することが挙げられます。生存バイアスには様々な種類がありますが、その種類の一つ一つが生存バイアスであると意識しながら物事を見ることで、生存バイアスに陥りづらくなることでしょう。ここで紹介した例はきちんと押さえておきましょう。
生存バイアスや認知バイアスについてのおすすめの本は?
生存バイアスや認知バイアスが分かる本①行動意思決定論
生存バイアスや認知バイアスについてのおすすめの本の1つ目として「行動意思決定論|バイアスの罠」があります。この本は学術的に、詳細に生存バイアスや認知バイアスのことが紹介されています。4000円以上する高価な本ですが、本格的に生存バイアスについて勉強したい、またその考え方をマスターしたい人向けです。
生存バイアスや認知バイアスが分かる本②自分だけは死なないと思っている
生存バイアスや認知バイアスが分かる本の2つ目として「新・人は皆自分だけは死なないと思っている」があります。この本は、人にとって最も身近な生き死にの問題を中心の話題としつつ、生存バイアスの考え方や物事の捉え方が、より具体的な事例として紹介されています。日常生活に生かす生存バイアスならこの一冊でしょう。
生存バイアスや認知バイアスが分かる本③仕事で使える心理学
生存バイアスや認知バイアスが分かる本の3つ目として「仕事で使える心理学」が挙げられます。この本は先述の2冊よりも、さらに身近に感じられる一冊です。ただし、先述の2冊が生存バイアスという概念を中心に書かれているのに対してこの本は他の心理学の要素も紹介されているので、要望に応じて選ぶといいでしょう。
生存バイアスを意識して生活することで物事の見方が変わる!
生存バイアスを意識して生活をすることで物事の見方がガラッと変わることでしょう。生存バイアスを知っているか知らないかで物事の見方や捉え方が180°違ってきます。生存バイアスを知ることで幅広い物事の考え方を身に付けることができます。生存バイアスや認知バイアスの考え方を今後の人生に生かしていきましょう!
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