〆の書き方は?書き順や封筒のバツの場所・その他の締めのマークも

封筒の裏に、「〆」というマークを見たことがありますよね。なんとなく書いているのかな?と思われている人もいるでしょう。実はこれ締めという意味を表す、書き方が存在する必要なマークなんです!今回は、締めというマークの書き方や、封筒における書く場所についてをご紹介します。

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〆とは

〆(締め)について①締めることを表す文字でありマークではない

〆を書く人

〆(締め)についての1つ目は、締めることを表す文字でありマークではないということです。締めるはつまり、完了するとか完成する、終わるという意味を持ちます。そのため、この〆という文字には、ここで終わりとか、完成という意味も含まれています。

そもそも、〆という字はどういう字なのかをご存知ですか?マークや記号なんかだと思われている方も多いことでしょう。じつはこの〆という字は、和製漢字なのです。そのため、「締める」のように「〆る」という風に、おくりがなを付けた書き方もできます。

実際に、〆という字が使われる地域もあれば、苗字や漢字の中に〆という字が入る人もいます。また、身近なところでいうと、シメサバという料理を漢字で表すと、〆鯖といった書き方ができます。じつは、色々なところで常用されている必要な漢字であるということを把握しておきましょう。

〆(締め)について②密封していることを示す文字

手紙を〆で密封する人

〆(締め)についての2つ目は、密封されていることを表す文字であるということです。そもそも、手紙の封筒の裏によく使われる〆という字は、封字(ふうじ)と言われ、密封、密閉を意味します。この1文字で、しっかりこの文章を封じているということですので、忘れずに記載するようにします。

ちなみに、〆という字は、締という字の意味としても使われているため、〆という封字の代わりに、締(め)という漢字も書き方としては正しいと言えます。密封、密閉されていることにより、この文章、この物が覆われているとか、保護されているという意味も表します。

そのため、日本では封字を使うシーンは、一般的な手紙をはじめ、ビジネスの中で使われる契約書類などに使われることが多いです。封字があることにより、手紙をもらった側も、中身を大切に保護しているということを、しっかり把握することができるといったメリットも含まれています。

〆(締め)について③重要書類が他人に開封されないために必要な文字

〆の付いた重要書類を読む人

〆(締め)についての3つ目は、重要書類が他人に開封されないために必要な文字であるということです。これはどういうことかというと、封字がそもそも存在する理由に起因します。中身の手紙だったり、書類だったりを勝手に第三者に見られたくないという場合、その人以外が開けられないよう予防措置を取りますよね。

〆という字はまさに、その予防措置なのです。第三者が勝手に開けていいような書類ではないのですよという意味を、暗にそこに込めていることになります。ちなみに、海外なら、シーリングスタンプを使って手紙に封をしますよね。日本では、文字によってそれを表します。


最近では、封字を表したスタンプなどを利用している企業なども多いです。ついつい忘れてしまうという人は、裏面に自社の住所を書いた際の習慣として、さっと書けるようにしておくと忘れずに手紙を封緘することができます。

〆を書く時のポイント

〆を書く時のポイント①バツマークにならないように気を付ける

〆のルール

〆を書く時のポイントの1つ目は、バツマークにならないように気を付けることです。〆という字は、気を抜くとバツマークに見えやすくなります。また、〆という文字を知らない人は、バツマークでもいいと勘違いして使っていることもあります。バツマークは、礼儀としてもNGな行動です。

あくまでも、封緘を意味する封字として、敢えて〆という文字を使うことになっていますので、決してバツマークを使うことがないよう気をつけましょう。ビジネスシーンでやってしまうと、なんて知識のない人なんだと思われてしまうこともあるため、注意が必要です。

また、〆という字を書きたくても、字に自信がないためきちんと書きづらいという人は、無理せず封緘スタンプや封緘シールを使うのも一つの手です。あくまでも、この手紙が密閉されているということを表すものですので、糊付け後に封字の代わりになるように何らかの形で封緘を表しましょう。

〆を書く時のポイント②糊付けしてから書く

封筒に〆を書く手順

〆を書く時のポイントの2つ目は、糊付けをしてから書くということです。封筒の裏面に書く〆という封字ですが、本来すべての最終工程として書くものです。そのため、封筒に糊付けもしないままに〆を書くのは本来の方法とは異なります。

糊付けして、しっかり乾かしてから〆の字を書くように気をつけましょう。また、できるだけ裏移りのしないペンを使って書くのがおすすめです。大切な書類に字が写ってしまっては台無しですので、ペンについても気を付けて選びましょう。

ちなみに、最近はセロハンテープを使って書類に封をする機会も多いものです。セロハンテープを使う書類はあくまでも、第三者が明けても何ら問題がない場合にのみ有効です。大切な重要書類には向きませんので、大切な重要書類や、大切な手紙の場合にはしっかり糊付けをして封をしましょう。

〆を書く時のポイント③横型の封筒には書かない

〆の習慣がない海外の人

〆を書く時のポイントの3つ目は、横型の封筒には書かないということです。〆のような封字のある習慣は、実は日本に限られます。そのため、横型に封字を入れるのはあまり一般的ではありません。とくにエアメールのような横型の封筒には、〆の字は似合いませんよね。

海外の人から見ると、このバツマークはなんだろう?と疑問を持たせてしまったり、場合によっては不快に思わせてしまうこともあります。あくまでも日本の文化ですので、わからない海外の方に押し付けるようなことはしないようにきをつけましょう。

