「縁の下の力持ち」意味・語源とは?使い方・言い換え・類語・英語表現も

縁の下の力持ちとは影で支える人や仕事のことです。言い換えれば、頑張っているのに日の当たらない人のことでもあります。ここでは「縁の下の力持ち」について、意味や語源、使い方、言い換え・類語・英語表現などもご紹介していきます。

「縁の下の力持ち」の意味・語源とは?

「縁の下の力持ち」の意味とは影で支えること

影で支える

「縁の下の力持ち」の意味とは影で支えること、自分以外の人や組織のために見えないところで努力することです。活躍する人や、成長する組織には「縁の下の力持ち」的な存在が必ずいます。用務員のおじさんなどは、まさにそのような存在です。その存在は地味で日が当たらないように見えて、意外に誰からも感謝されています。

手紙を配る人、販売機にジュースを補充する人、夜中に突貫工事をする人など、なんとなく見過ごしている「縁の下の力持ち」に、感謝しましょう。

「縁の下の力持ち」の語源とは四天王寺の縁の下の舞

語源

「縁の下の力持ち」の語源とは、大阪にある四天王寺の経供養の目玉となる、垂木の下の舞です。これは長い間非公開だったことから、舞う人は誰も見ていない舞のために練習を重ねたわけです。それがやがて、人の見ていないところでの努力を指すようになり、影で支える人を意味するようになったのです。

縁の下の力持ちは、向き不向きがあります。誰だって褒められたいものです。そういうことを望まない人は、縁の下の力持ちの適性があるでしょう。見ていないところの努力ができるのは才能です。そのような人は、必ず誰かが見つけてくれますから、やがて日が当たります。

「縁の下の力持ち」の使い方

「縁の下の力持ち」の使い方①見えない努力を意味する

努力

「縁の下の力持ち」の使い方1つめは、見えない努力を意味する使い方です。ビジネスマンがプライベートでもスキルを上げるために勉強したり、モデルさんや女優さんも運動で体を整えたりヨガに通ったりします。これは他人が知りませんが確実に実力をつけ、職場に貢献しています。そういう人は貴重な「縁の下の力持ち」です。

縁の下の力持ちは、適性があるのでしょう。向き合う不向きがあるということですね。ただ、見ていないところの努力ができるのは才能です。まさにそのような人にはやがて日が当たります。

「縁の下の力持ち」の使い方②地味ながら重要な仕事を担う人を意味する

仕事

「縁の下の力持ち」の使い方2つめは、会社の総務や営業事務など、裏方的立場、地味ながら重要な仕事を担う人を意味する場合に使います。バリバリ仕事をしているという印象を持たれにくいものの、会社の中の血液のように大切です。夜中に工事をしている人や、病院だと介護士など、本当に「縁の下の力持ち」に他なりません。

「縁の下の力持ち」の使い方③陰の功労者を意味する

功労者

「縁の下の力持ち」の使い方3つめは、陰の功労者を意味する使い方です。栄光の陰には、目立たないところで尽くしてくれる人がいるものです。それは案外平社員や学生アルバイトなど、思いがけない人の力であったりします。妻の内助の功なども、その最もたるものでしょう。

「縁の下の力持ち」の例文は?

「縁の下の力持ち」の例文①君の奥さんこそ縁の下の力持ちだよ

妻

「縁の下の力持ち」の例文1つ目は、手柄を立てた部下に上司がかける言葉です。長丁場の激務をのりきった彼の努力も素晴らしいが、夫を支え、よく協力していた妻も素晴らしい。目立たない力を軽く見てはいけないという上司の思いです。こういう気づかいのできる管理職は、残念ながら本当に少ないですね。

永遠に「縁の下の力持ち」かもしれないと思っている主婦は少なくありません。縁の下の力持ちの貢献度を見直すために、こちらに記事も合わせてごらんください。

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「縁の下の力持ち」の例文②派遣社員は縁の下の力持ちに徹するものだ

派遣社員

「縁の下の力持ち」の例文2つ目は、会社でよく聞くことです。派遣社員には、仕事を効率よく生産性を高くこなすことが求められます。けれども手柄は自分のものにはならず、改善点を指摘しても取り上げてもらえないことがしばしばあります。あくまでも目立たず、腕は切れるというのが、最も好まれるでしょう。

重責がない分、損することも多い派遣社員にも、感謝の言葉を惜しまない職場であってほしいものです。以下の記事も参考までにあわせてごらんくだあい。

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「縁の下の力持ち」の例文③俺は縁の下の力持ちが性に合っている

縁の下の力持ち

「縁の下の力持ち」の例文3つ目は、影で支える仕事に誇りを持っている人との言葉です。目立たないけど、立派に役に立っている自信が感じられます。農業のような食べ物を作る仕事は、世の中の縁の下の力持ちとして、地味な苦労に耐え、重労働にも耐え、人知れず戦っています。頭が下がりますね。

「縁の下の力持ち」の言い換えは?

