社会のレポートの書き方って？テーマの決め方やポイントを例文と一緒に紹介！

社会のレポートの書き方3つの手順

①テーマを決める

テーマを決めるコツは、資料が多くありそうな自分物や出来事を取り上げることです。例えば、「歴史」のレポートを書く場合は、歴史上の有名人物を選んだり、大きな事件を取り上げると資料をそろえやすく書きやすいでしょう。

②構成を考える

レポートは「自由な感想文」を書くものではありません。テーマに沿って調査をし、結論を読者に伝えるものです。レポートの題材が決まったら構成を考えましょう。

レポートは大きく分けて5つの枠組みで構成されます。ノートやスマートホンを使って、大枠に沿った簡単なイメージメモを作ってみましょう。良いレポートを書くためには構成の順序を守って書くことがポイントです。

レポートの構成（大枠）

1. 1表紙→名前や学年、レポートのテーマ（タイトル）を書きます。
2. 2序論→なぜレポートを書こうと思ったのか、きっかけを書きます。
3. 3本論→調べてわかった事実を書きます。
4. 4結論→本論で挙げた事実を基に自分なりに出した答えを書きます。
5. 5参考文献一覧→参考にした文献を掲載します。

まず、序論でレポートを書く目的をはっきりさせます。自分の素直な気持ちをメモしましょう。レポートの目的を達成するために「本論で何を調べたらよいのか」おおまかな調査内容を決めます。次に、結論でまとめたい内容を大体決めておきます。最後に、参考になりそうな本もわかる範囲で挙げておくとよいでしょう。

③参考文献を調べる

テーマやレポートの概要がきまったら、参考文献を調べて、「自分の言葉」でまとめます。どんなにいい文章でも丸パクリしてはいけません。史実やデータを基にしながら、序論や結論で自分の感想や意見を入れることでオリジナリティを出すことができます。

社会のレポートの書き方～構成決めと資料集めのテクニック～

①構成メモを作る

例えば歴史のレポートを書くときに「織田信長」について取り上げる決めたとします。人物について書く場合は、生まれた年、没年、その人物にまつわるエピソードは最低限調べたいポイントです。序論の疑問に対して、答えに結び付くことを本論で調べられるようにメモを作りましょう。

結論には本論の資料を元に考察した内容を書くことになります。できるだけポジティブな内容がおすすめです。関連記事では「考察の方法」や「レポートの結論」について書かれていますので、参考にしてください。

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②インターネット検索で資料を集めるコツ

資料集めはGoogleのインターネット検索が便利です。人口や産業の割合など、正確な資料を調べたいときは「キーワード（半角スペース）site:go.jp」と入力します。「go.jp」は日本の官公庁のアカウントに使われているドメインです。この方法で検索すると一般のサイトが検索でかからなくなります。

【ジャンル別】社会のレポートのテーマを決めるコツ

①歴史

歴史のレポートを書く場合、調べやすいテーマを選ぶことをおすすめします。調べやすい＝資料が多いテーマです。レポート初心者が歴史上の人物を調べるなら「有名な人物」がおすすめです。また、歴史的事件を調べるときはできるだけ近年のものをおすすめします。近年の事件のほうが資料が多く残っているからです。

人と同じテーマを選びたくない場合は、知る人ぞ知るテーマを選んでもよいでしょう。資料が少ない場合は図書館の歴史コーナーをじっくり見てみましょう。インターネット検索でも構いません。調べるのが大変ですが、頑張ったことが伝わるテーマなので周りをびっくりさせられます。

②地理

地理のテーマを選ぶときは、自分が住んでいる地域（県や市区町村）について調べることをおすすめします。地元なら歩き回れば参考文献が手に入る可能性もありますし、小学校で学んだことも活かせます。地域の名産品、産業、人口密度などを調べ、未来に向けた地域の課題に結び付けるとレポートらしくなります。

もっと壮大なスケールで話題を展開したい場合は、国レベルに地域を拡大して調べましょう。例えばアメリカ大陸の地理を調べる場合、大昔に海だった場所や、東と西での気候の違い、距離のために生じる国内での時差などについて調べてもよいでしょう。

