大変だと思いますがの敬語は?目上の方への「健闘を祈る」の伝え方も

「大変だと思いますが、頑張ってください」といった相手を気遣う気持ちを敬語で伝えたいとき、「大変ですね」「大変な中」など、どのような言い回しをすれば良いのでしょうか。「応援しています」「健闘を祈る」のような似た表現についても、相手に失礼無く伝える例文や表現方法を紹介します。

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「大変だと思いますが」の敬語表現は?

「大変だと思いますが」の敬語表現①ご多忙とは存じますが

多忙

「大変だと思いますが」の敬語表現1つ目は「ご多忙とは存じますが」です。「ご多忙とは存じますが、ご検討宜しくお願い申し上げます」といった具合で、相手が忙しいことが前提の時に、決断を催促するために使います。「大変だと思いますが」に一番近い意味合いで失礼の無い言い換えです。

丁寧な言葉遣いではありますが、頻繁に仕事の取引をしている相手と、そうでない取引先の目上の方に対しては、少々馴れ馴れしい印象を与える場合もあります。

「大変だと思いますが」の敬語表現②お忙しいところお手数をおかけしますが

お手数

「大変だと思いますが」の敬語表現2つ目は「お忙しいところお手数をおかけしますが」です。「ご多忙」と意味は似ていますが、それより少しソフトな言い方になります。「大変だと思いますが」を丁寧にした敬語で、相手が忙しいことを理解した上で、何かをお願いする時に使います。

例えば、「お忙しいところお手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします」といった具合です。「よろしくお願いいたします」にさらに丁寧な印象を加えたい場合は、「お取り計らいの程よろしくお願いいたします」とするとよいでしょう。

「大変だと思いますが」の敬語表現③恐れ入りますが

恐れ入ります

「大変だと思いますが」の敬語表現3つ目は「恐れ入りますが」です。「恐れ入りますが、折り返しお電話いただけるようお伝え願います」など、電話相手が不在だった時にも使用できます。「大変だと思いますが」と相手を気遣うより、恐れ多いですが、という一歩引いたイメージの強い表現です。

上記で触れたように、「大変だと思いますが」の敬語で迷った時は「恐れ入りますが」の方が無難です。また、基本的にクライアントや上司など目上の人に折り返しの連絡を依頼するのは失礼なので、相手によってはこちらから電話をかけ直す姿勢も大切です。

「大変だと思いますが」の敬語表現④恐縮ですが

恐縮ですが

「大変だと思いますが」の敬語表現4つ目は「恐縮ですが」です。「恐縮ですが、こちらにご署名をお願い致します」など、相手にお願いする時に使用します。「恐れ入りますが」と似た表現ですが、同じく「大変だと思いますが」と相手を気遣う気持ちよりも恐れ多い気持ちが強いです。

「恐縮ですが」は「恐れ入りますが」よりもさらに謙遜した表現です。「大変恐縮ですが」と言うと、非常に申し訳ない気持ちを表現できますが、便利な表現だからといって使い過ぎには注意しましょう。

「大変だと思いますが」の敬語表現⑤ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが

迷惑

「大変だと思いますが」の敬語表現5つ目は「ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが」です。「大変だと思いますが」を使う時のように相手が忙しい前提で、さらにこちらからのお願いに対応してもらうことにお詫びを入れる時によく使われます。

「ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、ご理解とご協力お願いいたします」といった具合に使われますが、お客様側で手間を取らせてしまった場合などによく使用されます。「大変ですね」という気持ちと「ご理解とご協力」という言葉をセットで使うと、「ご協力」だけを使うよりも少し丁寧な印象を与えられます。

「大変だと思いますが」の敬語例文3選|応援している意思を伝えるのは?

「応援しています」敬語表現①「大変かと思いますが頑張ってください」

大変

応援している意思表現1つ目は「大変かと思いますが頑張ってください」です。特に部下に対して応援していますという気持ちを伝えたい時は、「大変ですね」を「大変かと思いますが」に言い換えると先輩としての丁寧さが伝わります。「連日の残業で大変かと思いますが、頑張ってください」といった具合に使えるでしょう。

社外の方に「応援しています」を使うのは時に失礼になります。一緒に仕事をしている立場であれば、「頑張ってください」よりも「一緒に頑張りましょう」と言い換えると、親近感と丁寧さで相手により良い印象を与えることができます。「応援しています」という激励の言葉に関連した記事も併せてチェックしてみて下さい。

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「応援しています」敬語表現②「大変ですね。応援しています」

応援

応援している意思表現2つ目は「大変ですね。応援しています」です。他にも、「応援しております」「ご健闘をお祈りしております」「陰ながら見守っております」が丁寧な表現になります。陰ながらとは「見えない所」という意味があり、不安を感じている相手を安心させてあげられる言葉です。

また、上司や先輩などの目上の人をさらに励ましたい、努力を促したいと思った時は「期待しています」も相手の気持ちを高められる一言です。

目上の人に対してであれば、「ご自分が一番大変な中、いつも気遣って下さりありがとうございます。何か私にもお手伝いできることがありましたら、ぜひお声がけ下さい。」という一声も、「ありがとう」「応援しています」という気持ちが両方伝わるのでオススメです。

「応援しています」敬語表現③「どうぞお気をつけて」

応援

応援している意思表現3つ目は「どうぞお気をつけて」です。出張に出かける上司や同僚に「大変ですね、頑張ってください」と伝えたい時は、「大変な中、長旅お疲れさまです」「どうぞお気を付けて行ってらっしゃいませ」などの具体的で優しい言葉で相手の気持ちに寄り添い、「応援しています」と伝えるのがオススメです。

「大変だと思いますが」の敬語例文3選|健闘を祈る場合は?

