寄与するの意味は?使い方や例文10選!読み方や貢献との違いは?類語も
ビジネスシーンで耳にしたことのない言葉に出会って困ってしまったということはありせんか?今回は「寄与する」について意味や使い方、貢献するとの違い、類語、対義語などをわかりやすくまとめてみました。曖昧なところも確認しながら本来の意味を知って理解を深めていきましょう。
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目次
寄与するの意味は?
寄与するの意味とは社会や人のために役に立つことを行うこと
「寄与する」の意味は「社会や人のために役に立つ事を行うこと」、「貢献すること」とあります。何かのために役に立つという意味で使用されているのを目にしたこともあるのではないでしょうか?
寄与するの漢字の意味を一文字ずつ見てみましょう。「寄」は「頼ってよりかかる、身をよせる、送る」という意味で、「与」は「与える、共に何かをする、仲間」という意味の漢字です。寄与とは「寄り添い合い助けあうこと、頼ってきたら与えること」、「力の限り、社会や人のために役に立つことをすること」と定義できます。
何となく使っている「寄与する」ですが、しっかりと意味を理解して使っている方は少ないように思われます。次は読み方も見てみましょう。
寄与するの読み方はきよする
あまり聞き慣れない「寄与する」の読み方は(きよする)と読みます。社会に出ると何となく読めても意味までしっかりわかって使っている言葉ばかりではありませんね。
普段耳慣れない言葉は意味のとえらえ方が個人で違うこともあります。そこで使い方が異なると、違った意味で相手に伝わってしまうこともあるでしょう。元の言葉の意味・定義をしっかり理解して「寄与する」という言葉をビジネスシーンで活用していきたいですね。次は実際の使い方もチェックしてみましょう。
寄与するの使い方は?
寄与するのビジネスシーンでの使い方
1つ目はビジネスシーンでの使い方です。何かの役に立ってその事柄が良くなる、向上している場合に用いられています。「寄与できる=役に立てるという意味」、「寄与させる=支援される・手伝ってもらう・力を貸してもらう」という使い方もできます。
例えば「~の地域産業に寄与する」や「~の普及に寄与してしているだろうか?」、「~に寄与する研究結果である」、「~に寄与した発明だ」のように使われています。医療や産業など様々な分野で用いられ自分以外の社会や人のために役に立つこと、貢献すること、ということがよくわかりますね。
寄与するという言葉は、個人でも会社でも社会の役に立ちプラスになるのでビジネスシーンで多く使用されています。しかしビジネス用語ではありませんので日常生活で使ってもおかしいということはありません。
寄与するの日常生活での使い方
日常生活でも「寄与する」という言葉を目にすることが多々あります。いずれにしても事柄が向上している、状況が良くなることに使われています。
日常生活での使い方の例としては「~は健康寿命に寄与する」、「~の増加に寄与した」、「~の向上に寄与する」、「~の発展に寄与している」などです。新聞や少しかしこまった文書などで目にします。
「寄与する」という言葉を知らなくても「貢献する」なら知っているという方もいるでしょう。日常会話の場合は同じ意味で使われている「貢献する」などの類語ほうがよく使用されていますので類語のほうが耳馴染みがあり、使いやすく感じてしまいます。
寄与するに関係する言葉には寄与分や寄与度がある
「寄与する」に関係する言葉には「寄与分」という使われ方もあります。「寄与分」とは遺産相続の際、遺産を形成するのに特別に貢献した相続人に多めに遺産を相続をさせてあげるというものです。その他にも「寄与度」という言葉もあります。
「寄与度」はデータ全体にどれだけ変化を与えたのか、影響を与えたのかを測るための数値です。このデータによって、社会的影響がどれだけあるのかが分かります。鉱工業指数などの統計指標を見るときに良く使われている言葉なので、経済指標を読み解く際には、ぜひ意識してみると良いかもしれません。
「寄与する」の他にもビジネスの場ではさまざまな理解力が必要です。下記に活用できる記事があるのであわせて参考にしてみましょう。
寄与するの使い方例文10選
寄与するの使い方例文と意味①私達は積極的に世界平和に寄与する
