「助かります」の丁寧語を敬語で言い換えるには?ビジネスメールでの表現
「助かります」は丁寧語で尊敬語ではありません。目上の方に使うときは、丁寧語の用語で使う必要があります。今回はビジネスメールなどで使える丁寧語への言い換えや、「助かります」の英語表現のほか、類語などについてご紹介していきます。
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目次
「助かります」の敬語って?意味・使い方
「助かります」の敬語①痛み入ります
「助かります」を敬語で表現する場合、「痛み入ります」という表現を使うと良いでしょう。「助かります」を目上の方やビジネスの相手に使うにはあまり適当ではありません。「痛み入ります」は「骨を折らせてしまって申し訳ありません」とへりくだる表現です。
相手が年上や上司などの目上の方や、ビジネス上で関係のある方の場合は、「助かります」という表現よりも「痛み入ります」という表現にした方が安心です。
- ・先ほどはお電話にてご連絡いただき、痛み入ります
「痛み入ります」の例文
「助かります」の敬語②有難く存じます
「助かります」の敬語表現には、「有難く存じます」という敬語表現もあります。「有難く存じます」はありがとうございますをより丁寧にした言い回しです。目上の方、ビジネス上の関係の方に使うときにも失礼にあたらないので、使いやすいでしょう。
- ・本日は足元の悪い中本社までお越しいただき、まことに有難く存じます
「有難く存じます」の例文
「助かります」の敬語③感謝いたします
「助かります」の敬語表現のひとつに「感謝いたします」があります。「助かる」という言葉を使ってしまうと、上の立場の人間が下の立場を助けるというニュアンスが出てきてしまいます。「感謝」という言葉を使うことで、上下関係が入らない表現をすることが可能です。
- ・本日は朝早いにもかかわらずお集まりいただき、感謝いたします
「感謝いたします」の例文
「助かります」は丁寧語!上司に使う際の敬語の言い換えとは?
上司に使うときの丁寧語の言い換え①~していただけますでしょうか
「助かります」を丁寧語に言い換えるなら「~していただけますでしょうか」という表現が適当です。「助かります」という言葉を使うと、上下関係が逆転してしまうので目上に方に使うのはよくありません。
また冒頭に「恐縮ではございますが」や「恐れ入りますが」といった言葉をつけておくと、より丁寧な印象を与えることができるでしょう。
- ・恐縮ではございますが、期日までにご回答の方を送付していただけますでしょうか
- ・恐れ入りますが、このフロアは靴を脱いで上がっていただけますでしょうか
「~していただけますでしょうか」の例文
上司に使うときの丁寧語の言い換え②~していただけますと幸いです
「助かります」を丁寧語に言い換えるときの表現に「~してただけますと幸いです」という表現があります。「幸いです」という言葉を使うことで、上下関係が表現に入り込むのを防ぐことができます。幸いですというのは感謝をあらわす言葉なので、上下関係はありません。
「助かりました」という気持ちを目上の人などに表現したいときは「幸いです」や「感謝いたします」といった表現に言い換えると無難でしょう。
- ・恐れ入りますが、ご参加の際には身分証明書をご提示いただけますと幸いです
- ・お手数おかけしますが、お越しの際にはお電話などいただけますと幸いです
「~していただけますと幸いです」の例文
上司に使うときの丁寧語の言い換え③お願い申し上げます
「助かります」を丁寧に言い換える表現に「お願い申し上げます」という表現があります。お願いすることで、こちらからへりくだっている状況を表現することができます。こちら側が何かを頼む立場になり、上下関係の逆転は起こりません。
上司など目上の方にやってほしいことがある場合は「お願い」の一言を使うと、相手の方もすっきりとメールを読むことができるでしょう。
- ・大変恐縮ではありますが、弊社にお越しの際には事前にご連絡をお願い申し上げます
- ・こちらは私有地になりますので、写真撮影等はご遠慮くださいますようお願い申し上げます
「お願い申し上げます」の例文
また、下記は「ご検討」の意味や類語などについて書かれた記事です。お願いするときの丁寧な表現には「ご検討」を使った表現もおすすめです。相手に丁寧にお願いする表現をより多く知りたい方は、下記の記事もあわせて読んでみてください。
「助かります」の類語はある?
