取り急ぎご連絡までは正しい敬語?意味・目上の人へのメールでの使い方も
「取り急ぎご連絡まで」「まずはご報告まで」という言葉、果たして正しい敬語なのでしょうか?今回は「取り急ぎご連絡申し上げます」の意味や、上司や取引先相手に使う場合の正しい敬語表現や「取り急ぎお知らせまで」などのメールでの使い方をまとめてみました!
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目次
取り急ぎご連絡までの意味とは?
取り急ぎご連絡までの意味①後で連絡することが前提
取り急ぎご連絡までの意味として重要なのが、後で連絡することを前提としているという点です。ビジネスシーンなどで取り急ぎご連絡までという言葉を使う場合には、必ず改めて後でその詳細を連絡する必要があるのです。
取り急ぎという言葉は言い換えると、とりあえずという意味になります。とりあえず要件だけ連絡しますから、詳細は追ってまたお知らせします。という意味が含まれています。
例えば、新しく開拓しようとしていた取引先との契約が取れたとします。契約の詳細などを連絡しなければなりませんが、とりあえず契約を取れた事実をプロジェクトメンバーに伝えるべきですよね。そんな時は、「○○社との契約取れました。取り急ぎご連絡まで。」という言葉が最適になります。
取り急ぎご連絡までの意味②至急連絡する必要がある
取り急ぎご連絡までが含む意味として、至急連絡する必要があるという意味があります。例えば会社の大切な取引先とトラブルが起こってしまったとします。真っ先に優先すべきなのが、会社や上司への連絡ですよね。
そんな時、何故トラブルが起こってしまったのか経緯や理由を説明している時間はありません。早急に連絡し、対応をどれだけ早くすることができるかが大切なポイントになってきます。
そんな時、取り急ぎご連絡まで。という言葉を使用します。至急連絡する必要がある重要な話を要件だけとりあえず伝えなければならない時は、この言葉を使うことによって簡潔に物事を伝えることができます。
取り急ぎご連絡までの意味③主にメールで使われる
取り急ぎご連絡までの意味として、続いてご紹介するのは取り急ぎご連絡までという言葉が使われる媒体についてです。まず、取り急ぎご連絡までという言葉は主にメールで使われます。
電話や実際の会話で取り急ぎご連絡までを使うシーンはなかなかありません。それに加えて、長文のメールでも取り急ぎご連絡までを使うこともありません。なぜなら先程ご紹介したように、取り急ぎご連絡までは後で詳細を伝えることを前提とした言葉だからです。
電話や実際の会話では短時間で詳細を伝えることもできますし、長文のメールも同じですよね。今回のようにビジネスシーンで使用する言葉には使い方が難しいものも存在します。以下の記事では都合がつかず断りを入れる場合のビジネスメールを紹介していますからぜひ参考にしてみてくださいね。
取り急ぎご連絡までは正しい敬語?言い換え方は?
取り急ぎご連絡までは目上の人に使うには相応しくない敬語
ところで、取り急ぎご連絡までという日本語は正しい敬語なのでしょうか?ビジネスシーンなどで使用することのある言葉ですが、果たして使用してもいいのか悩まれる方もいらっしゃると思います。まず取り急ぎご連絡までは、目上の方には相応しくない敬語とされています。
同僚や部下など自分と同等かあるいは自分より立場が下の人には使っても問題ありませんが、上司や目上の人には使わないようにしましょう。かといって、とりあえず要件のみ伝えることが悪いことではありません。取り急ぎご連絡までではなく別の表現で表すようにしましょう。
まずは用件のみにて失礼しますと言い換えを
先程、目上の人や上司には取り急ぎご連絡までという表現が相応しくないとご紹介しましたが、とりあえず要件を伝える事柄にふさわしい言葉や表現は存在します。そのような言葉を使えば、目上の人に使っても失礼にはあたりません。
目上の人にとりあえず要件を伝える場合は、まずは用件のみにて失礼します。という言葉が相応しいです。短文で用件のみ伝える失礼を承知で送っています。という意味がこの言葉には込められているのです。そのように相手に丁寧な表現をする必要があります。
何も取り急ぎご連絡までという表現を使ってはいけないというのではないのです。意味は同じでも、表現方法や敬語を変えることによって目上の人にも失礼にあたらない意味になりますから、正しい敬語を覚えて活用できるようにする必要があります。
取り急ぎご報告までもNG敬語
先程から、取り急ぎご連絡までという言葉が目上の人には相応しくないとご紹介しましたが、似たような言葉に取り急ぎご報告までというものがあります。ビジネスシーンで使ったことのある方もいるのではないでしょうか。
実はこの、取り急ぎご報告までも目上の人に使うには良くない敬語なのです。ですから先程ご紹介した、まずは用件のみにて失礼致します。という言葉が良いでしょう。取り急ぎご報告までは使ってしまっている人も多いでしょうから注意するようにしましょう。
実は正しいと思って使っている敬語も、実際には間違っているという場合が日本語では多々見受けられます。ビジネスシーンでは特にそのような傾向が強いのですが、以下の記事ではよく使用される「お伺いいたします」という敬語のついて、その正しいか否かをまとめてありますから参考にしてみてください。
取り急ぎご連絡までの使い方・例文は?
