プロパンガス料金を徹底比較!なんで高いの?都市ガスに変更は可能?

プロパンガスの料金は使用量の他に、基本料金と従量単価によって決まります。従量単価とは時期や地域、建物の種類などによって、各ガス会社が決定するガス単価のことで、280円~700円ぐらいまでと大きな幅があります。なぜこんなにも差がでるのか、毎月支払っている金額は適正なのか、見極めていきましょう。

プロパンガスの料金は計算できる?

どの形態なのか分かれば計算は可能

プロパンガスの料金形態は基本的に4種類あり、これを知ることで正しいガス単価の計算方法が分かります。基本料金が分からない場合は、利用しているガス会社に問い合わせることで確認が可能です。

二部料金制の場合

二部料金制の計算方法は以下のようになっています。 基本料金+従量料金(使用量〇〇㎡×従量単価)=請求金額 4種類のうち、最も一般的でシンプルな料金形態です。例えば、請求金額:9,180円、基本料金:1,500円、使用量:20㎡の場合、従量単価は下のような計算で、350円と算出されます。
  • 1.消費税を抜く  9,180÷1.08=8,500円
  • 2.基本料金を引く 8,500-1,500=7,000円
  • 3.使用量で割る  7,000÷20=350円

スライド制の場合

スライド制の計算方法は以下のようになっています。 基本料金+従量料金(使用量〇〇㎡×従量単価)=請求金額 二部料金制と異なり、使用量に応じて従量単価が変動するのが特徴です。例えば、5㎡までの使用であれば400円、5㎡以上10㎡以下なら370円というようにガス単価がスライドしていきます。よって、基本料金が1,500円で10㎡使用した場合の請求料金は、下のように計算されます。 5㎡以下の使用料金    5㎡×400円=2,000円 5㎡~10㎡までの使用料金 5㎡×370円=1,850円 1,500円+(2,000円+1,850円)=5,350円
5,350円×1.08=5,778円 スライド制は、たくさん使うほどに従量単価が安くなるよう設定されています。請求書からガス単価を算出したい時は、二部料金制と同じ要領で従量単価の平均金額を割り出します。

三部料金制の場合

三部料金制の計算方法は以下のようになっています。 基本料金+従量料金(使用量〇〇㎡×従量単価)+設備使用料=請求金額 プロパンガスの基本料金には、ボンベの配送料や検針費用、保安管理費用(有事の際に駆け付けるための費用)などが含まれます。二部料金制やスライド制の基本料金には上記に加え、設備使用料も含まれており、何に幾らかかってその金額になっているのか消費者には分かりません。三部料金制では基本料金から設備使用料を切り離し、内訳を明示するようにしています。 ≪ガス単価算出の計算例≫ (請求金額:9,504円、基本料金:1,200円、使用量:20㎡、設備使用料:300円の場合)
  • 1.消費税を抜く        9,504÷1.08=8,800円
  • 2.基本料金・設備使用料を引く 8,800-(1,500+300)=7,000円
  • 3.使用量で割る        7,000÷20=350円

原料費調整制度の場合

原料費調整制度の計算方法は以下のようになっています。 基本料金+従量料金(使用量〇〇㎡×従量単価)=請求金額 二部料金制と同じ算出方法ですが、原料費調整制度では原料の輸入価格によって従量単価が毎月変動します。これは公共料金である都市ガスで採用されている料金形態と同じ方法で、4種類の中で最も透明性の高い料金形態と言えます。

プロパンガスの平均や適正価格とは?

プロパンガスの地域ごとの相場

ガス会社同士でお客さんの奪い合いが起きないよう、地域ごとにおおよその相場が決まっています。全国的にみると関東地区が最も安く、都心から離れるほどに料金は高くなる傾向にあります。また、一戸建てよりもマンションや賃貸アパートはさらに料金相場が高くなります。自分の地域の相場はどのくらいなのか、一度確認してみましょう。

東京・神奈川・埼玉など関東の相場

基本料金は1,500円~1,600円台、従量単価は490~510円ぐらいが相場です。同じ関東地域でも、群馬県・栃木県・茨城県では基本使用料が1,600~1,700円台、従量単価は520円~540円程と少し高くなります。

北海道(札幌など)の相場

東北地方の中でも北海道は一番高く、基本料金が1,900円後半~2,000円前半、従量単価も600円後半~750円ぐらいになります。料金が高くなる理由は積雪だけでなく、人口が少ない地域になると効率的に配送することが難しく、他地域よりもコストがかかってしまうことが挙げられます。

