LED照明は消費電力が少ない?計算方法や、電気代節約での注意点

※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。



LED照明には、低消費電力と長寿命という特長があります。政府は地球温暖化対策や省エネの観点から、LED化を重要な施策とし、国内メーカーもそれに対応しています。今後、ますますLED照明の普及率は高くなるでしょう。この記事で、ぜひLED照明について知識を深めてみてください。

そもそもLED照明とは?

発光ダイオードを使用した照明

LEDの正式名称は、Light Emitting Diode(ライト・エミッティング・ダイオード)で、日本語で「発光ダイオード」と訳されます。そして、LEDを使用した照明がLED照明です。 ダイオードの元々の意味は二極真空管でしたが、現在は二端子半導体素子の総称として使われています。発光ダイオードとは、電流を接合部に流すと光を放射するダイオードのことで、LED照明としても広く利用され始めています。

消費電力40Wの照明を使用した場合の計算

LED照明の電気代は、商品ごとの消費電力と電力会社の電力量単価をもとに計算することができます。計算する際は、下記の計算式を参考にしてください。 消費電力(W)×時間(h)÷1000=電力量(kWh) 電力量(kWh)×電力量単価(円/ kWh)=電気代 さまざまなLED照明器具やLED電球などが存在しますが、今回は消費電力40Wの商品を例にして計算してみましょう。また、電力量単価を全国家庭電気製品公正取引協議会の「電力料金目安単価」27円/ kWhとし、8時間点灯した場合の電気代は次の通りです。

40W×8h÷1000=0.32 kWh 0.32 kWh×27円/ kWh=8.64円 一概には言えませんが、8畳から12畳ほどの部屋で使われる、LEDシーリングライトの消費電力が40Wくらいです。使用する製品の消費電力を確認してみましょう。

他の電球・蛍光灯との違いは?

消費電力が少ない

LED照明の特長の1つが、低消費電力であるということです。白熱電球の消費電力に比べ、LEDの消費電力は1~2割程度と、省エネ効果が大きくなります。 蛍光灯と比べてみると、白熱電球ほどの差はありませんが、それでも消費電力は若干小さくなります。蛍光灯からLED照明に変えた場合でも、消費電力のワット数が大きい照明器具を長時間使い続けていれば、ある程度の節電効果は期待できるでしょう。

寿命が長い

LEDのもう1つの大きな特長が、寿命が長いということです。LEDの寿命は、40,000時間程度と言われています。

蛍光灯の寿命は電球形蛍光灯・丸形蛍光灯・直管形蛍光灯などの種類や製品にもよりますが、6,000時間から20,000時間程度です。また、白熱灯に至っては、1,000時間から2,000時間程度と、寿命の差が大きくなります。 LEDの寿命が40,000時間程度ということは、1日10時間使用しても、交換の目安は10年後ということです。一体型であれば10年後に照明器具ごと交換する必要がありますが、長寿命でランプ交換の手間が省ける点は大きなメリットになるでしょう。

消費電力は本当に少ないのか?

白熱電球よりは圧倒的に少ない

60W形の電球を例に比較すると、100V白熱電球普及品の消費電力は54Wとなっていました。LEDの消費電力は製品によりばらつきがあり、商品や光色などの違いにより数ワットの差がありますが、白熱電球の1~2割程度です。 LED電球の性能が進歩し、消費電力に対する発光効率も年々向上しているので、次第に消費電力の差は広がる傾向にあります。製品によっては、白熱電球に比べ9割近い省エネ効果です。

電球形蛍光灯との差は小さい

LED電球と電球形蛍光灯の消費電力の差はそれほど大きくありませんが、若干LED電球の消費電力の方が少なくなります。60W形の電球形蛍光灯の消費電力は12W程度なので、白熱電球を電球形蛍光灯に変えても8割近い省エネ効果が期待できます。 LED電球の消費電力は商品によりばらつきがありますが、60W相当の明るさの商品で6W~10W程度です。電球形蛍光灯との消費電力の差は5W程度なので、それほど大きくありません。

それでも節約効果は高い

消費電力の差は小さいとはいえ、LED照明は蛍光灯よりも省エネ性能に優れた照明器具であることは確かです。長時間使用するにつれて、LED照明のほうが大きな節電効果を期待できるでしょう。 先ほどの計算式から電気代を算出すると、5Wの消費電力の差であれば10時間で1.35円、1年間にわたって10時間使用しても492.75円です。しかし、家中の照明器具を合わせると電気消費量は多くなるはずです。

電気代は変わらない?

電気代はかなり節約できる

照明器具は、家庭の年間電気消費量に占める割合が多い機器です。そのため、消費電力の少ないLED照明を長く使っていれば節電効果は大きくなってきます。 部屋の天井に取り付けている大型照明器具などは、消費電力が多くなります。点灯時間も長くなりますので、LED照明に変えることで、省エネ効果が期待できるでしょう。

LED照明の注意点

白熱電球と比較すると価格が高め

LED電球のデメリットとして、本体価格が高い、ということが挙げられます。特に、白熱電球と比較すると価格差が大きいため、使用頻度が少ない場所の白熱電球は、高価なLED照明に交換することをためらうかもしれません。 ただし、白熱電球は使用時間が少なくても、点灯回数が多くなると寿命が早くなりますし、消費電力が大きいことは確かです。寿命が長いLED電球は、交換する手間も省けるというメリットもあるため、状況を判断して検討してみてください。

物によっては寿命が早いものも

LED照明は寿命が長いというメリットがありますが、購入して1年も経たずに故障した、という事例もあるようです。この場合は、製品の初期不良、もしくは使用状況の問題が原因と考えられます。 LED照明が普及し出した当初に粗悪品が流通したり、使用条件の確認を怠ったりしたことが故障の原因のようです。LED特有の取り扱い条件や保証などについては、購入時に確認してください。

長持ちさせるためのポイント

LED電球などを既存の照明器具に取り付ける際は、適合性を確認して商品を選びましょう。パッケージに「密閉型器具対応」「断熱材施工器具対応」「調光器対応」などと記載されていますので、必ず確認してください。適合しない器具を使用すると、寿命が短くなるだけでなく、事故も起こりかねません。 LED電球を構成するLED素子や電子回路は、熱に弱いため高温で破損することがあります。LED電球を長持ちさせるため、放熱の悪い照明器具に取り付ける場合は密閉型器具対応の電球形LEDランプを選びましょう。

まとめ

LED照明は、2010年代に入ってから急速に普及し、2018年5月現在はさらに普及を加速させています。国内大手家電メーカーで、白熱電球に続き、蛍光灯照明器具の生産も終了予定であることが発表されました。今後は、ますます一般家庭でのLED照明の利用率は高まることになります。早めの対応を検討してはいかがでしょうか。

商品やサービスを紹介する記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。