相対的の意味は?反対語や対義語や英語・絶対的との違いや相対比較も
相対的という言葉の意味について知っているでしょうか。反対語・対義語の言葉として、絶対的が当てはまりますが、意味の違いはどのようなものでしょうか。この記事では、意味の詳細や相対比較のポイントや例文などについてまとめています。
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目次
相対的の意味は?
相対的の意味とは存在を常に何かとの比較の関係で見ること
相対的の意味とは存在を常に何かとの比較の関係で見ることです。私たちは物事を判断するときに、何かを基準において決断します。相対的という言葉は、特に判断の評価基準を表す際に、よく使われます。その評価基準とは、常に別のものとの比較の関係で見るということです。
例えば「果物で一番美味しいのはりんごです」というのは相対的とは言いません。常に比較の関係でみるのが相対的の意味です。なので「りんごとみかんなら甘さが強いりんごの方が美味しい」という2つの比較関係による判断なら、相対的であると言えます。
相対的の意味とは存在を絶対視で判断しないこと
相対的の意味とは存在を絶対視で判断しないことでもあります。絶対視とは1つの基準のみで判断し、比較しないということです。例えば「果物はりんごが一番最高だ」というのは絶対視の一種です。それに対して相対的に表現すると「果物のりんごとパインなら酸味が強いパインが最高だ」は相対的な判断となります。
相対的の対義語・反対語は?
相対的の対義語・反対語①絶対的
相対的の対義語・反対語1つ目は、絶対的です。意味は比較を行わずに判断すること、比較が必要がない存在であることを指します。例えば「AとBならAが良い」は相対的ですが「A以外ありえない」は絶対的です。比較が前提にある相対的とは逆に、絶対的は単独で評価することが前提となっているので対義語・反対語です。
例文を挙げてみましょう。例えば「部活のチームはコーチに絶対的な信頼を置いている」「私は絶対的に爬虫類が苦手だ」「日ごろから応援している選手が、優勝することを絶対的に信じている」「この界隈で彼は絶対的な権力を持っている」「彼からは日ごろの努力に基づく、絶対的な自信を感じる」などです。
相対的の対義語・反対語②完全無欠
相対的の対義語・反対語2つ目は、完全無欠です。足りない部分・不足や非の打ち所がないことを意味します。人間は不完全であり、失敗を犯す生き物ですから、一見何の欠点もないようなものを見ると、その対象が完璧であるように見えます。そういうときに完全無欠と表現します。
例文を挙げてみましょう。例えば「実際には完全無欠の人間は存在しない」「彼はまるで完全無欠であるかのような方法を語った」「彼は完全無欠のように語られるが、現実にはそうではない」「完全無欠だと思い込んでいた自分を恥じる」などです。
相対的の対義語・反対語③不可侵
相対的の対義語・反対語3つ目は、不可侵です。何物も侵害できないことを指します。使い方としては、定められた範囲や領域、区域に侵入できない場合に使います。例えば、進入禁止とされている場所やネットでアクセス制限のある場所などは不可侵であると言えます。
例文を挙げてみましょう。例えば「事件があった場所は、不可侵として進入禁止のテープが張り巡らされていた」「サイトを見ていると、アクセスできない不可侵のページを発見した」「進入禁止の張り紙により、この先が不可侵であることを知った」などです。
相対的の対義語・反対語④決定的
相対的の対義語・反対語4つ目は、決定的です。何かが確定的・確実であると見なすことを指します。例えば、何かが実在することや、疑いが事実であることが証明されそうなときに、使われることが多いです。
例文を挙げてみましょう。例えば「アクシデントが起こる決定的な瞬間を捉えた」「事件の犯人を明らかにする決定的な証拠を見つける」「ダシが料理の味付けの決定的な要素となった」「決定的な事実がない限り、罰して裁くことはできない」「事故が起きる原因となったのはよそ見が決定的だった」などです。
相対的と絶対的の違いは?