「縁の下の力持ち」の言い換え①影で支える「内助の功」という類語

内助の功

「縁の下の力持ち」の言い換え一つ目は、“内助の功”です。一番よく聞く類語ですね。他人の妻をそのように褒めることは多いです。主婦の仕事は目立たないけど大変で、夫の出世もかかっています。

「縁の下の力持ち」の言い換え②目立たないがいい仕事をする「名わき役」

映画

「縁の下の力持ち」の言い換え二つ目は、「名わき役」です。影で支える人を言うのですが、主役を食わず、自分の立ち位置で努力を続けていることは、尊敬に値します。「縁の下の力持ち」の類語ではポピュラーですが、わき役と言われて気分を害する人もいるので、注意が必要です。

「縁の下の力持ち」の言い換え③「狂言回し」は類語の変化球

狂言回し

「縁の下の力持ち」の言い換え三つ目は、「狂言回し」です。お芝居において、主役ではありませんが、ストーリーを展開させる重要な役です。まさにその力量で主役を活かせるどうかが決まります。類語としては変化球ですが、「縁の下の力持ち」的な人を、狂言回しに例える使い方もあるのです。

「縁の下の力持ち」の英語表現は?

「縁の下の力持ち」の英語表現①doathanklesstask

感謝

「縁の下の力持ち」の英語表現1つ目は“do a thankless task”です。英語の類語です。これは直訳すると“感謝される仕事”ですが、日本語訳では「縁の下の力持ち」と言い換えられています。目立たないところで努力する者こそ、感謝されるべき人なのですね。

「縁の下の力持ち」の英語表現②Themarginalstrength

忙しい

「縁の下の力持ち」の英語表現1つ目は“The marginal strength”です。これは類語ですが、言い換えによって少し変わり、限度がないという意味です。縁の下の力持ちになれるような人は辛抱強く、どこまでも頑張ることが多いものです。そういう時は仕事が楽しいもので、承認欲求は、あまりありません。

歴史に見る「縁の下の力持ち」

歴史に見る「縁の下の力持ち」①秀吉の弟小一郎秀長

事務

歴史に見る「縁の下の力持ち」1人目は、豊臣秀吉の弟です。創業には優れた補佐役、こまごまと腹違いの弟秀長でした。秀長は秀吉の最も信頼した腹心の家臣であり、その有能さは最近歴史番組でも取り上げられることがあります。助言は常に的確だったといわれ、人望も厚く、調整役としてクレーム処理にも優れていました。

秀吉を影で支える秀長の存在があればこそ、秀吉は天下を取ることができたのです。秀長の死後、孤独な天下人秀吉には、もう諫める人はいませんでした。秀長に代わる「縁の下の力持ち」が現れなかったことが、豊臣家の滅亡につながったといわれます。

歴史に見る「縁の下の力持ち」②徳川の二代将軍秀忠

社長

歴史に見る「縁の下の力持ち」2人目は、徳川の二代将軍秀忠です。秀忠は卯年だったそうで、寅年の家康、辰年の家光の間にはさまれ、歴史上は地味な扱いですが、優れた政治家でした。「武家諸法度」など、徳川幕府の基礎になる法は、この二代様によって作られています。若い頃は常に創業社長である家康の陰にいました。

そして一大企業である江戸幕府を、辛抱強く整備し、家光にバトンを渡したのです。彼は目立ちはしませんが、自分の立ち位置をよく心得ていて、生涯「縁の下の力持ち」に徹したことが、300年続いた徳川の世、戦のない世の中を作ったといっても過言ではありません。

歴史に見る「縁の下の力持ち」③葛飾北斎の娘應為

娘

歴史に見る「縁の下の力持ち」3人目は、葛飾北斎の娘、應為(おうい)です。容貌も破天荒な性格も生き様も、子供たちの中で一番北斎に似ていたのは娘のお栄でした。奇しくも父親と同じ絵描きの仕事を選んだお栄は、天才的な絵の才能を持っていました。後世に伝えられる美人画を見ても、は父の絵をしのぐほどです。

画号の應為は、北斎がいつもお栄を「おーい!」と呼んだところからつけたといいます。天才でありながらも、應為の名前で発表された作品は僅かです。研究者によると、北斎の作品として発表されている絵の中に、かなりの数が混っているということです。北斎の名前がブランドだったので、その方が売れたのですね。

この娘には、プロデューサーとしての能力もあり、そのことが北斎が絵師として活躍するのも生活するのも、大きく助けていたようです。まさに「縁の下の力持ち」の一生でした。

縁の下の力持ちは損か?得か?

天秤

縁の下の力持ちは損か?得か?考えてみたことがありますか?努力しているのに評価されにくいから損だという人がいますが、敵を作らず妬まれないという得もあります。縁の下の力持ちがいるからこそ、表舞台で活躍できる人がいて、そのことを誇りに思う人は、目立たなくても、実にいい仕事をします。

松下幸之助の言葉に「下足番を命じられたら日本一の下足番になりなさい。そしたら人は君をいつまでも下足番にしておかない」というのがあります。縁の下の努力は必ず見てくれている人がいて、いつかは報われるものだという意味です。とても深い言葉ですね。

誰でも主役になりたいけど、優れたわき役があってこそ、主役も成り立ちます。縁の下の力持ちを損だと思うか誇りに思うかで、仕事の質は全く変わってきます。どうせなら誇りをもって、だれよりも有能な、縁の下の力持ちとなりたいものですね。

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