率先垂範の意味とは?読み方や類語・使い方の例文や英語表現も
読み方が難解そうな「率先垂範」は、いったい何を意味する言葉なのでしょうか。使用例や使い方の例文などを見て、正しい意味を確認していきたいですね。また、類語や英語表現なども押さえておきたいと思います。それぞれのポイントを見てみましょう。
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目次
率先垂範の意味とは?読み方も
率先垂範の意味と読み方①「率先」とは人に先立つこと
率先垂範の意味と読み方の1つ目は、「率先」とは「そっせん」と読み、人に先立つことを表すものです。しかし、ただ先に立てば良いというわけではありません。「率先」は、皆の先頭に立ち、自分から進んで物事を行うことになります。人を導く立場になったときに、心がけたい言葉です。
率先垂範の意味と読み方②「垂範」とは模範を示すこと
率先垂範の意味と読み方の2つ目は、「垂範」とは「すいはん」と読み、模範を示すことを表すものです。こちらも、ただ模範となるだけではなく、他の人の手本となるよう、自ら進んで示すという意味を含みます。口で言うのは簡単ですが、いざ実行しようとすると、かなり難しいものになりますね。
率先垂範の意味と読み方③「率先垂範」とは自ら進んで皆のお手本となること
率先垂範の意味と読み方の3つ目は、自ら進んで皆のお手本となることを表すものです。「率先」と「垂範」という、2つの言葉が組み合わさって四字熟語になることで、意味がさらに強化されていますね。経営者やグループのリーダーなど、人を率いて仕事をする場合に、大切にされることが多い意味となっています。
率先垂範の類語5選
率先垂範の類語①率先励行
率先垂範の類語の1つ目は、「率先励行」です。読み方は「そっせんれいこう」です。四字熟語の前の語は共通していますが、後に来る言葉が「励行」となっていますね。「励行」は、決められたことを、しっかりとやり遂げることを意味します。自ら進んで、決められたことをやり遂げる姿を見せることを表す類語となります。
率先垂範の類語②実践躬行
率先垂範の類語の2つ目は、「実践躬行」です。読み方は、「じっせんきゅうこう」となります。「実践」は、理論だけでなく、実際にやってみせることを意味します。「躬行」は、自らの力で行うことを表す言葉です。2つの語が組み合わさって、口先だけでなく、実際に物事をやってみることの大切さを表す類語となっています。
ただし、こちらの類語の場合は、人に先駆けて何かを行うという意味は含まれていません。人に先立って実際にやってみることを表すのであれば、「率先躬行」という組み合わせの四字熟語となります。
率先垂範の類語③陣頭指揮
率先垂範の類語の3つ目は、「陣頭指揮」です。読み方は、「じんとうしき」です。軍隊の上に立つ人が、最前線に立って指揮をとることを意味する言葉です。転じて、仕事などでトップに立つ人物が、直接現場まで赴いて指揮することを表します。ただし、手本を示すという意味は含まれていない点が、率先垂範とは異なります。
率先垂範の類語④先陣を切る
率先垂範の類語の4つ目は、「先陣を切る」です。読み方は「せんじんをきる」です。先陣は、本陣よりも先にある陣のことです。真っ先に敵と戦闘になる場所ですが、こちらを切ることで、一番のりになることや、先駆けとなることを表します。転じて、集団の一番前に立ち、全体を引っ張ることを意味する類語となっています。
率先垂範の類語⑤采配を振る
率先垂範の類語の5つ目は、「采配を振る」です。読み方は、「さいはいをふる」となります。「采配」とは、軍隊の大将が指揮をとるときに手にする道具のことです。采配を振ることによって、軍を動かすために指示を出します。
転じて、立場が上の人が、下の人に対して命令や指示を出すという類語になっています。周囲の人への「手本となる」というよりも、「命令する」という意味合いを含む点が異なるので、注意しましょう
類語だけでなく、対義語も知りたいと思った方は、こちらの記事をチェックしてみましょう。対義語となり得る「反面教師」という表現の、意味や使用例を詳しく紹介しています。
率先垂範の使い方の例文5選
率先垂範の使い方の例文①上の人の行動を説明するために使う
率先垂範の使い方の例文1つ目は、上の人の行動を説明するために使うものです。どのようなことを、どのようにして率先しているのかを明らかにするために用いてみましょう。例えば、「部長なのに、人の嫌がることを真っ先に進んでやる。まさに率先垂範というべき行動だ」のような使い方が考えられます。
率先垂範の使い方の例文②上の人に模範を示してほしいときに使う
率先垂範の使い方の例文2つ目は、上の人に模範を示してほしいときに使うものです。何も行動せずに、手本となるようなこともしない場合に、発破をかけるために用いてみると良いです。例えば、「きみがキャプテンなんだから率先垂範して、チームをまとめきゃダメだ」のような使い方が考えられます。
率先垂範の使い方の例文③上に立つ者の心がけをアドバイスするのに使う
率先垂範の使い方の例文3つ目は、上に立つ者の心がけをアドバイスするのに使うものです。自らが先頭に立って動かなければ、下の者はついてこないことを諭すために用いることができます。例えば、「リーダーたるもの、率先垂範の心を忘れてはいけない。口だけでは、誰も納得しないよ」のような使い方が考えられます。
率先垂範の使い方の例文④リーダーシップを褒めるために使う