一人暮らしや賃貸の相場は高め

一人暮らしの住まいに多い賃貸のマンションやアパートなどでは、一戸建てよりも相場が上がり、平均で基本料金は2,000円前後、従量単価は500円台になります。なぜこれらの相場が高くなるのかというと、賃貸であれば大家さんが決定権を有するため、ガス料金が高くとも切り替えられる恐れが少ないからにほかなりません。引越しや一人暮らしを始める際には、ランニングコストであるガス料金も確認しておきましょう。

プロパンガスと都市ガスの料金比較

関東地区で一戸建て、使用量が20㎡の場合を比較してみましょう。ただし、プロパンガスは都市ガスと比較して約2.23倍の熱量があるので、都市ガスの料金は2.23倍にして計算しています。

プロパンガス

基本料金:1,695円、ガス単価:510円の場合、請求金額は11,895円となります。

都市ガス

基本料金:746円、ガス単価:142円の場合、請求金額は7,999円となります。 プロパンガスと都市ガスの料金の差は、地域によっては縮まる場合もありますが、賃貸の場合は都市ガスの2倍程も高くなってしまいます。比較した場合、やはり都市ガスの方が安いと言わざるを得ません。

プロパンガスはなぜ高い?

平均価格と適正価格があるから

まず平均価格とは、各地域における料金をプロパンガス業界が設定したものです。各都道府県による料金の違いはこれから生じたもので、ガス業界が儲かるように高く設定されています。さらに悪質なガス会社では原料の輸入価格が高騰すると、末端価格を値上げします。 そして一度値上げされたガス料金は、輸入価格が下がっても簡単に下げられることはありません。このように、ガス会社の裁量次第で自由に料金が決められるので、プロパンガスの料金は高いものになってしまいます。一方適正価格とは、「プロパンガス料金消費者協会」が独自に設定した価格のことです。 当協会は、現在支払っているプロパンガス料金が適正価格なのかどうかを判断し、場合によっては優良なガス会社を紹介してくれます。心配な方は、一度無料相談を受けてみることをおすすめします。

適正価格を知っておくことが大事

不当な値上げがあったとしても、適正料金を知らなければそれと気づかず、ガス会社に請求されるまま高い料金を支払うことになります。逆に知っていれば、ガス会社に交渉したり優良会社に変更するなど、様々な処置を講じることができます。 プロパンガスは消費者に料金を明示せず、ずっと高い料金水準を保ってきました。私たち消費者が料金の仕組みや適正価格を知ることは、不透明な値上げを阻止し、料金水準を下げる事にもつながります。プロパンガスを使用するのであれば、ぜひ知っておきましょう。

大家さんや管理会社に相談する手も

ガス会社は地域密着型の会社が多く、また公に価格を公表していないので、顧客ごとに単価が異なる場合がよくあります。そのためガス会社へ直接交渉して成功するケースもありますが、賃貸となれば一人だけ安くするのは難しく、大家さんや管理会社に相談するのが定石です。 しかし大半の大家さんは、ガス会社を変更することを嫌がります。理由としては、ガス会社から給湯器などの無償貸与を受けている場合が多く、定められた期間内(通常15年)に解約すると、貸与物の残存価格を支払う必要があるからです。 その場合は新しいガス会社に契約する条件として、残存価格を肩代わりしてくれるよう交渉してみましょう。それでも上手くいかなければ、ご近所さんと力を合わせて交渉したり、署名を集めて大家さんに提出するという手もあります。

プロパンから都市ガスの変更は難しい

都市ガスへの切り替え工事はガスを住宅内に引き込むため、家の前の道路や敷地内を掘削して配管を通す、大がかりな工事が必要です。また、その配管費用だけで安くとも10万円程かかり、給湯器などの設備も都市ガス用に変更していくと、ちょっとしたリフォームをするぐらいの費用がかかってしまいます。プロパンから都市ガスの変更は可能ですが、それなりの手間と費用がかかることになるので下調べと準備をしましょう。

まとめ

料金が高いことがクローズアップされるプロパンガスですが、実は災害時の復旧が早いという大きな利点があります。都市ガスは地下配管にトラブルが生じると、復旧に時間を要しますが、プロパンガスはボンベを正しく設置し、簡単な点検をするだけで使えます。プロパンガスは、正しい知識を持って賢く付き合いましょう。

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