「聞いてください」の敬語表現を解説!正しい使い方やメールの例文も!
ビジネス上で「聞いてください」と伝えるのに、相応しい敬語表現を知っていますか?この記事では、「聞いてください」の敬語表現を解説しています。「聞いてください」の正しい使い方や、メールの例文・類語についても知ることができますので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
「聞いてください」の正しい敬語表現
①お聞きください
1つ目は、「お聞きください」です。聞いてくださいに「お」が付いていることで相手に尊敬の念を伝えられる反面、「~ください」という命令形になっています。そのため、「お聞きください」は正しい尊敬語なのですが、受け取る側によっては上から目線だと思われてしまう可能性がありますよ。
②お聞きくださいませ
2つ目は、「お聞きくださいませ」です。語尾に丁寧語の命令形である「ませ」を添えた敬語表現で、相手に対して柔らかい印象を与えることができます。角が立たない伝え方ができるため、やんわりとお願いしたり依頼したりする時にぴったりなフレーズでです。
③お尋ねください
3つ目は、「お尋ねください」です。目上の相手に向けて質問を促す時に用いる尊敬語で、「遠慮なく聞いてください」という意味となっています。
取引先やお客様が質問したり聞いたりしやすくなるような、心地良い雰囲気作りができる敬語表現です。プレゼン中や相手が品定めをしている時に「何かございましたらお尋ねください」と言うと、相手に安心感を与えることができます。
④お聞きいただきたく存じます
4つ目は、「お聞きいただきたく存じます」です。「聞いてもらいたいと思います」という意味で、社外の人や上司に向けて使う敬語表現となっています。
「思います」の謙譲語である「存じます」を語尾に沿えているため、謙虚な姿勢で聞いてもらいたいことを伝えられるのです。目上の相手に聞くことを強制せずに、自分の意思をやんわりと伝えられる、少し堅苦しさのある表現となっています。
④お聞きいただければと存じます
4つ目は、「お聞きいただければと存じます」です。「聞いてもらいたい」という自分の意思を、遠回しに柔らかく伝えることができます。「お聞きいただきたく存じます」よりもさらに丁寧な敬語表現なので、重役が参加するプレゼンの時にぴったりなフレーズです。
⑤お聞きくださいますようお願い申し上げます
5つ目は、「お聞きくださいますようお願い申し上げます」です。「聞いてほしいです」という意味で、自分の希望をとても丁寧に伝えられる敬語表現となっています。
「お願い申し上げます」を語尾に沿えることで、「お願いします」よりもさらにかしこまった印象を相手に与えられますよ。そのため、「お聞きくださいますようお願い申し上げます」は、社外の人に向けた大切なプレゼンで使用することができます。
⑥お聞きいただければ幸いです
6つ目は、「お聞きいただければ幸いです」です。「聞いてもらえると嬉しいです」という意味で、相手に柔らかな印象を与えられる敬語表現となっています。聞くことを躊躇されたくないという時にぴったりなので、取引先やお客様に対して用いるのに適していますよ。
⑦お聞きいただけましたら幸甚に存じます
7つ目は、「お聞きいただけましたら幸甚に存じます」です。「お聞きいただければ幸いです」よりも、さらに丁寧でかしこまった印象を与える敬語表現となっています。幸甚(こうじん)とは、大変ありがたいこと・この上ない幸せという意味で、「存じます」は思いますの謙譲語です。
「聞いてもらえると大変ありがたく思います」という願望を、謙虚な姿勢で目上の相手に向けて伝えることができます。以下の記事では、「幸甚」の意味をご紹介しています。「幸甚に存じます」の使い方の例文や、類語・英語についても知ることができますので、ぜひ参考にしてみてください。
「聞いてください」のNGな敬語表現
ここまで、「聞いてください」の正しい敬語表現をご紹介しました。プレゼンや接客の際に、「聞いてください」のNGな敬語表現を使うと相手に不快感を与えてしまいます。日頃ビジネスシーンで、間違った敬語を使っていないかチェックしてみましょう。
①伺ってください
1つ目は、「伺ってください」です。「聞く」の謙譲語である「伺う」は、自分が目上の相手に対して用いる敬語表現となっています。
「聞いてもいいですか?」と相手に確認したい時に、「伺ってもよろしいでしょうか?」という使い方をするのです。目上の相手に向けて聞くことを促す時に用いる敬語表現ではないため、使わないように注意しましょう。
②拝聴してください
2つ目は、「拝聴してください」です。「拝聴」は「聞く」の謙譲語でへりくだった敬語表現であるため、目上の相手の行動に対し使うのは失礼になります。自分が目上の人の話を謹んで聞くことを表し、例えば「セミナーを拝聴させていただき、勉強になりました」という使い方をします。
③お聞きしてください
3つ目は、「お聞きしてください」です。聞くの前に「お」が付いているため、一見すると丁寧語のようですが謙譲語に分類されます。目上の相手に向けて「お聞きしてください」と言うのは失礼となるので、使わないように気を付けましょう。
「聞いてください」の敬語表現の正しい使い方
①相手との関係性に合った使い方をする