①まずはご連絡のみにて失礼いたします
それでは取り急ぎご連絡までの使い方と例文についてご紹介致します。まず最初にご紹介する取り急ぎご連絡までの使い方は、まずはご連絡のみにて失礼しますという例文です。「お疲れ様です。○○社の営業部長とアポが取れました。まずはご連絡のみにて失礼します。」
取り急ぎご連絡までの何が敬語として問題があるかと言うと、丁寧な言葉遣いではないという点です。取り急ぎは言い換えるととりあえずという言葉になりますし、ご連絡までは丁寧な敬語とは言えません。そのような理由から、取り急ぎご連絡までは目上の人にふさわしくないとされているのです。
ですから、その表現方法を変えればいいのです。後で詳細をお伝えするということが大前提ですから、まずはという言葉を取り急ぎの代わりに使用して、とりあえず用件のみ伝える失礼を承知している雰囲気を出すために失礼致します。を文末につけましょう。
②まずはお知らせまで申し上げます
続いてご紹介する取り急ぎご連絡までの使い方と例文は、まずはお知らせまで申し上げますです。例文としては、「かねてよりお知らせしておりました会議ですが○月○日○時からに決定致しました。まずはお知らせまで申し上げます。」という例文になります。
取り急ぎご連絡までの相応しい敬語表現を見ると、取り急ぎというキーワードに問題があることがお分かり頂けるかと思います。取り急ぎをまずはという言葉に変えることが目上の人や取引先の相手に使うには最優先の表現なんですね。注意するようにしましょう。
また、この使い方と例文の場合、申し上げますに変えています。申し上げますというのは間違いない敬語表現です。申し上げますという表現にすることで、かなり丁寧な表現になりますから、目上の人に使うには最適な言葉だと言えるでしょう。
③まずはご報告申し上げます
続いてご紹介する取り急ぎご連絡までの使い方と例文は、まずはご報告申し上げますです。例文としては、「○○社との取引ですが延期にしたいと先方から連絡がありました。まずはご報告申し上げます。」になります。この表現方法は、ご連絡をご報告に変えているのがポイントになっています。
ただ、ご報告申し上げますという最上級の敬語表現を使用しなければ、目上の人には失礼になってしまいますからその点は注意するようにしましょう。
ビジネスのシーンでは丁寧な表現というのが重要になってきます。今回のように表現を丁寧に変えることで失礼にあたらないケースもあるのです。以下の記事では心配する「大丈夫ですか」という表現の丁寧な言い方をまとめてありますからチェックしてみてください。
緊急で相手に連絡したい時の方法は?
緊急連絡の場合は電話を
取り急ぎご連絡をという言葉を使用したい場合に注意するポイントとして重要なのが、連絡するツールです。例えば報告ではなく緊急の連絡が必要の場合は、まずは上司などに電話をすることが大切です。よく「ほうれんそうが大事」といいますが、これを怠ると命取りになってしまいます。
社会において、緊急の連絡は電話であるべきだとされています。何かトラブルが起こってしまったり、大変なことが起こってしまい、上司や目上の人に伝えなければならない状況に陥った時はすぐにその相手に電話をかけて連絡しましょう。
電話が繋がらなければ手短にメールを
先ほど、何か緊急の連絡がある場合はすぐに電話をかけるべきだとご紹介しましたが、誰しもすぐに電話に出てくれるとは限りません。出れない人のほうが多いかもしれませんよね。そんな時にいったい緊急連絡はどうすべきなのでしょうか。
もしも相手が電話に出なかった場合は、すぐに手短にメールを送るのが最良だといわれています。まさに「取り急ぎご連絡まで」という表現を使って要件のみメールをするべきです。そうすれば相手もすぐに折り返し連絡をつけてくれるはずですし報告の義務も怠っていません。
電話での敬語もなかなか難しいものがありますよね。以下の記事では「いらっしゃいますか」という言葉の電話での使い方をまとめてあります。正しい使い方をマスターして恥ずかしくないようにしましょう。
正しい敬語を理解しよう
いかがでしたか?「取り急ぎご連絡まで」「取り急ぎご報告まで」はビジネスシーンで多用する言葉ですし、一見敬語のように見えますが実際には目上の人にふさわしくない表現の言葉です。今まで上司や取引先の相手などに使ってしまっていた人はすぐに表現を変えましょう。
ただ、敬語の使い方や言い回しをかえれば失礼にならないので、今回ご紹介したように正しい敬語表現を覚えることで「取り急ぎご連絡まで」や「取り急ぎご報告まで」を上手に使うことができるようになるはずです。
今回ご紹介した「取り急ぎご連絡まで」や「取り急ぎご報告まで」という言葉だけでなく、日本語には使い方が難しい敬語がたくさんあります。これを機会に様々な敬語をマスターしてみるのもいいかもしれませんね!
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