楽天モバイルが遅いって本当?昼は?速くする対策などのまとめ

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格安スマホが成長市場になっている中で、楽天グループから業界に参入したのが楽天モバイルです。楽天モバイルは、キャリア回線を借りて独自の通信サービスを提供しているMVNOの中の1社ですが、日本のMVNOの中でのシェアはトップクラスです(2018年2月現在)。一方で、楽天モバイルが遅いという噂もありますが、実際はどうなのでしょうか。

楽天モバイルが遅すぎるは本当か

キャリア回線はdocomo

楽天モバイルは、docomo回線を使用する楽天グループのMVNOです。MVNOとはMobile Virtual Network Operatorの略で、仮想移動体通信事業者などと訳されます。 また、日本のMVNOは、docomo回線かau回線、もしくは両方の回線を扱っていて、ほとんどのMVNOはdocomo回線を使用しています。 キャリアの通信インフラを借り受けているのがMVNOですが、キャリア回線と接続している装置などはMVNOが用意した装置です。つまり、最終的にインターネットに接続することができる装置は、MVNOがそれぞれ用意しているのです。 そのため、同じdocomo回線を使用するMVNOでも通信品質に差が生じます。

契約時期によって回線速度が違う

楽天モバイルなどのMVNOからSIMのみが届けられ、SIMフリーのスマートフォンなどに挿入したら、事業者が提供するAPNの設定をする必要があります。APNとは、Access Point Nameの略で、この場合のアクセスポイントは携帯電話回線網に設けられた接続装置のことです。 そのAPNに関してですが、楽天モバイルでは契約利用者の増加に伴い新しいAPNを追加しました。契約時期の違いなどによりAPNの情報が異なるということは、利用する回線に違いがあるということを意味し、回線が違うと速度にも違いが出ることになります。

クレームや口コミのタイミングを確認

APNの追加は利用者の増加に伴って行われます。新しいAPNであれば回線に空きがありますので、通信の混雑が起こりにくいということになります。 逆に、収容する利用者数が多い飽和状態の回線であれば、どうしても通信混雑が発生しやすくなるのです。遅いなどの口コミが多くなるのは、回線が飽和状態になり、通信混雑が発生している時期と言えるでしょう。

首都圏と地方で違う

携帯電話の通信品質は、キャリアの通信網や設備などの通信インフラに左右されます。スマートフォンなどと電波の送受信する基地局は全国の主要都市を中心に広がり、キャリアのネットワークを形成していますが、設備投資は首都圏などが先行です。 また、最新の通信方式が採用されたサービスが開始されるのも首都圏などからですので、地方との通信品質に差が出ることもあります。

スピードテストブーストの比較

スピードテストアプリは、各通信事業者の回線速度や利用場所での速度を比較したいときに、数値として知ることができる便利なツールです。 ただし、通信事業によっては、スピードテストのためのデータ通信を優先的に通過させているのでは、という意見があります。これがスピードテストブースト、つまりスピードテストのときだけ高速化するという行為です。 スピードテストの結果と体感速度の違いからそのような意見が出ているようで、さらに技術的にも可能なようですが、実際に行っているかは不明です。 通信事業者は、利用者が公平に回線を利用できるように通信帯域を占有するデータ通信に制御をかけることがあり、これは各社が独自に行っています。

エリアによって快適に使える

楽天モバイルは、携帯キャリア事業への新規参入を表明しているとはいえ、2018年2月現在はまだMVNO事業のみで、docomo回線を借り受けて通信サービスを提供しています。そのため、通信品質はdocomoのネットワークに大きく左右され、対応エリアもdocomoと同じです。 docomo利用者が楽天モバイルに乗り換えるなら、通信時の使い勝手はdocomoと同じと考えてよいでしょう。docomo回線は、全国の広いエリアで繋がりますが、具体的なエリアはdocomoのウェブサイトで確認してください。

楽天モバイルを速くする対策

楽天モバイルの回線増強

楽天モバイルでは、2014年10月よりMVNO事業を開始してから、2015年10月と2016年4月に新しいAPNを追加しています。 格安SIMの利用者が増加傾向にありますが、シェア率を比較すると、2017年9月時点での調査で最も利用者が多い格安SIMは楽天モバイルのサービス、という結果でした。 数年の間に利用者が急増したため、回線増強が追い付かず遅いという評判が出回ってしまいましたが、すぐに設備投資し通信品質の改善を行いました。 MVNOは、利用者数に応じてキャリアより回線を借り受けたり設備投資したりしますが、遅いというイメージが出回り利用者が減ることは避けたい、というのも理由なのかもしれません。