「聞いてください」の敬語表現は、相手との関係性に合った使い方をすることが大切です。社内で親しい間柄の相手に向けて「お聞きいただけましたら幸甚に存じます」と伝えると、違和感のある堅苦しさが出てしまいます。
また、「お聞きください」は上下関係を重んじる上司や重役に対してフランク過ぎるため、不快感を与えてしまう可能性が高いです。立場やTPOに相応しい「聞いてください」の敬語表現を用いると、相手に敬意を表することができますよ。
- ・お聞きください
- ・お聞きくださいませ
- ・お尋ねください
- ・お聞きいただきたく存じます
- ・お聞きいただければと存じます
- ・お聞きくださいますようお願い申し上げます
社内・上司|「聞いてください」の敬語表現
- ・お聞きいただきたく存じます
- ・お聞きいただければと存じます
- ・お聞きくださいますようお願い申し上げます
上下関係を重んじる上司・重役|「聞いてください」の敬語表現
- ・お聞きいただければと存じます
- ・お聞きいただければ幸いです
- ・お聞きいただけましたら幸甚に存じます
取引先・お客様|「聞いてください」の敬語表現
②ビジネスシーン合った使い方をする
「聞いてください」の敬語表現は、ビジネスシーン合った使い方をするようにしましょう。例えば、「お聞きくださいますようお願い申し上げます」はとても丁寧な言い方ですが、会話や電話で用いるには長過ぎます。
会話や電話だと「お聞きいただければと存じます」「お聞きいただけますでしょうか?」と、手短に伝えるのが相応しいですよ。メールや書類で伝える場合は、「お聞きいただければと存じます」よりも「お聞きくださいますようお願い申し上げます」がおすすめです。
「聞いてください」の敬語表現のメールの例文
①問い合わせてもらいたい場合
目上の相手に問い合わせてもらいたい場合は、具体的な言葉を前に沿えるようにしましょう。どういう時に問い合わせていいのか分かると、相手に安心感を与えることができます。
- ・質問などございましたら、お気軽にお尋ねください。
- ・ご不明な点がございましたら、担当○○までお気軽にお尋ねください。何卒よろしくお願い申し上げます。
問い合わせてもらいたい場合
②商品やサービスについて紹介する場合
商品やサービスについて紹介する場合、質問を受け付ける担当者名や連絡先を添えるようにしましょう。取引先やお客様が安心して商品を購入したり、サービスを受けれたりするように配慮することが大切です。
- ・新商品に関するご質問やご不明な点がございましたら、担当○○までお聞きいただければ幸いです。
- ・アフターサービスについての詳しいお問合せに関しましては、担当○○までお聞きいただけましたら幸甚に存じます。
商品やサービスについて紹介する場合
「聞いてください」の類語
ここまで、「聞いてください」の敬語表現のメールの例文をご紹介しました。状況に応じて「聞いてください」の類語を用いると、相手に気持ちが伝わりやすくなりますよ。
①お耳に入れたいことがあります
1つ目の類語は、「お耳に入れたいことがあります」です。「お耳に入れたいことがあります」は、目上の相手にヒソヒソ話を伝えたい時に用いる敬語表現です。内密な事情に関することのみ適用できますので、メールや文書ではなく会話で使う傾向にあります。
②お問い合わせください
2つ目の類語は、「お問い合わせください」です。「お問い合わせしても大丈夫な体制ができています」ということを、相手に伝えられる敬語表現となっています。
取引先やお客様に安心感や信頼を伝えられるため、会話・メール・書類など多岐で使用できますよ。例えば、「ご質問などございましたら、いつでもお問合せください」という使い方をします。
③お問合せいただければ幸いです
3つ目の類語は、「お問合せいただければ幸いです」です。相手からの問い合わせに対して、こちらは悪く捉えることはないという意思を伝えられます。「問い合わせてもらえると嬉しいです」という意味なので、目上の相手に柔らかい印象を与えたい時に適していますよ。
以下の記事では、「いただければ幸いです」の意味をご紹介しています。「ご連絡いただければ幸いです」の使い方や英語についても知ることができるので、ぜひご覧ください。
④お申し付けください
4つ目の類語は、「お申し付けください」です。目上の相手に向けて、「尋ねてもらいたい」という意思を伝える時に用いる敬語表現となっています。相手の要望や質問に応えるために心づもりができているということを、謙虚な様子で伝えられますよ。
以下の記事では、お申し付けくださいの意味や敬語・使い方をご紹介しています。例文・類語・英語についても知ることができるので、ぜひ参考にしてみてください。
「聞いてください」の敬語表現を知って正しく使おう!
「聞いてください」は丁寧語なので、目上の相手に対して伝える時は尊敬語にすることが大切です。プレゼン・会話・メールなど、相手との関係性やビジネスシーンによって上手く使い分けするようにしてください。類語や言い換え「聞いてください」の敬語表現を知って、TPOに合わせて正しく使いましょう。
以下の記事では、「聞く」の正しい敬語表現や謙譲語についてご紹介しています。メールでの使い方や、尊敬語・丁寧語との違いについても知ることができるので、ぜひチェックしてみてください。
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