検討するの意味とは?敬語/ご検討/検討させていただきます/見当
「検討する」とは物事を調べていいか悪いかの判断について考えることを意味していますが、その敬語表現や同じ発音である見当との違いについても知っておくと、この言葉をビジネスで使う際に役立つことでしょう。ここでは「検討する」の様々な使い方を紹介していきます。
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検討するの意味とは?
検討するの意味とは①物事を調べていいか悪いかを判断すること
検討するの意味の1つ目は物事を調べていいか悪いかを判断することです。何かを検討をする目的としてビジネスのシーンにおいて多いのは相手から回答を求められている事案に対し、YESかNOかの回答を出すことが挙げられます。そのため、その事案がYESなのかNOなのかということをいくつかの材料によって判断します。
検討するの意味とは②よく調べ研究して回答について考えること
検討するの意味の2つ目はよく調べ研究して回答について考えることです。検討とは必ずしも回答が求められるシーンばかりではありません。次の行動に移す前の、考えたり研究をしたりする過程を指して「検討」と表現するシーンも少なくありません。実際に「検討している」という状況はじっくり考えていることを示しています。
また、「検討する」という言葉自体が検討をして回答するまでを指している場合もありますし、「検討してお引き受けする場合はまたご連絡します」といったように、検討する過程と回答する過程を分けて表現する場合もあります。このように「検討する」という言葉は状況により意味が変わりますので、使い分けを意識しましょう。
検討と見当の意味の違いとは?
検討と見当の意味の違い①検討は動詞でも使うが見当は動詞で使わない
検討と見当の意味の違いの1つ目として、検討は動詞でも使うが見当は動詞で使わないことが挙げられます。「検討する」とは言うのですが「見当する」とは言いません。「検討」はその言葉をそのまま名詞形で使うことができますし、また「検討する」という動詞で使うこともできます。そのため動詞の場合は「検討する」です。
検討と見当の意味の違い②見当は予想をすることで検討とは意味が違う
検討と見当の意味の違いの2つ目として、見当は予想をすることで検討とは意味が違うことが挙げられます。「見当」という言葉の意味は大まかな方向性や予想を表す表現です。そのため、一見考えを重ねる「検討」と似ている部分もあるのですが、その過程は抜け落ちており、結果のみを表す言葉なので「検討」と大きく違います。
ビジネスにおいて「検討を重ねる」という表現は、物事に対しての慎重さを表す言葉であり、ポジティブな印象を与えることが多いのですが、「見当」という表現は必ずしも根拠や考える過程を必要としない表現なので、ビジネスで使うと相手方に軽率な印象を与えることがありますので注意が必要です。
検討と見当の意味の違い③検討はするもので見当は付けるもの
検討と見当の意味の違いの3つ目として、検討はするもので見当は付けるものだということが挙げられます。「見当」は「見当を付ける」「見当が外れる」といった形で他の動詞と一緒に使うことが多い表現です。そのため「検討」と「見当」は違った響きで使われることが多く、気をつけていれば間違えることは少ないでしょう。
また、意味合いを見比べてみても2つの言葉を間違えるということは、ここで違いを理解しておけばまずないかと思われます。「検討する」は、回答や結果を出すために考える過程や、回答や結果を出すまでの過程を表す言葉であり、「見当」という言葉は根拠の有無に関わらない予想や想定を表す言葉です。
検討するの敬語表現は?
検討するの敬語表現①検討いたします
検討するの敬語表現の1つ目として「検討いたします」という表現を紹介します。この表現は「ご提案いただきありがとうございます。弊社にて検討いたしますので今しばらくお待ちくださいませ」といった形で使います。こういった丁寧な表現を使うことで、相手に対して物事への真剣な回答をしようとする姿勢を示せます。
「検討する」の敬語表現にはいくつかのパターンがありますが「検討いたします」という表現はその基本になりますので、使い方をしっかり押さえておきましょう。特に「検討する」という表現は取引先に対して使うことが多い表現ですので、他の敬語表現も含めて間違いがないよう押さえておくようにしましょう。
検討するの敬語表現②ご検討いただく
検討するの敬語表現の2つ目として「ご検討いただく」という表現を紹介します。「ご検討いただく」という表現については、相手方に対して検討してほしい場合に使う敬語表現です。検討するのはこちら側だけではなく、相手方だという場合も少なくありません。そんな時に失礼なく相手にその意思を伝える表現になります。
「今件につきましては厳しい内容であると重々承知しておりますが、ご検討いただくことはできないでしょうか」といった形で使います。かなり下手に出ている表現ではありますが、相手方に検討をしてもらう場合にはこのくらい下手に出る必要性があるシチュエーションも想定されます。状況に応じて表現を使い分けましょう。
検討するの敬語表現③検討の上ご回答いたします
検討するの敬語表現の3つ目として「検討の上ご回答いたします」という表現を紹介します。「検討します」という表現は使い方を間違えると心ない表現と捉えられがちです。例えば相手が熱意を持った説明をしているのに回答が「検討します」の一言だと、相手方は断られることを覚悟し、またこちらにも良い印象を持ちません。
「分かりやすいご説明に感謝申し上げます。検討の上ご回答いたしますので今しばらくお待ちください」と相手に対して答えることで、相手からの信頼を得ることができ、良好な関係性を保つことができます。