健闘を祈る場合①益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます

応援

健闘を祈る場合の敬語例文1つ目は、「益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます」です。年賀状の挨拶でも「本年も、益々のご活躍をお祈り申し上げます」というようによく使われますよね。年賀状においては、新しい年は昨年よりも活躍できますようにと応援の意味を送る言葉です。

「健闘を祈る」とはスポーツの場面でよく使用されますが、スポーツだけではなくビジネスの場面でも、出張、転勤や転職の際に使われます。環境が変わっても成功することを願っていると伝えるために、「健闘を祈る」という言葉がよく使われます。

健闘を祈る場合②ご健闘をお祈りします

健闘を祈る

健闘を祈る場合の敬語例文2つ目は、「ご健闘をお祈りします」です。また、メールで健闘を祈る内容を一言添える場合、「〇〇様のご健闘をお祈り申し上げます」「ご健闘をお祈りいたします」「ご健闘を心よりお祈り申し上げます」と書くのが良いでしょう。


「ご健闘」の意味は「よく頑張って事に当たること」です。つまり「健闘を祈る」の意味は、「大変な中、頑張ってください」という素晴らしい言葉なのです。

健闘を祈る場合③くれぐれもご自愛くださいませ

ご自愛

健闘を祈る場合の敬語例文3つ目は、「くれぐれもご自愛くださいませ」です。「ご自愛ください」は「自ら」「愛する」ことなので、意味は「大変な中、体を大切にしてね」の敬語表現です。話し言葉で使うのは違和感がありますが、お見舞いメールやお手紙の中でよく使われます。

ビジネスの場面では、目上の人と転勤や転職によって別れが発生した場合に使います。もちろん、スピーチやビジネスメールでも使用可能です。「どうぞ」「くれぐれも」「大変な中」をご自愛の前につけて使うと、より丁寧で心のこもった表現になります。

また、「大変かと思いますが」が不自然なシチュエーションの場合、「お忙しいでしょうから」を用いるのも良いでしょう。お忙しいでしょうから、どうぞご自愛ください、あるいはどうぞご自愛くださいませ。といった具合に使ってみてください。

「大変だと思いますが」の敬語例文3選|何かをお願いする場合は?

お願いする敬語表現①「大変な中恐れ入りますが・恐縮ですが」

恐縮

お願いする敬語表現1つ目は「大変な中恐れ入りますが・恐縮ですが」です。「お忙しいところ恐れ入りますが、ご連絡いただければ幸いです」というように、お願いしたい内容とくっつけて使用します。

また、これと似た表現で「誠に恐れ入りますが」「大変恐れ入りますが」とすると、より申し訳ない気持ちが伝わりお願い事も言いやすくなると思います。

お願いする敬語表現②「お忙しいところ・ご多忙のところ」

忙しい

お願いする敬語表現2つ目は、「お忙しいところ・ご多忙のところ」です。依頼したいことやお願いする内容の前につけ、クッション言葉として用います。「お忙しいところ恐れ入りますが(あるいは恐縮ですが・お手数おかけしますが)、ご連絡頂きたく存じます」といった具合です。

その他にも、「ご多忙のところ恐れ入りますが」「ご多忙の折、誠に恐れ入りますが」「お忙しい中恐れ入りますが」「ご多用のところ恐れ入りますが」など、1つ目の恐れ入りますがとセットで使われることが多いです。

お願いする敬語表現③「大変な中、お手数・お手間をおかけします」

お手数

お願いする敬語表現3つ目は「大変な中、お手数・お手間をおかけします」です。お手数の意味は手間や労力なので、依頼することやお願いしたい内容の前につけて、お願いをソフトな表現にするために使います。

使い方としては、「大変お手数おかけいたしますが、ご連絡いただければ幸いです」というように使います。他にも、「大変お手数ではございますが」「大変お手数ですが」「お手数おかけし申し訳ありませんが」といった言い回しが存在します。

「大変だと思いますが」は目上の方へは失礼?

クイズのような敬語「大変だと思いますが」の目上の方に使うのは?

上司

結論から言って、「大変だと思いますが」という表現をそのまま使って良いかと言うと、良くはありません。部下に対して「大変だと思いますが、頑張ってください」ということは問題ないですよね。しかし、この言葉をそのまま敬語に直しても、目上の方に対して使えるようなキレイな言葉にはなりません。

「大変ですね」「頑張ってください」を失礼なく上手に伝える方法は?

難しい

「大変だと思いますが」よりは「大変かと思いますが」の方が丁寧です。相手が目上の方の場合「大変だと思いますが」はとても失礼な印象を与えかねません。目上の方に対して「大変」という言葉自体に違和感があるからです。

「大変ですね」という気持ちを敬語表現する時、「大変」という気持ちを強調し、違和感のない敬語に直して使うのが良いでしょう。例えば、「大変ですね」ではなく、「大変驚いております」や「大変心配しております」という「大変~している」という言い方なら、相手に失礼な印象はありません。

敬語「大変だと思いますが」をマスターして好印象の社会人に!

仕事

まるでクイズのように複雑な敬語ですが、ある程度マスターすると自然と周囲から信頼される存在になります。「大変だと思いますが」「大変ですね」「大変な中」といった敬語は相手を思いやり気遣う言葉なので、仕事や人間関係をよりスムーズにしてくれます。ぜひ正しい使い方を学んで、素晴らしい社会人を目指しましょう!


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