③公民

公民のレポートを書く場合は、「現代社会」「倫理」「政治・経済」に関連するテーマを選びます。例えば現代社会における「働き方と生産性」や「男女の育休取得について」「国会の仕組みについて」などです。公民はかなり幅広いジャンルなので自分が興味を持てることをテーマに選びましょう。

【ジャンル別】社会のレポートの書き方・例文

歴史のレポートの書き方・例文

歴史のレポートの簡単な例文をご紹介します。序論、本論、結論、の順序に従って構成しました。書き方の参考になさってください。

地理のレポートの書き方・例文

日本の首都「東京都」をテーマにしたレポートの例文です。人口や産業の割合など、自分がレポートを書く時点で最新のものを調べるとよいでしょう。

公民のレポートの書き方・例文

公民のレポートの例文を紹介します。政治や経済、現代社会の問題を扱うと主観が入りがちですが、順序良く資料の数字を参考に冷静な目線で書くことが評価につながるポイントです。

社会のレポートをすらすら書くポイント6つ

①付箋やスマホに下書きをする

最初は順序にこだわらず、思いついたアイデアは付箋に書いてみましょう。付箋を眺めていると不要なことや足したいことが見えてきます。付箋なら簡単に捨てられますし、書き足すことも、順序を変えることも可能です。思ったことをメモし、あとから順序を考えることがまとまりがよい文章を作るポイントです。

②書きたい情報を厳選する

例えば地理のレポートを書きたいと思った場合、どんなことを書けばよいのでしょうか。その土地の気候、標高の高さ、人口密度、名産品など、今まで地理で習ったことを挙げればきりがないでしょう。

そこで重要なのが「テーマ（序論）」です。決めたテーマに基づいて情報を厳選します。例えば北海道の農産物について触れたい場合はなにが必要な情報なのでしょうか。農産物は気候に左右されるので、「気候」は入れたい情報です。北海道にどのくらいの農業用の土地があるのかも欲しい情報です。

では、北海道の道庁所在地についての情報や、東京都の人口の比較は必要でしょうか。正解は「不必要」です。どこに道庁所在地があっても、東京と比べて人口が少ないことも、北海道の農作物にはそれほど関連深くないことです。レポートに掲載するデータは、構成の順序にあわせて厳選し、無理のない論理展開にしましょう。

③「～だ。」「～である。」で書く

レポートは論文です。「です・ます」調ではなく、「～だ」「～である」といった口調を使いましょう。文末の処理を変えるだけでグッとレポートらしくなります。

④文字の大きさにメリハリをつける

レポートは人に読んでもらうために作成します。レポートを作成するときは、文章内容も大切ですが、見た目も重要なポイントです。パソコンでレポートを書く場合はタイトルのフォントを大きく目立たせましょう。手書きの場合は太いペンで文字に変化をつけることがポイントです。

⑤官公庁サイトの資料を利用

公民や地理のレポートは生活に近い事柄なので、ついつい感情的になってしまいがちですが、冷静さを保つために官公庁のサイトの資料を参考にしましょう。データは一定の年数で更新されています。レポートを書く時の最新版のデータを調べましょう。公民や地理のレポートに関わる法律や社会の仕組みは細かく変わります。

⑥社会のレポートに合う図や表を作る

きれいで読みやすいレポートを作るポイントは、図や表を作ることです。公民のレポートで少子化について触れたいときは、10年前の人口と比べてどれだけ少子化が進んだのか、グラフ化するとよいでしょう。

歴史のレポートでは、どこで合戦があったのか、歴史上の人物がどのように移動したのか、日本地図で表すとわかりやすいかもしれません。文字だけでもレポートではわかりにくいので、順序を守ってふさわしい場所に図や表を使うことがよいレポートを作るポイントです。

歴史や地理・公民などの社会のレポートは興味があるテーマで作ろう

社会のレポートの上手なまとめ方のポイントは、構成で決めたの順序を守り、楽しんで作ることです。レポートは感情的にならず「調査で判明した事実」に基づいて書く必要があります。最後までやりとげるには、自分が興味があるテーマを設定することが一番大切です。