「助かります」の類語①ありがたいです
「助かります」の類語には、「ありがたいです」という言葉があります。感謝をあらわす言葉で丁寧語です。尊敬語ではないので、同僚や気心の知れた堅苦しくない間柄で使うと良いでしょう。似たニュアンスには「感謝です」「サンキューです」といった言葉もあります。
- ・こんなにたくさん送っていただいて、ありがたいです
- ・必要なものがあったら言ってもらえるとありがたいです
「ありがたいです」の例文
「助かります」の類語②うれしいです
「助かります」の類語には、「うれしいです」という言葉もあります。こちら側のポジティブな気持ちを表現する言葉で、丁寧語ではありますが尊敬語ではありません。目上の方やビジネスシーンで使うというよりは、仲間内で気軽に使う方が適している言葉です。使い方は「うれしかったです」「すごくうれしいです」などです。
- ・今日はお会いできて本当にうれしいです
- ・誕生会に集まってもらえてうれしいです
「うれしいです」の例文
「助かります」の類語③幸いです
「助かります」の類語には「幸いです」というものもあります。「ありがとう」や「感謝します」といった言葉と同じく、相手に対して感謝の意志を表す言葉です。幸いですという単語は丁寧語ですが、より敬意を込めて使うことができます。ビジネスシーンでも使えるので、覚えておくと便利でしょう。
- ・明日はブルーの服で来てもらえると幸いです
- ・良い仲間と出会うことができて幸いです
「幸いです」の例文
また、下記の記事は「ありがたい」の敬語表現について書かれた記事です。「助かります」と同じく、相手に謝意を伝えるための敬語表現が書かれているので、ぜひあわせてご参照ください。「ありがたい」の類語やビジネスメールの書き方などのほか、「有難いお言葉」や「感謝の限り」といった言葉についても書かれています。
「助かります」の敬語に対する返事・返答の仕方は?
「助かります」の敬語にメール等返答例①承知しました
「助かります」の敬語表現に返答するときは「承知しました」などの敬語で返答すると良いでしょう。何かをお願いされたときに、承諾の意志を伝える場合使われることが多いです。ビジネスシーンでお願いをされた場合は「了解しました」ではなく「承知しました」と返すようにしましょう。
- ・ご連絡いただいた件について承知いたしました
- ・訪問の日時と契約書の件について承知いたしました
- ・スケジュールの変更について承知いたしました
「承知しました」の例文
「助かります」の敬語にメール等返答例②かしこまりました
助かりますの敬語メールに返答するときは「かしこまりました」を使用するのもおすすめです。「かしこまりました」は「了解しました」の敬語表現なので、ビジネスで使うときや目上の方に使う場合でも、失礼にあたりません。使い方を覚えておくと便利でしょう。
- ・先日ご依頼の件については、かしこまりました
- ・かしこまりました。それではそのようにお伝えしておきます。
- ・アレルギーの食材の品目について、かしこまりました
「かしこまりました」の例文
「助かります」の敬語にメール等返答例③検討させていただきます
助かりますの敬語メールへの返答例として「検討させていただきます」という例もあります。提案やお願いがあったけれど、すぐには決められないといったときに「検討させていただきます」の文章を使います。返答を待ってほしいときは、返答できる期日も合わせて返信しておくと良いでしょう。
- ・先日ご提案していただきまして件については、社内で検討させていただきます
- ・イベントへの参加につきましては、検討させていただきます
- ・検討させていただき、今週中に返答させていただきます
「検討させていただきます」の例文
また、下記の記事は「都合がつかない」の敬語表現について書かれた記事です。何かをお願いされて断るときの敬語表現について書かれているので、ビジネスシーンで丁寧に断るときなどに便利でしょう。都合が悪いときのビジネスメールでの断り方が詳しく書かれていますので、ぜひご参照ください。
「助かります」を英語のビジネスの用語に言い換えるには?
英語のビジネスの用語への言い換え①helpful
「助かります」を英語のビジネス用語への言い換えには「helpful」を使います。helpfulは「とても助かった」という意味の英語です。helpfulを使うことで、感謝の意志を伝えることができます。
- ・Thank you.It is very helpful for me.(ありがとう。とても助かりました。)
「helpful」を使った例文
英語のビジネスの用語への言い換え②great help
「助かります」を英語で言い換えるときは「great help」を使うこともあります。直訳すると「とても助かりました」という意味です。
- ・It is a great help.(とても助かります)
「great help」を使った例文
「助かります」の敬語を覚えて正しく使えるようになろう
「助かります」は「助かる」の丁寧語の表現です。上下関係があるときには、より敬意を込めて「感謝いたします」や「ありがとうございます」といった言葉を使用するのが無難でしょう。また相手にお願いするときも「~していただけると助かります」ではなく「~してただけますでしょうか」といった言い換えも必要になります。
「助かります」をビジネスシーンで使うときは、丁寧語を使い別の表現をするようにしましょう。丁寧語の表現を正しく使うことによって、社会人としての評価をアップさせることができます。
また、下記の記事は「感謝申し上げます」の使い方について書かれた記事です。「助かります」とともに相手に謝意を伝えるときの敬語表現が書かれているので、あわせてご参照ください。目上の方へのメールでの使い方や、敬語表現のほか、英語表現についても書かれています。
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