相対的と絶対的の違い①他との比較を必要とするか
相対的と絶対的の違い1つ目は、他との比較を必要とするかです。二つの言葉の違いを決定的にする部分として、比較対象を必要とするか否かがあります。相対的は別の物との相互関係が不可欠です。しかし、絶対的は比較を必要とせず、評価対象さえあれば問題ありません。
相対的と絶対的の違い②事前に決まった評価基準があるか
相対的と絶対的の違い2つ目は、事前に決まった評価基準があるかです。相対的はあくまで別のものとの関係性により評価しますので、ほかより良いか悪いか、上か下かしかありません。しかし、絶対的の場合は、あらかじめ定めた基準により評価します。例えば点数が50点ならB、100点ならAというような方法です。
相対的の使い方や例文5選
相対的の使い方や例文①相対的なもの
相対的の使い方や例文1つ目は、相対的なものです。あるものが比較状態にあるということを指します。例えば、子供から見れば祖母でも、子の母にとっては実母にあたるといった、家族関係などは相対的なものと言えます。
例文を挙げてみましょう。例えば「私たちは実験で採取したデータを相対的なもので表した」「比較で物事を判断する行為は相対的なものだといえる」「職場の人間関係は相対的なものだ」「二つの違いは相対的なものだ」などです。
相対的の使い方や例文②相対的関係
相対的の使い方や例文2つ目は、相対的関係です。複数のものがお互いに比べられる関係で成り立つ存在であるという意味になります。例えば受験における偏差値は相対的関係であるといえます。
例文を挙げてみましょう。例えば「物事の相対的関係をグラフにして表した」「学校の児童同士の相対的関係を観察した」「研究で行った実験結果の相対的関係を調べる」「警察は事件に関わる人物の相対的関係の調査に乗り出した」などです。
相対的の使い方や例文③相対的価値
相対的の使い方や例文3つ目は、相対的価値です。別のものと比べることで成り立つ価値であることを指します。例えば、いちごは甘いから食べようは絶対的価値ですが、ゴーヤと桃なら、桃が甘いから食べようは相対的価値です。初めから決め打ちか、違いを検討して判断するかという部分に違いがあります。
例文を挙げてみましょう。例えば「市場における自社商品の相対的価値をはかる」「欲しいものを見比べて相対的価値を判断する」「商品の相対的価値をグラフに表す」などです。
相対的の使い方や例文④相対的に
相対的の使い方や例文4つ目は、「相対的に」です。複数のものを比べた状態で観察して判断することを指します。例えば、野菜を買うときに、どの野菜が一番新鮮か複数比較して判断するのは、相対的に見ていると言えます。
例文を挙げてみましょう。例えば「研究で集めたデータを相対的に把握するために、表にまとめた」「サークルの人間関係を相対的に見る」「今日の献立を家族の好みから、相対的に判断する」「相対的に考えると、無駄遣いせずに倹約する方が家計に優しい」などです。
相対的の使い方や例文⑤相対的判断
相対的の使い方や例文5つ目は、相対的判断です。複数のものの状態を比べて、物事を判断することを指します。例えば、衝動買いは絶対的判断ですが、ほしい物を購入・我慢した場合の2種類の未来を考えて、比較検討することは相対的判断と言えます。
例文を挙げてみましょう。例えば「状況を冷静に把握し、一番無難そうな選択を相対的に判断する」「一番最善の手段を相対的に判断する」「試合中の的確な相対的判断により、自分のチームにとって一番良い状況が出来上がった」などです。
相対比較する時のポイントは?
相対比較する時のポイント①比較対象を同じ分類・グループでそろえること
相対比較する時のポイント1つ目は、比較対象を同じ分類・グループでそろえることです。相対比較は関係性により評価しますが、比較の単位をそろえることが重要です。例えば動物と果物はどちらが優れているか比べてもあまり意味がないように、比較しやすいものや意味のあるものを選ぶ必要があります。
相対比較する時のポイント②ものによってグラフなどの比較表現を変えること
相対比較する時のポイント2つ目は、ものによってグラフなどの比較表現を変えることです。相対比較する際は、見やすくするためにグラフや表などの図にして、まとめることが多いです。まとめる際、数値の変化を見るなら線・棒グラフ、数値の量を見るなら表などのように、適切に使い分けるといいでしょう。
相対的の英語や中国語は?
相対的の英語はrelative
相対的の英語はrelativeです。相対的・関係性・関連という意味があります。英語の品詞は名詞と形容詞があり、相対的の意味があるのは、形容詞的な使い方をする場合になります。名詞的な使い方の場合は親類・親戚という意味に変わります。
例文を挙げてみましょう。相対的の意味で使う場合、形容詞になりますので、ほかの名詞を修飾するように使います。例えばa relative matter(相対的な事柄)、relative position(相対的な位置)、relative role(相対的な役割)などになります。
相対的の中国語は相对的
相対的の中国語は相对的です。英語と同じく品詞は形容詞になります。そのため、名詞を修飾する形で使います。「相对的两座房子样式大不相同」は「向かい合った(相対する)両家のスタイルは異なる」という意味になります。相对的は「両家の~」文章を修飾しています。
相対的は存在を比較の関係でみること
以上が相対的の意味や使い方などでした。物事を比較の中で判断したり、見ることを指すということが分かったと思います。相対的の反対語に当たるのは絶対的で、比較せずに判断します。意味を捉えるのが難しい言葉ですが、相対比較のポイントなども参考にしつつ、正しい意味を学んでみてくださいね。
ほかにも、ご配慮、拝見させていただくの意味や使い方、例文などをまとめた記事があります。よろしければ、そちらも併せてご覧ください。
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