検討するの敬語表現④検討後にご返信いたします
検討するの敬語表現の4つ目として「検討後にご返信いたします」という表現を紹介します。「ご連絡ありがとうございます。提案書を拝受しました。検討後にご返信いたします」といった形で使います。ビジネスにおいてよく使われる表現ですので、この例文は押さえておきましょう。
「返信」という言葉を使うことで、相手方はメールを待てばいいという認識になります。また「検討後」という表現は「検討の上」という表現よりも砕けた表現になりますので、これらの表現との使い分けを意識するといいでしょう。
【誤用】検討するの敬語表現⑤ご検討させていただきますは使わない
検討するの敬語表現の5つ目として、ご検討させていただきますという表現について説明します。「させていただく」という表現は、相手の許可を得た物事に対して使う敬語表現であり、その過程を経ずに使うと、相手方に対して押しつけがましい印象を与える可能性がありますので、間違った敬語に該当する場面が多いと言えます。
そのため、ご検討させていただきますという表現は使わず「検討いたします」という表現に置き換えて使うようにしましょう。「その件につきましては検討いたしますので、回答をもう少々お待ちください」といった形です。下記の関連記事は「させていただく」という敬語を知るのにおすすめの記事ですので確認してみてください。
検討するの英語表現は?
検討するの英語表現①thinkを使った表現
検討するの英語表現の1つ目は、thinkを使った表現です。thinkを使った表現については、例文のようにtryと合わせて使うと「検討する」というニュアンスが強く出ます。thinkという単語は「考える」という翻訳が出来る言葉ですが、この一語のみだと「考える」だけのニュアンスにとどまります。
tryと使うと「考えることに挑戦する」という直訳になり、それが「検討する」というニュアンスを色濃く表すことになるのです。またthinkを使う場合には他の単語と違い、目的語の前にaboutを使います。aboutは「~について」という前置詞でthinkを使う場合には必要です。
また、ここでは「検討する」の英語表現を3つ紹介していますが、thinkを使った表現が一番良い回答が期待できない表現です。そのため、もしも自分自身が英語で「検討する」というニュアンスを伝えたい場合で乗り気でない場合は、thinkを使うとその心境を的確に表現できます。
I try to think about this matter and reply after day.(この事案に関しては検討して後日ご返信いたします)
検討するの英語表現②considerを使った表現
検討するの英語表現の2つ目は、considerを使った表現です。considerはthinkとともに「考える」と翻訳される単語です。そしてthinkと違う翻訳としては「考慮する」という翻訳の候補もあります。considerはthinkよりも深く考えるニュアンスがある英単語です。
また、considerを使う場合には前向きに考えたい材料が必要です。断る可能性よりは、相手に対してYESを出す可能性が高い状況においてconsiderという表現を使います。considerを使う場合にはthinkのように前置詞は必要なく、例文のように直接目的語を持ってくることができます。
considerの意味を調べると直接「検討する」と出てくる辞書も存在しますので、迷ったらconsiderを使いたいところですが、向き合っている事案へのニュアンスに合わせてconsiderとthinkが使い分けられると、相手に対してこちらの心境をしっかりと伝えることができます。
I'm considering this matter and reply later.(この事案に関しては検討し、追ってお返事します)
検討するの英語表現③reviewを使った表現
検討するの英語表現の3つ目は、reviewを使った表現です。reviewは「批評する」「調査する」という意味合いがあります。thinkやconsiderに比べると、自分自身で考えて結果を出すというよりは、正式な調査や会議を経て結論を出すニュアンスがあります。そのため例文のような使い方になります。
特にビジネスにおける、契約や大きな金銭が関わってくるような事案ではreviewを使います。個人的な事案においてreviewを使うと非常に大袈裟な印象を相手方に与えてしまいます。ここで紹介した3つの表現を使い分けて、適格な英語表現ができるよう心がけましょう!
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検討するという言葉を使いこなせるようになろう!
検討するという言葉を上手に使いこなすことで、取引をはじめとするビジネスの進め方にアドバンテージを持つことができます。何故なら「検討する」という言葉を上手に使いこなすことで、考える時間が生まれますし、相手からもらった時間を調整や根回しに使うこともできるからです。ビジネスにおいて非常に有用な言葉です。
ここでは発音が同じで意味を取り違えやすい「見当」という言葉にも触れていきながら、「検討する」という言葉のバリエーションについて、実例をまじえて紹介してきました。
この表現をうまく活用することで、ビジネスを自分主導で、有利に進めていくことができます。次に「検討する」という言葉を使う時にはここで紹介したことを思い出してもらえたらうれしいです!
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