知っておきたい【10月】を表す言葉12選!旧暦は神無月!季語・季節の挨拶例も
神無月をはじめとした、10月を表す言葉が日本語にはたくさんあるのをご存知ですか?10月を表す言葉を意味や由来と合わせてご紹介致します。手紙やメールに使うだけで、風情のある文章になる季節の挨拶や季語もご紹介しているので、ぜひチェックしてくださいね。
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目次
旧暦や別名は?10月を表す言葉4選
①神無月
神無月は最もポピュラーな10月の日本語での別名です。和風月名である神無月は旧暦で使われていた日本語です。旧暦は陰暦とも呼ばれ、現在とは少し季節がずれますが、新暦の12か月に合わせて使用されています。読み方は、かんなづき、かみなづき、かみなしづきなどと様々です。
神無月という和風月名は、諸説ありますが、10月に全国の神社の神様がその年の運や縁を決める会議をするために、鳥取県の出雲大社に集まり、神が不在のため、神無月と呼ばれます。ですので、鳥取県の出雲地方を始めとする地域では「神在月」(かみありづき)と呼ばれる場合があります。
②建亥月
建亥月は月の満ち欠けを基準にした旧暦の名称です。中国を中心に広まり、日本語としても定着しました。「建」は北斗七星の柄の部分の事を表します。この北斗七星の柄の部分が、方角を十二支で分けた際の「亥」の方向に向いていることから10月の事を建亥月(けんがいげつ)と呼びます。
③時雨月
時雨月も旧暦の10月の日本語の異称です。秋の終わりごろに降る、降ったり止んだりする小雨の名称の時雨にとちなんでつけられた名称です。時雨は関東では、土地の形状的に発生しにくく、主に京都の盆地などから時雨という言葉が和歌や俳句の季語として定着し、時雨月という名称が広まったとされています。
④初霜月
旧暦の10月には、その年の最初の霜が降りることから初霜月(はつしもづき)とも呼ばれていました。次の月の11月の和風名月は、霜がよく降りることから「霜月」と呼ばれます。
他の月の和風月名と覚え方
他の月の和風名月
神無月だけでなく、12か月すべてに和風月名があります。どれもその月の風物詩や行事に合わせた名称なので、名前読み解くだけで風情を感じることができます。和風月名に馴染みのない方は覚えにくいかもしれませんが、語呂合わせをすれば簡単に覚えることができますよ。
- ・1月 睦月(むつき)
- ・2月 如月(きさらぎ)
- ・3月 弥生(やよい)
- ・4月 卯月(うづき)
- ・5月 皐月(さつき)
- ・6月 水無月(みなづき)
- ・7月 文月(ふみづき)
- ・8月 葉月(はづき)
- ・9月 長月(ながつき)
- ・10月 神無月(かんなづき)
- ・11月 霜月(しもつき)
- ・12月 師走(しわす)
和風月名
覚え方①ムッキー弥生・宇佐美ふみ・鼻が獅子
和風月名の頭文字を並べて、他の日本語に語呂合わせをする覚え方だと忘れにくくなります。この文章では、弥生という名前の人が、宇佐美ふみという人に、鼻が獅子と馬鹿にされて「ムッキー」と怒っている情景を和風月名の頭文字に合わせています。
覚え方②武器屋宇佐美・麩は無か・シッシ
こちらも頭文字を語呂合わせした覚え方です。武器屋の宇佐美には、お吸い物などに入っている麩が売っていない、シッシ(笑い声)という覚え方です。ストーリーを合わせた覚え方をすれば、もう忘れてしまうことはありませんね。
季語|10月を表す言葉
①孟冬
涼しい風が吹き、冬の初めを感じさせる10月は、孟冬と呼ばれます。「孟」は「初め」という意味で、初冬と呼ばれることもあります。孟冬という季語を文頭に置き「孟冬の候」という時候の挨拶としても使用できます。
②霜降
霜降は、1年の季節を24つに区分した二十四節気の18番目の名称です。だんだんと冷えてきて、露が霜となって降りてくることから霜降と呼ばれます。具体的には、現在の10月23日のことを指しますが、10月全体の異名として使用することもできます。
③小六月
旧暦における10月の気候が、6月の穏やかで暖かな春らしい気候に似ていることから、小六月は10月の異称として使われます。読み方は「ころくがつ」です。「しょうろくがつ」と呼んでしまう方も多いので気を付けてくださいね。
10月を表す言葉|季節を感じる風物詩や季語を使った挨拶例4選
①小春
旧暦での10月の事を「小春」と呼びます。秋の終わりから冬の初めにかけた気候が、まるで春のような穏やかで温かい気候であることから秋の季語として使われています。
現在では10月下旬~12月にかけての季節を小春と呼びます。小春日和を春の季語と勘違いする方も多いですが、秋の季語なので注意しましょう。例文のように冒頭の挨拶に入れると、秋の訪れを相手に感じさせることができます。
- ・小春日和の穏やかな季節が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
「小春」を使った挨拶例
②紅葉
10月は木の葉が色付き始める季節であり、紅葉は秋の風物詩ですよね。「紅葉狩り」や「草紅葉」などの言葉も、10月の秋に使われる季語として使われています。「紅葉の候」といったように10月の時候の挨拶としても使用される言葉です。例文のように、街の変化を入れることで、時間の流れを意識することができます。
- ・木々が紅葉し、秋を感じさせる今日この頃ですが、お変わりないですか?