率先垂範の使い方の例文4つ目は、リーダーシップを褒めるために使うものです。素晴らしい行動力を見せて、良い結果を出した人に対して用いることができます。例えば、「彼がこのグループで率先垂範してくれたから、今回のプロジェクトが成功したようなものだ」のような使い方が考えられます。
率先垂範の使い方の例文⑤座右の銘として使う
率先垂範の使い方の例文5つ目は、座右の銘として使うものです。とても良い意味を含む言葉なので、たとえ人の上に立っていなくても、人に先んじて行動に移るという意気込みを見せることができますね。例えば、「私は常に率先垂範を意識しています。人に先んじる行動力には自信があります」のような使い方が考えられます。
率先垂範の英語表現と使用例文3選
率先垂範の英語表現と使用例①率先を意味する「initiative」
率先垂範の英語表現と使用例の2つ目は、率先を意味する「initiative」を使ったものです。例文にすると「take the initiative in doing」のような使用例になります。日本語に翻訳すると、誰よりも率先して物事を行うことを表す言葉となります。
率先垂範の英語表現と使用例②手本を示す「example」
率先垂範の英語表現と使用例の2つ目は、手本を示すという意味の「example」を使ったものです。例文にすると、「show someone a good example of~」のような使用例になりますね。日本語に翻訳すると、「人に良いお手本を示す」という意味合いの表現です。
英語表現と使用例③2つあわせて率先垂範を表す
率先垂範の英語表現と使用例の3つ目は、前述した「initiative」と「example」の2つをあわせて、率先垂範に近づけたものです。例文にすると、「take the initiative to set a good example」のような使い方です。率先して手本を示すという意味の表現です。
率先垂範できる人になるには?
率先垂範できる人になるには①人が避けたがる仕事を行う心構えを持つ
率先垂範できる人になるための1つ目は、人が避けたがる仕事を行う心構えを持つことです。誰だって、できるものなら楽な仕事をやりたいですよね。しかし、それでは先に進むことができません。責任ある仕事は、どれ一つとして楽なものではないためです。
真っ先にお手本を示すには、人が避けがちな仕事から手をつけることにしましょう。始めは難しくても、心構えを持っているだけでも違います。
率先垂範できる人になるには②困難にチャレンジしていく姿勢を身につける
率先垂範できる人になるための2つ目は、困難にチャレンジしていく姿勢を身につけることです。難しいことに怯まず、どんな困難でもやればできるという姿を見せることは、周囲の人に勇気を与えます。また、率先してやってくれる人がいれば、全員のやる気にも繋がることでしょう。
困難にチャレンジする姿勢を身につけることで、将来、頼りがいのある人として認められるはずです。堂々と人に背中を見せられるようになるために、頑張りましょう。
心構えやチャレンジする姿勢を身につけたくても、何をどうすればよいのか分からない場合は、こちらの記事もあわせてチェックしてみましょう。自分の人生を変えるための行動がまとめられているので、参考になりますよ。
率先垂範する人のメリット・デメリットは?
率先垂範する人のメリット①人を動かす力がある
率先垂範する人のメリットの1つ目は、人を動かす力があるということです。口先だけでなく、上に立つものが先頭になって頑張る姿は、「自分もやらなければ」という気持ちを与えてくれます。率先垂範する人がいれば、「あの人がやるのであれば、私もやる」という気持ちが、周囲に伝搬しやすくなります。
率先垂範する人のメリット②リーダーとして認められやすい
率先垂範する人のメリットの2つ目は、リーダーとして認められやすいことです。名前ばかりがリーダーとなっていても、行動が伴わなければ、部下となる人たちには認めてもらえません。口先だけで立派な言葉も並べても同様ですね。しかし、行動で示すことができれば、認められやすくなるというメリットが生まれます。
率先垂範する人のデメリット①得意なことに偏りやすい
率先垂範する人のデメリットの1つ目は、得意なことに偏りやすいことです。率先垂範する人は、並外れた行動力を見せますが、油断をすると自分が得意な分野だけに偏ってしまうことがあります。あまり偏りすぎると、「自分だけ得意なことをして」という反感を買う恐れがあります。
率先垂範する人のデメリット②押し付けと捉えられることもある
率先垂範する人のデメリットの2つ目は、押し付けと捉えられることもあるということです。率先垂範する人が頑張れば頑張るほど、同じことを押し付けられているような気持ちになってしまう人も存在します。上手くフォローするようにしなければ、逆にやる気を奪ってしまうことにもなりかねません。
率先垂範を心がけて上を目指そう
率先垂範は、口で言うのは簡単ですが、実行するのは難しいものです。しかし、難しいからといって放置しておくわけにもいきませんね。より良い自分を実現させたいのであれば、人よりも先んじて、模範となる行動をとるのは大切なことです。完璧ではなくても、毎日心がけるようにしていれば、上を目指せるようになりますよ。
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