ちなみに、最近は日本人であっても、オリジナルのシーリングスタンプを使って、素敵な封緘を演出する人も多いものです。インターネットや文具店でも、シーリングスタンプは簡単に手に入れることができますので、洋風の横型封筒の場合には、封字よりもシーリングスタンプを使ってみるとよいでしょう。

〆を書く場所や書き方

封筒への〆の書き方について①書く場所

〆を書く場所

封筒への〆の書き方の1つ目は、書く場所についてです。書く場所は、基本的に重要書類を入れる封筒の裏面に記載します。具体的には、封筒のふた(ベロ)の部分と、封をしたときの封筒裏面に、割を入れるように記入します。

記入は、右に寄ったり、左に寄ったりしてはいけません。きちんと中央に〆という文字を入れましょう。また、大きさについても小さすぎても、大きすぎてもいけません。封筒幅の5分の1程度の大きさで記載すると、バランスがいいでしょう。

ちなみに、あて名をパソコンとプリンターを使って記入するという人も多いです。そんな時でも、封字だけは印刷に頼ることなく手書きしたり、スタンプを使って書き表すのが基本です。印刷中にずれたりすることもあるため、ここだけは手を使って記入しましょう。

封筒への〆の書き方について②書き順

〆の書き順を調べる人

封筒への〆の書き方の2つ目は、書き順についてです。〆という字は、一筆書くことになります。まず、上から左下へと緩やかに書き下ろし、左上からやや右上に立ち上がり、右下へと止めます。この時、筆を途中で上げたりすると、バツマークに見えやすくなってしまいますので、できるだけ線を続けて書くようにしましょう。

また、封字である〆という字は、形が崩れると、ひらがなの「の」や「α(アルファ)」という字にもとらえられやすくなりますので、書く際は丸みをできるだけ抑え、メリハリのある文字になるよう、気を付けて書きましょう。

ちなみに、どうしても書き方がうまくいかないという人は、カタカナの「メ」を一筆で書いてみてください。カタカナの「メ」の字は、2画で書き表しますが、敢えて一筆で書いてみると、〆という字に限りなく近くなるため、書きやすくなります。


〆以外の封字

〆以外の封字①緘

〆以外の封字緘を用いる時

〆以外の封字の1つ目は、緘です。これは、1文字で(かん)と読みます。意味は、たった1文字であっても封筒に封をすることを表します。緘を使うシーンは、特に重要な書類などに使うことが一般的です。ビジネスシーンにおける重要案件の契約書や、法令などに関するような、特に第三者の開封を禁じたい時に使います。

〆以外の封字②封

〆以外の封字封を使う時

〆以外の封字の2つ目は、封です。〆の次にポピュラーな封字の1つです。こちらは、〆同様、広く使うことができる封字ではありますが、一般的にビジネスシーンで使われるのが多いです。また、手紙の中で使う場合には、目上の方に対して使うことが一般的です。

〆以外の封字③締

〆以外の封字締を使う時

〆以外の封字の3つ目は、締です。締は〆という字の別字ですので、こちらも〆と同様の意味で使われる封字です。ただし、画数が〆という字に比べると多いため、あまり好まれて使われる機会が少ないということもあります。

〆以外の封字④寿・賀

〆以外の封字寿・賀を使う時

〆以外の封字の4つ目は、寿や賀です。字で見てわかる通り、こちらはお祝い事の手紙を封じたりするのに使う封字です。ただし、1つだけ注意する点は、ご祝儀には使わないという点です。封緘を割ることで、別れることを連想させることから、縁起が悪いとされています。ケースを考えて使いましょう。

〆以外の封字⑤つぼみ(蕾・莟)

〆以外の封字莟を使う時

〆以外の封字の6つ目は、つぼみ(蕾・莟)です。実は、封字はこれといった指定がないものだったりします。そのため、季節を表す言葉を使っても、何ら問題がないのです。とくにこちらは、これは女性が使う封字であると言われています。大和撫子らしい手紙を書いてみたい方はぜひ実践してみてくださいね。

〆など封字が必要な書類とは?

封字が必要な書類①履歴書

〆が必要な履歴書

封字が必要な書類の1つ目は、履歴書です。履歴書の説明書きにも、〆の字を書きましょうとしているものも多いですね。あなたの個人情報が入った大切な書類ですので、きちんと〆の字を入れましょう。ちなみに、次の記事では履歴書における志望動機の例文を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

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封字が必要な書類②願書

〆が必要な願書

封字が必要な書類の2点目は、願書です。こちらも履歴書同様、あなたの個人情報が載る、大切な書類です。進学に際し、学生のうちから〆の字に触れることのある書類でもあります。正しい〆の字が書けるよう、気をつけましょう。

封字が必要な書類③契約書

〆が必要な契約書

封字が必要な書類の3つ目は、契約書です。ビジネスシーンでは欠かせない契約書ですが、封筒の裏には必ず封字を入れるのが必須です。一般的な契約書は〆や締を入れ、特に重要な書類の場合には緘の字を入れましょう。

〆が正しく使えるようになろう!

〆が正しく使えるようになろう

社会人ならば、〆の意味を知っていて当然だと思われています。しかし、新入社員や、ただ慣例にならって使っていると、本来の意味をとらえることなく使っていることにもなりかねません。普段から、色々な書類を送付しているという方はぜひ、〆などの封字の意味についてもしっかり把握しておくのがおすすめです。

封字を把握しておくことにより、シーンによって色々な封字を使いこなせたり、使い分けたりすることができます。ぜひみなさんも、様々な封字を使いこなし、ビジネスシーンでも一段上の対応ができるようになってみてくださいね!


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