混雑するランチタイムなど昼を避ける

楽天モバイルなどのdocomo系のMVNOで、LTE対応端末を使った場合の理論上の最大速度は、下りが225Mbps程度・上りは楽天モバイルなどが50Mbpsですが、225Mbps対応のMVNOもあります。 ただし、実測では通信状況が良くても数十Mbps程度で、混雑するランチタイムなどは更に速度が下がりやすくなります。ちなみに「組み合わせプラン」の「ベーシックプラン」は、常時200kbpsです。 加えて、楽天モバイルにおいても、契約プランの容量を使い切ってしまい速度制限されることがあります。その制限速度は、「スーパーホーダイ」と「組み合わせプラン」で異なります。 「スーパーホーダイ」は、混み合う昼と夕方の時間帯は300kbpsですが、それ以外の時間帯は1Mbpsに、「組み合わせプラン」では200kbpsに制限されます。

freeWi-Fiやモバイルルーターも利用する

スマホのプランは、データ容量を大きくすることも可能ですが、それにつれて月額基本料も高くなります。もし、スマホでインターネットを利用することが多いなら、モバイルルーターを使うという方法も。 モバイルルーターであれば、データ容量無制限のプランもあり、またパソコンやタブレットを接続することができるという点でお得です。一度比較検討してみてはいかがでしょうか。 また、近頃は店舗や公共施設などがWi-Fiを提供していて、無料でインターネットに接続できる場所が増えていますので、そちらを利用すればスマホのSIMのデータ通信量を節約できます。

すぐ解約できるかどうかについて

楽天モバイルでは、申し込む際に最低利用期間を選択するというシステムになっていて、選択した最低利用期間と実際の利用期間により、契約解除料は異なってきます。最低利用期間を1年に選択した場合は、12カ月以内で解約すると9,800円(税別)の契約解除料が発生します。 そして、2年契約では、12カ月以内の解約で19,800円(税別)、24カ月以内で9,800円(税別)。3年契約では、12カ月以内の解約で29,800円(税別)、24カ月以内で19,800円(税別)、36カ月以内で9,800円(税別)と高額です。

楽天モバイルの遅さは改善傾向

ユーザーの増加

2017年9月の調査で、最も利用者の多いMVNOは楽天モバイル、という結果が出ています。楽天モバイルの月額基本料の設定は、MVNOの中では安い方ではありませんが、利用者は増加傾向にあります。 携帯キャリア事業への新規参入を表明し、大手3キャリアと競合しようとしている楽天モバイルですので、今後に期待してはいかがでしょうか。

大手キャリアと変わらなくなってきた

大手キャリアは通信施設の投資や端末などの開発、あるいはショップ展開などに膨大なコストをかけています。それに対して、MVNOは必要な分だけキャリアからネットワークを借り、SIMフリー端末を扱ったり、ネット販売を中心にしたりしているため、リーズナブルな料金設定が可能です。 楽天モバイルに関しては、今後通信品質を向上させて大手キャリアに対抗していく可能性があります。現時点では、まだ大手キャリアにかなわないことが多く、例えば大手キャリアであれば、朝の時間帯には60Mbpsくらいの速度が出ることもあります。 ただし、楽天モバイルでは大手キャリアに匹敵する速度も出ていて、差が縮まってきているようです。

使うデータに合わせてプランを選ぶ

楽天モバイルはプランが多いのも特徴ですが、新しくサービスを開始した「スーパーホーダイ」は通話SIMのみで、データ容量によってS・M・Lの3つのプランが用意されています。 「スーパーホーダイ」では、データ容量を使い切っても1Mbps、もしくは混雑する昼と夕方の時間帯のみ300kbpsの速度制限ですので、制限されたときのストレスも軽減されるでしょう。また、「5分以内の国内通話かけ放題」もセットになります。 従来からの「組み合わせプラン」は、200kbpsの「ベーシックプラン」と高速通信容量に応じた5つのプランがあり、高速通信容量を使い切ると最大200kbpsに速度制限されます。

楽天モバイルが選ばれる理由とは?

ポイントやキャンペーン等でお得

楽天グループを利用するときのメリットの1つに、ポイントが貯まるという特典がありますが、楽天モバイルに関しても該当します。 楽天モバイルの月額基本料や楽天電話利用料などは、100円につき1ポイント貯まり、通話SIMを契約すると楽天市場での買い物のポイントがプラス1倍です。また、月々の支払いに楽天スーパーポイントを使うこともできます。

まとめ

MVNOはキャリアから回線を借り受けて、比較的リーズナルな料金設定で独自の通信サービスを提供する事業者です。MVNOでは通信品質などにおいて大手キャリアにかなわないこともありますが、楽天モバイルなど設備投資に力を入れている事業者は徐々に通信品質を向上させていくことでしょう。

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