「紅葉」を使った挨拶例
紅葉は誰もが思い浮かべやすい秋の風物詩であり、文章に入れるだけで相手に強く秋を感じさせることができます。紅葉に関する秋を感じさせる表現や季語を紹介している記事があるので、こちらも是非チェックしてくださいね。
③衣替え
「衣替え」も秋の風物詩とされています。10月には会社や学校での服装を夏服から冬服へと変える時期ですよね。手紙などでも、例文のように「衣替え」という単語を挨拶に入れるだけで、10月らしさを感じさせることができます。
- ・街を行く学生の衣替えを見ると秋を感じますが、いかがお過ごしでしょうか。
「衣替え」を使った挨拶例
④秋晴れ
「秋晴れ」は10月に使われる季語です。「秋晴れ」とは雲一つないすがすがしい晴天の事です。秋は気圧変動の影響で、空がより住んで見えるため、他の季節の晴天とは別につくられた言葉です。
手紙での冒頭の挨拶に入れると、秋らしさと爽やかさを出すことができます。晴天は前向きな印象ももたらすので、例文のように、相手の活躍を慶ぶ文言と合わせて使うのもおすすめです。
- ・爽やかな秋晴れが続く今日この頃、お元気でご活躍のことと存じます。
「秋晴れ」を使った挨拶例
10月生まれの子供には秋の季語や神無月になぞらえた名前を付けるのも良いですよね。こちらの記事では10月生まれの子供におすすめの名前をご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
10月を表す言葉|ビジネスや手紙で使える時候の挨拶例4選
①仲秋の候
「仲秋の候」は9月下旬~10月上旬に使われる時候の挨拶です。仲秋とは秋の半ばのことを指しますが、旧暦では9月8日~10月8日頃のことなので、10月では主に上旬に使われる挨拶です。
例文のように、時候の挨拶は「拝啓」の後に続けましょう。「前略」はこの時候の挨拶を省いて本題に入るという意味ですので、時候の挨拶と合わせて使用することはできないので注意しましょう。
- ・拝啓 仲秋の候、過ごしやすい季節となりました。
「仲秋の候」を使った挨拶例
②秋冷の候
「秋冷の候」は9月下旬~10月中旬頃の秋のはじめに使用される時候の挨拶です。だんだんと冷えてきて、秋めいてまいりましたという意味で使用されます。気温が低くなり、体調を崩しやすくなる時期ですので、例文のように相手の健康を気遣う文言と共に使うのも良いですね。
- ・拝啓 秋冷の候、お変わりありませんか?
「秋冷の候」を使った挨拶例
③錦秋の候
錦秋とは紅葉の色付きが錦の織物のように美しい秋という意味です。10月中旬~11月上旬頃まで用いられます。気候の変化を表した時候の挨拶ですので、その年の紅葉の色付き具合に合わせてお使いください。
- ・拝啓 錦秋の候、いかがお過ごしでしょうか。
「錦秋の候」を使った挨拶例
④清秋の候
「清秋の候」は、秋の清らかに澄んだ空を表現した時候の挨拶なので、10月全般に使用することができます。秋晴れの清々しさを感じさせる日本語なので、雨が多い年には使用を避けましょう。その場合は、「秋雨の候」などのその年の気候に合わせた日本語の使用をおすすめします。
- ・拝啓 清秋の候、爽やかな日が続いております。
「清秋の候」を使った挨拶例
10月を表す言葉を覚えて風情のある言葉遣いをしよう
日本語には12か月を表す言葉がたくさんあります。数字とは違い、意味や季節や風物詩に合わせた単語なので、使用するだけで風情を感じる文章になります。手紙やビジネスメールにおいても、時候や季語を盛り込んだ挨拶を冒頭に入れるだけで全体の内容に奥行きが出るので、是非覚えて使用してみてくださいね。
こちらの記事でも10月の時候の挨拶をご紹介しています。気候の季語や風物詩の食べ物に合わせた季語もたくさん紹介されているので、是非ご覧ください。
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