寄与するの1つ目の例文は「私達は積極的に世界平和に寄与する」です。争いがなく、平和で穏やかな世界を作るために役に立つという意味合いで使います。
寄与するの使い方例文と意味②地域清掃に寄与することで自然に仲間が増えた
寄与するの2つ目の例文は「地域清掃に寄与することで自然に仲間が増えた」です。ボランティア活動などに貢献して清掃を通じてコミュニケーションをとることで自然に知り合いも増えますね。
寄与するの使い方例文と意味③この研究結果は医学の発展に大いに寄与する
寄与するの例文3つ目は「この研究結果は医学の発展に大いに寄与する」です。医学・医療の分野では発展、進展、向上が欠かせません。論文などで用いられる例文ですね。
寄与するの使い方例文と意味④目的はボランティア活動に寄与することである
寄与するの例文4つ目は「目的はボランティア活動に寄与することである」です。最近ではボランティア活動に寄与している会社も多いですね。ボランティア活動を通じて社会に良い結果をもたらすと会社にも良い影響となります。
寄与するの使い方例文と意味⑤小型化は大幅な電力コスト削減に寄与している
寄与するの5つ目の例文は「小型化は大幅な電力コスト削減にも寄与している」です。電子機器の小型化は消費電力の削減に非常に関係します。電子機器・産業機器の場でよく目にする例文の1つです。
寄与するの使い方例文と意味⑥首相の演説は平和に寄与する部分がなかった
寄与するの例文6つ目は「総理の演説は平和に寄与する部分がなかった」です。各国の首相・大統領のスピーチに耳を傾けると必ずと言ってもいいくらいに争いや平和について演説で触れています。
寄与するの使い方例文と意味⑦それが県民の健康福祉の向上に寄与する
寄与するの例文7つ目は「それが県民の健康福祉の向上に寄与する」です。健康・福祉の向上に役に立つこと、寄与することによって私たちの生活もより向上していくことでしょう。
寄与するの使い方例文と意味⑧交通安全に寄与できる車両を開発する
寄与するの8つ目の例文は「交通安全に寄与できる車両を開発する」です。現在自動ブレーキシステムを装備した車両がたくさん存在します。社会にとって安全で役に立つものを開発するという意味で産業の場でよく目にする例文です。
寄与するの使い方例文と意味⑨その教材は学力増進に寄与する
寄与するの例文9つ目は「その教材は学力増進に寄与する」です。学力増進に役に立つ教材なんて言われたら期待してしまいますが、それを使って勉強すれば学力アップ間違いなしかもしれません。
寄与するの使い方例文と意味⑩その行動は社会に寄与するのだ
寄与するの10個目の例文は「その行動は社会に寄与するのだ」です。社会への寄与は人として成長するきっかけとなります。会社や地域で小さなことから社会貢献活動に参加してみると良いですね。
ここでは普段の会話では馴染みの少ない「寄与する」を使ったわかりやすい例文と意味を10個ご紹介しました。ビジネスの場ではよく用いられているので、新聞や手紙で目にしたことがあったかもしれません。次は違いも見ていきましょう。
「寄与する」と「貢献する」の違いは?
寄与すると貢献するの違いは立場が違う
寄与すると貢献するは現在ほとんど一緒の意味として用いられていることが多いです。一文字ずつの漢字でも少し触れましたが、「寄与」は元が送り与える、「貢献」は貢物をたてまつるという意味があるのです。
ですから「寄与する」は上から下へ贈与する、上のものから与える、「貢献する」は下から上へ利益となるものを差し出す、みつぐ、という意味の違いがあります。なんとなく曖昧に使ってしまいがちな2つにも実は微妙な違いがあるのです。
どちらを使っても大差のない「寄与する」と「貢献する」は現在同じ意味として使う場合ほとんどですが、立場が違うということも頭の片隅に入れつつ使用していけるといいですね。
資するとの違いは人か物事か
「資する」も「寄与する、貢献する」と共に近い意味のある類語です。「資する」の意味は「ある物事の役に立つこと、助けること」です。「資する」は主に人ではなく物事を援助する場合によく使われています。
それは「資する」の「資」という漢字には「もと」という意味があるので金品や情報など、「もと」となるものを与えて助ける、援助するなどの意味が強いようです。普段聞きなれない「資する」は「寄与する、貢献する」と微妙な違いはあるものの、類語として合わせて覚えて使い分けて行けるといいですね。
寄与するの類語は?
