帰るの敬語の使い方とは?帰宅した時の伝え方も!尊敬語/謙譲語/丁寧語
「帰る」の敬語は「帰られる」だけではありません。ご帰国のような「ご」を付けた丁寧語から、尊敬語と謙譲語の違いも分かりやすく説明しております。ビジネスシーンで使う「退社」「帰社」の違いも整理するために参考にしてみてください。
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帰るの尊敬語の使い方とは?
帰るの尊敬語は「お帰りになる」「帰られる」
帰るの尊敬語は「お帰りになる」又は「帰られる」と言います。話相手が自分より立場が上の人に対して使う尊敬語では、使いたい動詞の「帰る」の前に「お」を付けます。「お帰りになる」が自然な表現になります。丁寧な印象の「帰られる」と思い浮かぶ人も多いですが、尊敬語として使うこともできます。
尊敬語「お帰りになる」「帰られる」の使い方
尊敬語の「お帰りになる」「帰られる」の使い方は、話相手の立場が自分より上、又は話相手を立てたいときに使います。例えば、ビジネスシーンで社長が帰るとき、「社長が今からお帰になります」と表現します。会社の社長が話相手となると、明らかに自分より立場が上なのでわかりやすい尊敬語としての使い方になります。
親戚や義理の両親に対しても尊敬語を使うことをお勧めします。例えば、「帰られる」も使うことができます。明らかに自分より立場が上ではないけれど、話相手を立てたいときに尊敬語は役立ちます。集まりで食事が済んだ頃「義父様は、もう帰られますか」など表現します。ただ、言うタイミングに注意することが大事です。
帰るの尊敬語「お帰りになる」「帰られる」を使うときの注意点
帰るの尊敬語「お帰りになる」「帰られる」を使うときの注意点としては、「れる」「られる」を意識しずぎないことです。また尊敬語を使うとき「お」や「ご」もよく付けるので混同してしまうことがよくあります。相手により丁寧に言葉を話そうとするあまり起きてしまう失敗例でもあります。
例えば、よく使う「帰られる」という尊敬語もそのひとつです。「帰られる」だけで尊敬語として成り立っているのにも関わらず、さらに「お」を付けてしまい「お帰りになられる」と言ってしまう人もいます。これは、2重敬語となってしまい間違った表現となります。社会人として確実に理解しておきたい尊敬語の注意点です。
帰るの謙譲語の使い方とは?
帰るの謙譲語は「おいとまする」
帰るの謙譲語は「おいとまする」です。漢字では「お暇する」と書きます。「お」が付くので尊敬語と間違えやすいですが漢字にすると分かりやすいです。直接「帰る」と言わず、婉曲的に表現するのが「おいとまする」です。自分の行動などをへりくだって言う謙譲語の使い方が難しく感じるかもしれません。
自分をへりくだり、相手を立てるための謙譲語なので尊敬語と混同することが度々起こります。尊敬語との区別でわかりやす点は、謙譲語には基本的に「お」や「ご」は付けないことです。へりくだると聞くと、自分を卑下しているかのように聞こえますが謙譲語はあくまで相手を立てるための言葉として使います。
謙譲語「おいとまする」の使い方
謙譲語「おいとまする」の使い方は、訪問した先から相手に失礼のないように帰ることです。ストレートに帰ると伝えるより、へりくだって帰ることを伝えた方がお互い気持ちよく過ごせる日本独特の言い回しです。さらに前置きとして「予定はありますので」などを用いたほうが、より失礼のないように帰ることができます。
ビジネスシーンなどでよく使われる「おいとまする」ですが、実際に使っているひとは少ないようです。理由は、言葉自体知らないひともいますが「失礼する」を使うひとが圧倒的に多いからです。「おいとまする」は言い出すタイミングなど難しいところがあります。初対面のひとには使わないほうが無難なようです。
帰るの謙譲語「おいとまする」を使うときの注意点
帰るの謙譲語「おいとまする」を使うときの注意点としては、「お」が付くから丁寧な印象のように思えますが決して自分以外の人のことを表現しないことです。謙譲語とは、自分の行動などを相手に対して伝えたいときに使う表現方法です。立場の違いを今一度確認して、謙譲語「おいとまする」を使うように心がけてください。
帰るの謙譲語で「帰らさせていただく」と言う人も多いです。「させていただく」はへりくだっているかのような印象でもあります。ただ「帰らさせて」と「いただく」では二重敬語となり間違った謙譲語の使い方となります。謙虚な言い回しで謙譲語を使うと、あやうく失敗してしまうこともあるので気をつけたいポイントです。
帰るの丁寧語の使い方とは?