寄与するの類語①役に立つ
類語1つ目は最初にご紹介した「役に立つ」です。主に全体に良い影響をもたらす言葉ばかりです。 ただ「役に立つ」にも少しずつ違いがあります。下記のそのほかの類語もあわせて見てみましょう。
- ・役に立つ、期待に応える 、力になる、手柄を立てる
- ・業績を上げる、よい仕事をする、戦果を上げる、効果を上げる、期待に沿う
- ・功績をあげる 、功績を上げる 、いい働きをする 、戦力になる 、期待通りに働く
●全体に良い影響をもたらす類語
寄与するの類語②貢献する
類語2つ目は「貢献する」です。貢献するは「成果を出した大きな元となる」という意味が多く含まれます。「役に立つ」に続いて一番良く耳にする類語の一つとしてあげられますね。
- ・貢献する、寄与する、尽くす、力になる、成果を残す
- ・資する、供する、役立つ
●成果を出した大きな元となる類語
寄与するの類語③成果を上げる
類語3つ目は「成果を上げる」です。「人から賞賛されるような事を成し遂げること」なので、下記を見ると「役に立って褒められる」という意味合いが強いですね。
- ・成果を挙げる、大きく貢献する、功績を残す、功績を挙げる、成果を残す
- ・成果をあげる、業績を残す、手柄を立てる、結果を残す
- ・名を残す、実績を出す、実績を残す、足跡を残す、好結果を出す
- ・成功を収める、寄与する、武勲を立てる、手柄をあげる、功業を成し遂げる
●人から賞賛されるような事を成し遂げること
「寄与する」の英語・対義語・反対語は?
寄与するの英語表記・例文3選!
「寄与する」を英語で表記する場合「contribute to」となり「貢献する」「資する」と全く同じになります。「contribute to」には「寄与する、貢献する」の他にも「助ける、援ける、救ける、与える、ささげる、寄付をする」などの意味もあるので合わせて確認してみましょう。
- 1That contributes to your life plans.(それはあなたの人生設計に寄与する)
- 2To contribute to cost reduction.(コスト削減に寄与する)
- 3To contribute to prevention of a crime for a card by managing the utilization status of the card.(カードの利用状況を管理して、カード犯罪の防止に寄与する)
英語「contribute to」(寄与する)を使った例文3選!
「寄与する」の対義語・反対語
次に「寄与する」の対義語・反対語も見ていきましょう。一般的に考えると「寄与する=役に立つ」の反対ですから「役に立たない」、「貢献しない」といったところでしょう。「自分以外の事柄の役に立つ」のといった観点から見ると「享受(きょうじゅ)する」にも当てはまりますね。
享受するとは「受け入れて自分のものとすること」、「自分のものとして受け入れて味わい楽しむこと」です。「寄与する」は自分以外の力になり、「享受する」は精神的にも物質的にも自分のものにする、自分自身に対してメリットを受け入れるというところがポイントで反対語・対義語に繋がっているのではないでしょうか。
「寄与する」の意味を理解して活用しよう!
今回は「寄与する」について簡単な文例をいくつか交えて、使い方と共に関係のある言葉もまとめてみました。類語で日常でも寄与という言葉に触れていた方も、初めて目にして意味を理解した方もいたことでしょう。
社会人になるとわかっているつもりでいても曖昧に理解して覚えていることが多々あります。本来の意味や定義をしっかりと理解し、正しい日本語を身につけビジネスシーンでも活用していきましょう。
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