帰るの丁寧語は「帰ります」
帰るの丁寧語は「帰ります」です。話相手や自分に対して使う言葉ではないのが丁寧語の特徴です。事実をそのまま、かつ丁寧に伝えようとすれば自然に出てくる言葉です。「です」「ます」を付けるだけで成立する丁寧語は、誰でもわかりやす表現方法になります。
丁寧語「帰ります」の使い方
丁寧語「帰ります」の使い方は、話すことを丁寧に伝えたいときに使います。話相手には敬意を払うことを意識することも大事です。「今から家へ帰ります」など、一般的な敬語として使うことができます。話相手や自分の立場など考慮する必要がないのに、美しい言葉になるのが日本語の良いところです。
一般的に丁寧語では「お」を付けることがよくあります。この場合は、動詞や名詞に付けます。例えば、「お米」や「お言葉」などです。これは美化語を言います。言葉をより美しく表現しようとして使われたものです。日常的に使う丁寧語のひとつとして覚えておくことをお勧めします。
帰るの丁寧語「帰ります」を使うときの注意点
帰るの丁寧語「帰ります」を使うときの注意点は、「ます」「です」のほかの「ございます」を付けないことです。「ございます」も丁寧語のひとつですが「帰る」には適しません。使う場合は、「帰る」を「帰宅」に変えて「帰宅でございます」と表現します。ただし、自分のことを話すときは不自然なので使いません。
丁寧語は、尊敬語や謙譲語と比べてとても使いやすい表現方法です。その理由は、敬語として普段から自然に使っているからです。しかし、普段から馴染みのある丁寧語がゆえに間違った使い方をしていても気付かないままの場合もあります。大人のマナーとして間違った丁寧語は使わないように注意していく必要があります。
国に帰るときの丁寧語は「ご帰国」
国に帰るときの丁寧語は「ご帰国」と言います。言葉に「ご」を付けて丁寧語と表現することが多々あります。「ご」を付けることで尊敬語と勘違いしがちです。尊敬語として使いたい時はあとに続く「なさる」が適しています。「する」の尊敬語の「なさる」を付けることで、より話し相手への敬意の高さを表すことができます。
敬語と言っても、尊敬語・謙譲語・丁寧語とありその違いは奥深いものです。しかし、ビジネスシーンではよく使うこともあり社会人として絶対に身につけておきたい知識になります。そんな敬語を使ってのビジネスメールの書き方などを下記にご紹介しております。ビジネスマナーとして身につける上でもご参考にしてください。
帰宅を伝えるのは退社?帰社?
帰宅を伝えるのは「退社」
帰宅を伝えるのは「退社」になります。「退社」の意味は、会社を辞めて退職したこと、仕事が終わって家に帰ったことの2つの意味が含まれています。日本語に多い、ひとつの言葉で異なる意味を持つものは自分自身が理解することも大事ですが、話相手に正しく伝えることもとても大事になってきます。
例えば、ビジネスシーンでよくある電話応対の場合もそのひとつです。担当社員が不在の場合、電話の相手に不在であることを伝える必要があります。そのときに使う言葉が「退社」です。この2つの意味を把握できておらず「退社」を伝えることは危険です。間違いを起こさないためにも、きちんと違いが分かる使い方があります。
帰宅したことを分かりやすく伝えるのは「いつ退社」したか
帰宅したことを分かりやすく伝えるのは「いつ退社」したかです。明確な「いつ」を伝えることで、会社を辞めたのか今日は帰宅したのかの違いを伝えることができます。例えば、先ほどの電話応対の場合、担当社員のことを「本日は退社しました」と伝えることで帰宅したことになります。この「本日」という点がポイントです。
その一方でもう会社に在籍していない「退職」したことを伝えたいときは、「先月付けで退社いたしました」が適しています。「先日付け」という点がポイントです。このように具体的な「いつ」を付けることで同じ言葉でも全く違う意味で使うことができます。お相手にも誤解なく伝えることができるので覚えておきたい点です。
外出先から会社に戻ることを「帰社」
外出先から会社に戻ることを「帰社」と言います。会社の社が使われているので、家に帰ったことではないと分かります。「帰社」は自社内でも外部の取引先などの他社とも使える便利な言葉です。例えば、「15時頃に帰社します」だけで、自社内でも他社でもそのひとの状態を把握することができます。
「社」が付く言葉だとどれも同じように思えてしまい違いに戸惑うこともあります。下記では、会社の呼び方である「弊社」や「貴社」「御社」などをわかりやすく紹介しております。ビジネスシーンではよく使う言葉でもありますので、ぜひ参考になさってください。
「帰る」を使うときに尊敬語・謙譲語・丁寧語を意識しよう
「帰る」という言葉で、尊敬語では「お帰りになる」謙譲語では「おいとまする」丁寧語では「帰ります」と、それぞれ異なる言い回しがありました。敬語を重んじる日本語独特の言葉ですが、その立場やシチュエーションによって使い分ければ立派な社会人の一員となります。
敬語を使う上で難しいところは、尊敬語と謙譲語の使い分けです。いくら相手に対して敬意を払い丁寧に話そうとしても、二重敬語などの過剰な言葉となると残念な結果となります。かえって相手に失礼さえ与えてしまいます。尊敬語と謙譲語、丁寧語を正しく理解して使いこなせるようぜひ参考になさってください。
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